2019/07/20 19:36
囲碁の日本棋院は20日、元名人らが争うシニア棋戦「フマキラー囲碁マスターズカップ」を今年で終了すると発表した。出場した元名人・依田紀基九段(53)がツイッターで理事会執行部を批判したことが、「大会の名を傷つけた」としてスポンサーの殺虫剤大手フマキラーの意向を受け、打ち切りに至ったという。
優勝賞金500万円の中堅棋戦で9回目。七大タイトル獲得経験者ら50歳以上の16人が参加する。同日、決勝戦が東京都内であり、閉会式で小林覚理事長が「参加棋士がツイッターで非常に悪質なものを何度も出すことにより、大会そのものが傷ついてしまった」とファンの前で説明した。
依田九段は6月、理事会人事について執行部を繰り返し批判。不特定多数が読むツイッターで「誤った内容で品位を欠く表現」と関係者が受け止めるものだったという。同29日の準決勝で不戦敗となっていた。
棋戦中止について、依田九段は「棋士はファンに夢を与える存在。ツイッターで執行部と争うやり方は間違っていた。それにスポンサーが不快感を覚えて棋戦中止となったのは確かな話。今後はファンに精いっぱいの碁を見せて恩返ししなきゃいけないと思っている」と話した。(大出公二)
日本棋院は20日、この日決勝が行われた囲碁の公式戦「フマキラー囲碁マスターズカップ」の今大会での終了を発表した。この棋戦に出場していた依田紀基九段(53)のツイッター上での発言をフマキラー社が問題視したことがきっかけで、同棋院の小林覚理事長(60)は「今後は依田九段の処分を検討していく」と話した。
依田九段は先月中旬からツイッターで日本棋院の人事などに関して執行部や特定の個人を批判する発言を繰り返し、同棋院理事会から警告を受けた。依田九段はすでに謝罪し、発言を削除しているが、その言動で「棋戦そのものに傷が付いたとして、フマキラー社がスポンサーを降りる意向を示していた」と小林理事長は説明した。
マスターズカップは、50歳以上の七大タイトル経験者らがトーナメント方式で争うシニア棋戦で、2011年に創設。今大会の本戦には依田九段をはじめ16人が出場し、趙治勲名誉名人(63)が4度目の優勝を果たした。
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依田九段のツイートは読んでいませんが、この記事を読む限り、相当に辛辣なものだったと想像できます。どうしてそういうことをしたのか、その真意を知りたいところでもあります。
ともあれ、スポンサーが離れてしまったのは、日本棋院にとっては痛いところ。囲碁ファンとしては、ただただ残念というしかありません。優勝した趙治勲名誉名人が可哀そうです。
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