面白い研究結果です。記録しておきましょう。
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恐怖の記憶、チョコが緩和 京産大教授確認、魚では強まる(京都新聞) - goo ニュース
2015年4月17日(金)23:00
チョコレートや肉などに多く含まれる多価飽和脂肪酸が恐怖の記憶を和らげることを、京都産業大総合生命科学部の加藤啓子教授がマウスの実験で突き止めた。摂取する油の種類で嫌な記憶をコントロールできるという。うつ病などの治療薬の開発につながる成果で、このほど米科学誌で発表した。
加藤教授は、健常とうつ病の症状を示すマウスに、通常と多価飽和脂肪酸を多く含む餌をそれぞれ与えて嫌な記憶がどう変わるかを調べた。その結果、多価飽和脂肪酸を多く含む場合、健常なマウスでは恐怖を感じた空間の記憶が大きく減少し、うつ病のマウスだと恐怖を感じた時に聞いた音の記憶が薄らぐことを確認した。
逆に魚などに多く含まれる多価不飽和脂肪酸を与えると、健常とうつ病の両方のマウスで、恐怖を感じた空間の記憶が増強されることも確認した。加藤教授は「多価不飽和脂肪酸は記憶力のアップや健康によいとされているが、恐怖の記憶まで高めてしまうことが分かった。今後、油が記憶を変えるメカニズムを詳しく調べ、うつや不安障害の治療薬や診断薬の開発につなげたい」と話している。
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チョコレートや肉を食べると、なんとなく幸福感に襲われるのは、こういうメカニズムだったのですね。しかし、多価飽和脂肪酸を取りすぎると、不健康になるのも事実ですから、兼ね合いが難しいところです。まあ、落ち込んだときだけ、許すという形で行くしかないのでしょう。
個人的には、甘いものがそれほど好きではないので、チョコレートはほとんど食べません。ですが、糖分の少ないカカオバターがたっぷり入ったダークチョコレートは身体によいそうなので、気分が沈んだときには食べるように心がけます。まあ、肉が大好きですから、幸福感を得るのは簡単なのですが。
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