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図書館には、借りらていない本が大量に眠っている

2015年12月21日 05時58分13秒 | 時事放談: 国内編

面白い!公立図書館大好き人間としては、大歓迎の企画展です。

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東京)一度も借りられぬ本100冊展示 江戸川の図書館
朝日新聞 2015年12月21日03時00分

 図書館で一度も借りられたことがなく、ひっそりと書棚に並ぶ本だけを集めた企画展「あなたが一番目の読者です!」が、江戸川区松江2丁目の区立松江図書館で27日まで開かれている。「ベストセラーばかりそろえるのが図書館じゃない」。そんな気概で選んだ約100冊が、誰かの目に留まる日を待っている。

 松江図書館の蔵書は一般図書と児童書を中心に約10万5千冊。このうち、受け入れから2年間で貸し出されたことのない本が数百冊に上る。サブチーフの山田愛子さん(33)によると、サイズの大きい本や分厚い本、内容が難しそうな本、背表紙の目立たない本が多いという。

 しかし例えば、目が見えず耳が聞こえない人のコミュニケーション方法を紹介した「指点字ガイドブック 盲ろう者と心をつなぐ」(読書工房)は、必要とする人が手にしたら必死に読むかもしれない。2008年にノーベル化学賞を受けた下村脩さんの「クラゲに学ぶ ノーベル賞への道」(長崎文献社)は、日本人2人の受賞で再びノーベル賞への関心が高まっているいまなら誰かが興味を持ってくれるかも……。

 山田さんはそんな思いで、各分野の担当者らと手分けして約100冊を選んだ。短い紹介文を添えて入り口のカウンター前の目立つ場所に11月25日から並べた。

 そもそものきっかけは、三鷹市の国際基督教大の図書館で昨年6~7月に同様の催しが開かれたのを山田さんが知ったことだった。「うちでもやってみよう」。昨年8~9月に開いたら「いい企画だね」と評判になり、今回2度目の開催になった。

 山田さんは「借りられない本は必要ない本かと言えば、そうではない。必要とする利用者が来た時に『どうぞ』と出してあげられる図書館でありたい」と話す。

 展示をして半月余りで、初めて貸し出された本が約40冊に達した。

 根本彰慶大教授(図書館情報学)によると、図書館の新刊コーナーに置かれた本は、一定期間が過ぎると図書館共通の分類に従って書架に収められることが多く、なかなか借りられない本が出てくる。

 そこで、テーマを決めて関連の本をピックアップして展示することが、多くの図書館で行われている。例えば、正月の習慣や食べ物、衣服にまつわる本を「正月」というテーマで抽出して紹介するという具合だ。「借りられなかった本」という企画展にも通じるものがある。

 根本教授は「借りる人がいなかった本を積極的に目立たせることで利用者に提供しようとするのは、公共の図書館として正しい態度だろう」と話す。(佐藤純)

■「あなたが一番目の読者です!」に並んだのは(抜粋)

「パパがつくる産前産後のおいしいごはん」(文化出版局)

「検閲帝国ハプスブルク」(河出書房新社)

「セビーリャの理髪師」(岩波書店)

「教育文化遺産をたずねる」(山川出版社)

「重力のデザイン 本から写真へ」(青土社)

「人類の歴史を変えた発明1001」(ゆまに書房)

「妖怪になりそこなった男 水木しげるロード物語」(YMブックス)

「東日本大震災復興応援写真集 3・11以前」(小学館)

「水族館狂時代」(講談社)

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ここに紹介された11冊の本で、読みたい順に新宿区立図書館で調べてみたら、次のような結果になりました。

 「人類の歴史を変えた発明1001」(ゆまに書房):「図書館内のみで閲覧可能です。」960ページもあるからでしょう。
 「妖怪になりそこなった男 水木しげるロード物語」(YMブックス):蔵書なし 
 「セビーリャの理髪師」(岩波書店):蔵書なし
 「検閲帝国ハプスブルク」(河出書房新社) :利用可能。ただし、貸出されておらず。
 「クラゲに学ぶ ノーベル賞への道」(長崎文献社) :2冊利用可能。1冊貸出中

 「水族館狂時代」(講談社):利用可能。ただし、貸出されておらず。
  「指点字ガイドブック 盲ろう者と心をつなぐ」(読書工房)
 「パパがつくる産前産後のおいしいごはん」(文化出版局):利用可能。ただし、貸出されておらず。
 「教育文化遺産をたずねる」(山川出版社):利用可能。ただし、貸出されておらず。
 「東日本大震災復興応援写真集 3・11以前」(小学館):利用可能。ただし、貸出されておらず。

 「重力のデザイン 本から写真へ」(青土社):利用可能。ただし、貸出されておらず。

確かに、借りられていませんね。どれも面白そうなのに、もったいない。その本に関する情報が不足しているからでしょうか。せっかくこういう機会に教えてもらいましたから、へそ曲がりの貧乏英語塾長、今度図書館で実際に手を取ってみて、貸出できる本は貸出してみます。

それにしても、図書館はワンダーランドです。


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