6月20日(木),アール医療福祉専門学校にて行われた「伊奈特キャラバン隊」の公演を参観させていただきました。
理学療法科・作業療法科3年生48名を対象に,「障がいのある子ってどんな気持ち?」というタイトルで,知的障がいや発達障がいのある子どもの生活上・学習上の困難さや,適切な関わり方・支援方法について,約1時間行われました。
具体的な内容としては,思ったことが伝わらない方の気持ちを体感するコーナーがあったり,特殊メガネで発達障がいのある方に多い特徴のある見え方を疑似体験したり...。その他さまざまなプログラムが用意されていました。
また,明るく,楽しく,さりげなく,「なるほど!」と理解できるような工夫がされていて,あっという間の1時間でした。
この日の公演では,学生さんたちの笑顔が教室内にあふれ,そして,真剣な眼差しで見聞きする姿がたくさん見られました。
ここで,伊奈特キャラバン隊について簡単にご紹介いたします。
伊奈特キャラバン隊は,本校のPTA組織の1つで,2014年4月に結成されました。結成の背景には,知的障がいや発達障がいを理解する機会が身近にないため,自分たちの公演がそのきっかけになればという思いがあったそうです。
現在の隊員数は40名(登録者数)で,実際に活動しているのは25名(在校生保護者11名,卒業生保護者13名,地域のボランティア1名)だそうです。
これまで,小学校や中学校の児童生徒,大学や専門学校の学生,小学校の教職員,市役所職員,児童デイサービス事業所職員,民生委員などを対象に公演を行ったり,市民講座を請け負ったりするなど,実に多くの公演実績があります。対象者のニーズや年齢などを考慮して,公演プログラムを組み立てているそうです。
障がい者が暮らしやすい地域は,すべての人にとって優しく住みやすい地域だと思います。
これからも,伊奈特キャラバン隊には,すべての人のためにも,ぜひ活動を続けていってほしいと願っています。
現在,伊奈特キャラバン隊では,隊員(ボランティア)を募集しているとのことです。
また,公演の依頼も,随時受付中とのこと。まずは,お気軽にお問い合わせいただければと思います。
問い合わせ先など,詳しいことは,リーフレット(ここをクリック)をご参照願います。
6月20日(木)アール医療福祉専門学校での公演の様子