とてもよいことです。
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囲碁の日本棋院は10日、女性の棋士採用条件を緩和する特別枠を来年4月に新設すると発表した。女性棋士の人気は高く、人数を増やして囲碁人口の裾野を広げたい考えだ。
日本棋院は毎年、志望者による男女混合のリーグ戦で1、2位となった計5人を棋士として採用しているが、平成16年の謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊を最後に女性の採用がない。
女性だけのリーグ戦を実施して、勝者1人を採用する特別枠も設けたが、男性271人、女性65人と差が埋まらないため、来年4月から、男女混合リーグ戦の勝率が5割以上、棋士の推薦がある−などの条件を満たした女性は棋士とする「女流特別採用推薦棋士」枠を新設する。
団宏明理事長は「女性棋士のさらなる活躍で、囲碁人口を拡大したい」と話している。
囲碁の日本棋院は10日、女性がプロ棋士になるための条件を緩和する新制度を発表した。所定の成績を上げれば、院生師範の推薦や常務理事会の承認などを経て、棋士になれるようにした。小林覚副理事長は「才能ある女性が増えたのに、棋士になれず去っていくのが惜しまれる現状がある。普及面でも、女性棋士増を望む囲碁ファンに応えてこられなかった。実力がある人は早くプロにして鍛え、世界を目指したい」と述べた。
現在、日本棋院では試験により毎年5人の棋士を採用するほか、女性限定の試験で1人を採用してきた。今回、新たに「女流特別採用推薦棋士」という制度を設け、棋士を目指して勉強し、競い合っている女性の院生、及び院生経験者の中で、「採用試験の対局で勝率5割以上」などといった条件を満たすか、同等の実力を有すると認められれば、棋士になる道を開いた。
この新制度で来年4月、辻華さん(18)、五藤眞奈さん(16)、森智咲さん(15)の3人が、新たに採用されることが決まった。【最上聡】
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男女同権といいつつも、囲碁界でも、男性のほうが恵まれています。女性で囲碁をする人は少なく、いろいろな偏見と戦わねばなりません。そういう偏見を打ち破る一助として、今回の日本棋院の決定はとても大切なものだと考えます。
もちろん、女性がプロ棋士になっても、弱ければ、食べていけません。ゆえに、本人の能力と希望があれば、プロにしたうえで、切磋琢磨させればよいのです。
このあたり、囲碁界は、里見香奈女流四冠を女性プロ棋士にしない将棋界と違って柔軟なのがよいところ。ぜひとも、小林覚九段・副理事長がいうように、多くの女性プロ棋士を男性プロ棋士と互角に戦える人材に育ててほしいと願います。
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