英語教育に携わる者として無視できないこぼれ話にぶつかりました。紹介しましょう。
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「文法ミス」の汚名解消か アポロ名言をハイテク分析(共同通信) - goo ニュース
2006年10月11日(水)16:33
【ワシントン11日共同】1969年に人類初の月面着陸に成功したアポロ11号のアームストロング船長(76)が発した「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」の名言をめぐり、「文法上の誤りでは」との汚名が11日までに、37年ぶりにハイテク技術によりそそがれる可能性が高まった。
名言の前半部分は正しい文法ではThat’s one small step for a man,となるが、不定冠詞のaが聞こえず、manのままでは「人類」の意味となり、結局「人類にとっては小さな一歩で、人類にとって大きな飛躍だ」と意味不明な文章になってしまう。
船長は一部から文法ミスを犯したとの汚名を着せられていた。
米メディアによると、オーストラリアのコンピューター専門家が当時のデータを分析。人間の耳に聞こえる通常の長さのわずか10分の1ではあったが、aが発音されていたことが分かった。
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思い起こせば、アポロ11号の月面着陸は、ゴウ先生が小学校2年の夏、1969年7月19日のことでした。映りも音も悪い白黒のテレビで月面着陸の中継を見た記憶があります。
大人になって、人並みに英語も分かるようになってテレビ等で中継を聞いても、やはり音の悪さのせいできちんと聞き取ることができませんでした。“a”の有無など考えたこともなかったというのが本音です。
ちなみに、アームストロング船長が発したのは次の英文です。
That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.
英語の標準語地帯と言われるオハイオ生まれの船長、訛っていたとは思えません。当時の粗末な無線機のせいで音がかき消されたのだとゴウ先生は考えます。いかがでしょう。何はともあれ、名誉が回復されてよかったものです。
それにしても、「小さな一歩」に37年とは、進んでいそうで進んでいない音響分析の世界を垣間見た次第です。
でも、実はゴウ先生、アポロ11号は月面に着陸していない可能性があると思っている人間でして、少し複雑な気持ちでこの記事を読んだのでした。
++++++++++
さて、日頃当英語塾INDECにおいて英文ライティング指導を行っていると、常にぶつかる問題が、この「適切な冠詞の選択」ということです。相当高度な英文を書ける人でも冠詞の選択には大いに問題があったりします。
何せ、冠詞は日本語にないものです。中学・高校の多くの英語教師もその重要性に気づいていないのか、大概の日本の学生は冠詞の使い方をきちんと身につけないで社会に送り出されています。
英文を読んだり、聞いたりする時は、何とかなるものの、どうにもならないのが、自分で英文を書くとき。一歩間違うと、ネイティブ・スピーカーから、アームストロング船長が受けたようなバッシングを覚悟しなければならなくなります。それだけ、ネイティブにとって、冠詞の有無は重要なのです。
でも、ご安心。INDECで3ヶ月も指導を受けていると、大概の会員諸君が冠詞の使い方も含め、英文ライティングに馴れ、自分の主張をかなり自由に展開できるようになります。
そうなると、真の問題が「書きたいことが――日本語で答えてよいと言われても――思いつかない」ということであるということに気づいてきます。英語力よりも日本語論文構築力の方が重要だということです。
もちろん、INDECは、4行日記指導や映画感想文指導、クラスのジャーナル提出などを通じて、日本語作文能力から指導をしていることは言うまでもありません。
INDECは、夢と希望にあふれた若者を応援しています!
公式サイト: http://indec.jp
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「文法ミス」の汚名解消か アポロ名言をハイテク分析(共同通信) - goo ニュース
2006年10月11日(水)16:33
【ワシントン11日共同】1969年に人類初の月面着陸に成功したアポロ11号のアームストロング船長(76)が発した「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」の名言をめぐり、「文法上の誤りでは」との汚名が11日までに、37年ぶりにハイテク技術によりそそがれる可能性が高まった。
名言の前半部分は正しい文法ではThat’s one small step for a man,となるが、不定冠詞のaが聞こえず、manのままでは「人類」の意味となり、結局「人類にとっては小さな一歩で、人類にとって大きな飛躍だ」と意味不明な文章になってしまう。
船長は一部から文法ミスを犯したとの汚名を着せられていた。
米メディアによると、オーストラリアのコンピューター専門家が当時のデータを分析。人間の耳に聞こえる通常の長さのわずか10分の1ではあったが、aが発音されていたことが分かった。
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思い起こせば、アポロ11号の月面着陸は、ゴウ先生が小学校2年の夏、1969年7月19日のことでした。映りも音も悪い白黒のテレビで月面着陸の中継を見た記憶があります。
大人になって、人並みに英語も分かるようになってテレビ等で中継を聞いても、やはり音の悪さのせいできちんと聞き取ることができませんでした。“a”の有無など考えたこともなかったというのが本音です。
ちなみに、アームストロング船長が発したのは次の英文です。
That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.
英語の標準語地帯と言われるオハイオ生まれの船長、訛っていたとは思えません。当時の粗末な無線機のせいで音がかき消されたのだとゴウ先生は考えます。いかがでしょう。何はともあれ、名誉が回復されてよかったものです。
それにしても、「小さな一歩」に37年とは、進んでいそうで進んでいない音響分析の世界を垣間見た次第です。
でも、実はゴウ先生、アポロ11号は月面に着陸していない可能性があると思っている人間でして、少し複雑な気持ちでこの記事を読んだのでした。
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さて、日頃当英語塾INDECにおいて英文ライティング指導を行っていると、常にぶつかる問題が、この「適切な冠詞の選択」ということです。相当高度な英文を書ける人でも冠詞の選択には大いに問題があったりします。
何せ、冠詞は日本語にないものです。中学・高校の多くの英語教師もその重要性に気づいていないのか、大概の日本の学生は冠詞の使い方をきちんと身につけないで社会に送り出されています。
英文を読んだり、聞いたりする時は、何とかなるものの、どうにもならないのが、自分で英文を書くとき。一歩間違うと、ネイティブ・スピーカーから、アームストロング船長が受けたようなバッシングを覚悟しなければならなくなります。それだけ、ネイティブにとって、冠詞の有無は重要なのです。
でも、ご安心。INDECで3ヶ月も指導を受けていると、大概の会員諸君が冠詞の使い方も含め、英文ライティングに馴れ、自分の主張をかなり自由に展開できるようになります。
そうなると、真の問題が「書きたいことが――日本語で答えてよいと言われても――思いつかない」ということであるということに気づいてきます。英語力よりも日本語論文構築力の方が重要だということです。
もちろん、INDECは、4行日記指導や映画感想文指導、クラスのジャーナル提出などを通じて、日本語作文能力から指導をしていることは言うまでもありません。
INDECは、夢と希望にあふれた若者を応援しています!
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