ブログの世界に入って4ヶ月目となり、INDECのブログもいっちょまえに他人様からあれこれ言ってもらえるようになってまいりました。ここ数日当ブログに来てくださった方々、本当にありがとうございます。多々至らぬ点もありますが、これからもよろしくお願いします。
とはいえ、今回あれこれご批判を受けた手前、いくつかの点を明らかにしていきたいとは思っています。
まず、ゴウ先生、メディア・リテラシーを高めよう運動を行ってはいますが、不当に朝日新聞を攻撃したつもりは一度もありません。
朝日新聞を受け入れられないのは、正確な情報を与えてくれなさそうな不信感があるからです。そして読んでも面白くないからです。一消費者としてその程度の好き嫌いを申し上げても許されるはずだと承知しております。
その意味で、読売であれ産経であれ、他のメディアにも多かれ少なかれ不信感を持っていますし、面白いとも思わないし、必要性ももはや感じません。ですから、10年以上も新聞を定期購読していないのです。
したがって、朝日新聞が正確な報道をして国民をミスリーディングしないのならば、当方は何も批判するつもりはありません。ネット・サイトへの掲載への時間差作りなどに意図的な誘導があったように思えたから、それなりの発言をさせていただいたまでのことです。
とはいえ、当方が知りたい情報は、こうしてgooニュースなどのインターネット・ニュースサービスを利用していると、明らかに朝日新聞よりも他の新聞の方が豊富に与えられている場合が多いのです。
それこそ、ブログに明日はあるかという問題につながる総務省発表の記事の取り扱い方を朝日と読売で比べてみましょう。
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ブログ利用者、延べ335万人 総務省推計 (朝日新聞) - goo ニュース
2005年05月17日(火)
総務省は17日、日記のように書き込むだけでインターネットに手軽に情報を掲載できる「ブログ」の利用者が、04年度末で延べ約335万人、閲覧者は約1651万人にのぼったとの推計を発表した。06年度末には利用者が約782万人、閲覧者が約3455万人と、ともに倍以上に増えると予測しており、総務省は「個人間の情報交換が盛んになることで、新しい技術やビジネスの芽になる」とみている。
推計は、総務省の研究会がネット事業者に対する聞き取りなどではじき出した。延べ335万人の利用者のうち約95万人が、月に1度以上更新していた。ブログ上の広告など関連事業の市場規模も、04年度の約34億円が、06年度には約1377億円になると推計している。
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朝日だけしか読まない人なら、これでも問題はないと思うのですが、いったん次の読売の記事を読むと朝日の不親切ぶりが気になってしまいます。
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簡易HP「ブログ」335万人が開設 (読売新聞) - goo ニュース
2005年05月17日(火)
総務省は17日、日記形式の簡易ホームページとして人気の高まっている「ブログ」の開設者数が、今年3月末時点で延べ約335万人にのぼり、2007年3月末には約782万人に倍増するとの予測をまとめた。
月に1度はブログを閲覧している人は、今年3月末に1651万人、07年3月末には3455万人に達すると予測している。予測通りになれば、日本人の4人に1人が、何らかの形でブログを閲覧することになる。
ブログ関連市場の規模は、06年度に1377億円と、04年度の34億円からわずか2年で40倍に急成長すると予測している。ブログ利用者の増加に伴い、インターネット上での『口コミ』の影響力が強まり、ブログに登場した商品を閲覧者が購入する動きなどが出ると予想されるためで、ブログが個人向け電子商取引の新たな柱になる可能性もある。
具体的には、ブログで紹介された商品を、ネットをたどって購入する電子商取引が、04年度の28億円から06年度は1275億円に、04年度に3億円だったブログ広告も、06年度には70億円と、軒並み大きく拡大するとみている。
調査はブログサービスを提供しているネット業者24社などから聞き取り、集計した。
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常日頃、INDEC会員に英文ライティングを教えている時、「必要なのは、データ!」と叫びまわっています。ある人物、ある事件を実例として語るときに、そこに数字の裏づけがあれば具体性と信憑性は格段に向上するからです。
そこで上の朝日と読売の記事を見比べてください。どうしても読売の方が微妙に記載データが多く、分かりやすく具体的ではないですか。どちらをスクラップしておくかと言われれば、後者にならざるを得ないと思います。
そうした微妙な違いがたまたまゴウ先生が取り上げるタイプの記事に多くて、朝日が割りを食っているのかもしれません。何も朝日新聞ボイコットを扇動しているわけではありません。たまたまの頻度で批判させてもらっているだけです。
そして、もちろん、朝日ともあろう大新聞がこんな零細英語塾の塾長のたわごとに振り回されることもないでしょうから、良識の範囲内で安心して文句を言わせてもらっているわけです。
ですから、もし朝日の記事に役立つ記事を見つけたならば、この時事放談のコーナーで取り上げるかもしれません。故意に攻撃・批判していると見られることは実に心外であります。ブログの明日はこうした相互信頼から作られるものだと思っておりますから。
その意味では、インターネット・ユーザーとして、朝日のネット・サイトであるアサヒコムへの記事の掲載方法には納得いきません。
この間「新聞の読み方」という記事で、印刷紙面と時差をつけたサイトへの記事のアップロードを問題にしたら、団藤さんという方から「新聞への誤解」という記事でお叱りを受けました。誤解しているぞと。特ダネはネットに載せないものだとご教授もいただきました。そして具体的に経済欄のベタ記事の例まで頂戴しました。
しかし、当方の記事の後半を読んでいただければお分かりいただけるように、問題としたかったのは、新聞休刊日前日の大新聞一面トップ記事の扱い方なのです。経済欄のベタ記事の扱い方ではないのです。その日の午前10時にはサイトに転載されたわけですので、団藤さんがおっしゃる「特ダネ」とはいえない記事をどうしてそのような扱い方をするのかと問題にしたのでした。
結果、当方のように朝日新聞の態度に疑問を呈してブログを書きたくなった人間が出てきたのですから、「この記事を反朝日新聞の立場を取るインターネット・ユーザーにブログ等で引用されたくないという朝日新聞の意図が見え見えではないですか」と書かせてもらったわけです。「裏読み」でも何でもない、実に正当な読み方だと考えております。
しかも、批判させていただく以上、アサヒコムのその後の対応もきちんとフォローしていたつもりです。上記の記事を公開してから数分後には「やっと載せました」という記事で、問題の記事がアサヒコムに掲載されていることも引用・紹介していることをどうぞチェックしてください。
当方としては、事実に基づいてフェアに批判させてもらおうとしていたことをまずご理解いただきたいのです。アンフェアな批判を続けていれば、ブログの相互信頼も失われてしまうことは当方十分に承知していますから。
その上で一言申し上げたかったのは、こうしたネットサイトへの掲載に結果的に――特ダネ扱いであろうがそうでなかろうが――時間差をつけるという朝日新聞のあり方なのです。当方としては、朝日新聞は時代に乗り遅れていると考えるしかありませんでした。
こちらの表現の不適格さもあるかもしれませんが、どうかこちらの真意を読み取る努力だけは忘れないでいただきたいと切に願う次第です。
なお、ブログ・サイトをお持ちでない方のコメントには、コメントバックいたしません。悪しからずご了承ください。
とはいえ、今回あれこれご批判を受けた手前、いくつかの点を明らかにしていきたいとは思っています。
まず、ゴウ先生、メディア・リテラシーを高めよう運動を行ってはいますが、不当に朝日新聞を攻撃したつもりは一度もありません。
朝日新聞を受け入れられないのは、正確な情報を与えてくれなさそうな不信感があるからです。そして読んでも面白くないからです。一消費者としてその程度の好き嫌いを申し上げても許されるはずだと承知しております。
その意味で、読売であれ産経であれ、他のメディアにも多かれ少なかれ不信感を持っていますし、面白いとも思わないし、必要性ももはや感じません。ですから、10年以上も新聞を定期購読していないのです。
したがって、朝日新聞が正確な報道をして国民をミスリーディングしないのならば、当方は何も批判するつもりはありません。ネット・サイトへの掲載への時間差作りなどに意図的な誘導があったように思えたから、それなりの発言をさせていただいたまでのことです。
とはいえ、当方が知りたい情報は、こうしてgooニュースなどのインターネット・ニュースサービスを利用していると、明らかに朝日新聞よりも他の新聞の方が豊富に与えられている場合が多いのです。
それこそ、ブログに明日はあるかという問題につながる総務省発表の記事の取り扱い方を朝日と読売で比べてみましょう。
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ブログ利用者、延べ335万人 総務省推計 (朝日新聞) - goo ニュース
2005年05月17日(火)
総務省は17日、日記のように書き込むだけでインターネットに手軽に情報を掲載できる「ブログ」の利用者が、04年度末で延べ約335万人、閲覧者は約1651万人にのぼったとの推計を発表した。06年度末には利用者が約782万人、閲覧者が約3455万人と、ともに倍以上に増えると予測しており、総務省は「個人間の情報交換が盛んになることで、新しい技術やビジネスの芽になる」とみている。
推計は、総務省の研究会がネット事業者に対する聞き取りなどではじき出した。延べ335万人の利用者のうち約95万人が、月に1度以上更新していた。ブログ上の広告など関連事業の市場規模も、04年度の約34億円が、06年度には約1377億円になると推計している。
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朝日だけしか読まない人なら、これでも問題はないと思うのですが、いったん次の読売の記事を読むと朝日の不親切ぶりが気になってしまいます。
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簡易HP「ブログ」335万人が開設 (読売新聞) - goo ニュース
2005年05月17日(火)
総務省は17日、日記形式の簡易ホームページとして人気の高まっている「ブログ」の開設者数が、今年3月末時点で延べ約335万人にのぼり、2007年3月末には約782万人に倍増するとの予測をまとめた。
月に1度はブログを閲覧している人は、今年3月末に1651万人、07年3月末には3455万人に達すると予測している。予測通りになれば、日本人の4人に1人が、何らかの形でブログを閲覧することになる。
ブログ関連市場の規模は、06年度に1377億円と、04年度の34億円からわずか2年で40倍に急成長すると予測している。ブログ利用者の増加に伴い、インターネット上での『口コミ』の影響力が強まり、ブログに登場した商品を閲覧者が購入する動きなどが出ると予想されるためで、ブログが個人向け電子商取引の新たな柱になる可能性もある。
具体的には、ブログで紹介された商品を、ネットをたどって購入する電子商取引が、04年度の28億円から06年度は1275億円に、04年度に3億円だったブログ広告も、06年度には70億円と、軒並み大きく拡大するとみている。
調査はブログサービスを提供しているネット業者24社などから聞き取り、集計した。
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常日頃、INDEC会員に英文ライティングを教えている時、「必要なのは、データ!」と叫びまわっています。ある人物、ある事件を実例として語るときに、そこに数字の裏づけがあれば具体性と信憑性は格段に向上するからです。
そこで上の朝日と読売の記事を見比べてください。どうしても読売の方が微妙に記載データが多く、分かりやすく具体的ではないですか。どちらをスクラップしておくかと言われれば、後者にならざるを得ないと思います。
そうした微妙な違いがたまたまゴウ先生が取り上げるタイプの記事に多くて、朝日が割りを食っているのかもしれません。何も朝日新聞ボイコットを扇動しているわけではありません。たまたまの頻度で批判させてもらっているだけです。
そして、もちろん、朝日ともあろう大新聞がこんな零細英語塾の塾長のたわごとに振り回されることもないでしょうから、良識の範囲内で安心して文句を言わせてもらっているわけです。
ですから、もし朝日の記事に役立つ記事を見つけたならば、この時事放談のコーナーで取り上げるかもしれません。故意に攻撃・批判していると見られることは実に心外であります。ブログの明日はこうした相互信頼から作られるものだと思っておりますから。
その意味では、インターネット・ユーザーとして、朝日のネット・サイトであるアサヒコムへの記事の掲載方法には納得いきません。
この間「新聞の読み方」という記事で、印刷紙面と時差をつけたサイトへの記事のアップロードを問題にしたら、団藤さんという方から「新聞への誤解」という記事でお叱りを受けました。誤解しているぞと。特ダネはネットに載せないものだとご教授もいただきました。そして具体的に経済欄のベタ記事の例まで頂戴しました。
しかし、当方の記事の後半を読んでいただければお分かりいただけるように、問題としたかったのは、新聞休刊日前日の大新聞一面トップ記事の扱い方なのです。経済欄のベタ記事の扱い方ではないのです。その日の午前10時にはサイトに転載されたわけですので、団藤さんがおっしゃる「特ダネ」とはいえない記事をどうしてそのような扱い方をするのかと問題にしたのでした。
結果、当方のように朝日新聞の態度に疑問を呈してブログを書きたくなった人間が出てきたのですから、「この記事を反朝日新聞の立場を取るインターネット・ユーザーにブログ等で引用されたくないという朝日新聞の意図が見え見えではないですか」と書かせてもらったわけです。「裏読み」でも何でもない、実に正当な読み方だと考えております。
しかも、批判させていただく以上、アサヒコムのその後の対応もきちんとフォローしていたつもりです。上記の記事を公開してから数分後には「やっと載せました」という記事で、問題の記事がアサヒコムに掲載されていることも引用・紹介していることをどうぞチェックしてください。
当方としては、事実に基づいてフェアに批判させてもらおうとしていたことをまずご理解いただきたいのです。アンフェアな批判を続けていれば、ブログの相互信頼も失われてしまうことは当方十分に承知していますから。
その上で一言申し上げたかったのは、こうしたネットサイトへの掲載に結果的に――特ダネ扱いであろうがそうでなかろうが――時間差をつけるという朝日新聞のあり方なのです。当方としては、朝日新聞は時代に乗り遅れていると考えるしかありませんでした。
こちらの表現の不適格さもあるかもしれませんが、どうかこちらの真意を読み取る努力だけは忘れないでいただきたいと切に願う次第です。
なお、ブログ・サイトをお持ちでない方のコメントには、コメントバックいたしません。悪しからずご了承ください。
また、日々御指導頂いている「読み手に対する思いやり」の大事さを実感するとともに、物事の真意を読み取る事にも努めて参りたいと思います。
先生のもとでもっと多くのことを学んでいきたいです。今後も御指導の程何卒宜しくお願い致します。
建設的なことはできません。
どんな考えで記事を書いているかを意識しなければ
読み手としてはフェアな批評ができなくなってしまいます。
愛情を持って真剣に相手を理解するように私も気をつけます。