ドルビーシネマ、体験したいです。
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ハリウッドで高評価「ドルビーシネマ」はスタンダードになるか 日本でも続々導入
すでに世界10ヶ国でシェアを拡大中のドルビーラボラトリーズ社による最先端の映像上映システム「ドルビーシネマ」。日本でも昨年のT・ジョイ博多への初上陸を皮切りに、続々と導入される。黒の再現度が高い、コントラストがハッキリとした映像と、場内を包み込むような音響など、ハイクオリティの映像体験を提供するドルビーシネマは、IMAXなどに続くプレミアムシアターのスタンダードになるのだろうか。
■ハリウッドで主流の映像システムとして認知
最先端のHDR映像技術を採用した「ドルビービジョン」と、立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用し、さらにシネマ体験に最適化されたシアターデザイン(インテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメント)が三位一体となった上映システム、ドルビーシネマ。2015年にオランダで初導入されて以来、アメリカ、中国、フランスなど世界10ヶ国、400以上(予定含む)のスクリーンで導入されてきた最先端の映像上映システムであり、昨年11月に九州のT・ジョイ博多に日本初上陸した。
DOLBY JAPANの林正樹氏は「博多は映画館激戦区ですが、『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットするなど好調です。IMAXや応援上映など幅広いフォーマットで観ていたお客さまが、その流れでドルビーシネマでも観たいと言ってくださり、県外から新幹線に乗って観に来られる方も多くいらっしゃいます。また、実際にドルビーシネマを体験していただいた多くの映像クリエイターやプロデューサーなど映画関係者から、ドルビーシネマでの上映への問い合わせをいただいています」と手応えを語る。
今後の予定としては、埼玉・MOVIXさいたまのオープン(4月26日)を皮切りに、今夏には大阪・梅田ブルク7、そして今秋には東京・丸の内ピカデリーに導入されるなど、日本でもドルビーシネマを体験する機会は大幅に増えていく。
一方、コンテンツとしては、『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』『ROMA/ローマ』など本年度アカデミー賞ノミネート作品のほぼ全作品がドルビーシネマに対応しており、ハリウッドではメインストリームの映像システムとして認知されている。日本では水谷豊監督作『轢き逃げ ―最高の最悪な日―』(5月10日公開)が日本初のドルビーシネマ対応作品として上映。今後さらなる注目を集めていくことは必至だ。
■クリエイターの微妙な映像表現の幅を広げる
日本でもこれまでドルビーアトモス対応の映画館はあったが、そのポテンシャルを最大限に発揮するためにチューンナップされたシステムがドルビーシネマとなる。
DOLBY JAPANの中山郁夫氏は「黒を基調としたシアターデザインにより、黒をしっかりと出せるドルビービジョン。高い音響特性を求めるための遮音・吸音・サラウンドレベルの調整による、ドルビーアトモスの特性をしっかり出せるサウンドシステム。これらの相乗効果がドルビーシネマです」と自負する。
『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/ スター誕生』といった音楽映画では、会場を包み込むような音響により、ライブ会場を追体験できる感覚に陥ることが話題になり、観客がつめかけた。
「実際に体験していただければ、納得してもらえると確信しています。他社さんの上映システムとの違いは、肉眼で実物を観ているような映像、立体的な音響です。映像以外に気になるものがないことに注力した上映システムなので、作品に集中できる。そのアプローチの違いだと思っています。クリエイターにとっても、コントラストが広がったことで、今まであきらめていた微妙な暗部の表現が可能になりました。映像表現の幅が広がったことがハリウッドで評価されているポイントです」(中山氏)
IMAX、4DX、ScreenXなど、映画鑑賞の付加価値的な楽しみ、プレミア体験を提供する上映システムが、映画の楽しみ方の1つとして一般層に広く人気を得ている。週末の映画館では、通常のスクリーンよりも先に席が埋まることも珍しくない。動画配信サービスのシェアが徐々に拡大し、ユーザーの映像視聴環境が過渡期を迎えるなか、まさに映画館ならではの楽しみ方となる、こうしたプレミア上映システムが人気を得ていることは、映画の未来を占う明るい兆しと見ることができるだろう。
そんななかで、日本においても本格普及の年を迎えようとしているドルビーシネマ。プレミアムシアターの新たな選択肢の1つとして加わるとともに、その映像、音響特性からは、一気にシェアを拡大していきそうなポテンシャルの高さを感じさせる。果たして、スタンダードになっていくのか。その動向に注目していきたい。
(文/壬生智裕)
■ハリウッドで主流の映像システムとして認知
最先端のHDR映像技術を採用した「ドルビービジョン」と、立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用し、さらにシネマ体験に最適化されたシアターデザイン(インテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメント)が三位一体となった上映システム、ドルビーシネマ。2015年にオランダで初導入されて以来、アメリカ、中国、フランスなど世界10ヶ国、400以上(予定含む)のスクリーンで導入されてきた最先端の映像上映システムであり、昨年11月に九州のT・ジョイ博多に日本初上陸した。
DOLBY JAPANの林正樹氏は「博多は映画館激戦区ですが、『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットするなど好調です。IMAXや応援上映など幅広いフォーマットで観ていたお客さまが、その流れでドルビーシネマでも観たいと言ってくださり、県外から新幹線に乗って観に来られる方も多くいらっしゃいます。また、実際にドルビーシネマを体験していただいた多くの映像クリエイターやプロデューサーなど映画関係者から、ドルビーシネマでの上映への問い合わせをいただいています」と手応えを語る。
今後の予定としては、埼玉・MOVIXさいたまのオープン(4月26日)を皮切りに、今夏には大阪・梅田ブルク7、そして今秋には東京・丸の内ピカデリーに導入されるなど、日本でもドルビーシネマを体験する機会は大幅に増えていく。
一方、コンテンツとしては、『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』『ROMA/ローマ』など本年度アカデミー賞ノミネート作品のほぼ全作品がドルビーシネマに対応しており、ハリウッドではメインストリームの映像システムとして認知されている。日本では水谷豊監督作『轢き逃げ ―最高の最悪な日―』(5月10日公開)が日本初のドルビーシネマ対応作品として上映。今後さらなる注目を集めていくことは必至だ。
■クリエイターの微妙な映像表現の幅を広げる
日本でもこれまでドルビーアトモス対応の映画館はあったが、そのポテンシャルを最大限に発揮するためにチューンナップされたシステムがドルビーシネマとなる。
DOLBY JAPANの中山郁夫氏は「黒を基調としたシアターデザインにより、黒をしっかりと出せるドルビービジョン。高い音響特性を求めるための遮音・吸音・サラウンドレベルの調整による、ドルビーアトモスの特性をしっかり出せるサウンドシステム。これらの相乗効果がドルビーシネマです」と自負する。
『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/ スター誕生』といった音楽映画では、会場を包み込むような音響により、ライブ会場を追体験できる感覚に陥ることが話題になり、観客がつめかけた。
「実際に体験していただければ、納得してもらえると確信しています。他社さんの上映システムとの違いは、肉眼で実物を観ているような映像、立体的な音響です。映像以外に気になるものがないことに注力した上映システムなので、作品に集中できる。そのアプローチの違いだと思っています。クリエイターにとっても、コントラストが広がったことで、今まであきらめていた微妙な暗部の表現が可能になりました。映像表現の幅が広がったことがハリウッドで評価されているポイントです」(中山氏)
IMAX、4DX、ScreenXなど、映画鑑賞の付加価値的な楽しみ、プレミア体験を提供する上映システムが、映画の楽しみ方の1つとして一般層に広く人気を得ている。週末の映画館では、通常のスクリーンよりも先に席が埋まることも珍しくない。動画配信サービスのシェアが徐々に拡大し、ユーザーの映像視聴環境が過渡期を迎えるなか、まさに映画館ならではの楽しみ方となる、こうしたプレミア上映システムが人気を得ていることは、映画の未来を占う明るい兆しと見ることができるだろう。
そんななかで、日本においても本格普及の年を迎えようとしているドルビーシネマ。プレミアムシアターの新たな選択肢の1つとして加わるとともに、その映像、音響特性からは、一気にシェアを拡大していきそうなポテンシャルの高さを感じさせる。果たして、スタンダードになっていくのか。その動向に注目していきたい。
(文/壬生智裕)
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仕事が忙しくて、映画館そのものに足を運べない状態です。しかし、MOVIXさいたまのドルビーシネマには、絶対に行かねばとおもっています。
いまは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『名探偵ピカチュウ』が3Dで上映されています。1800+900円=2700円が鑑賞料金です。高いですし、交通費もバカになりませんが、一度は体験したいもの。何とかその手を考えます。
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