◇罰則なし 武蔵野市の本社オフィスも同時に全面禁煙

 外食大手「すかいらーくグループ」(谷真社長)は12月から、東京都武蔵野市の本社オフィスを全面禁煙にすると同時に、社員に通勤途中の喫煙を禁じる。社屋が禁煙化されても敷地外に出れば「抜け道」になるケースが多いため、効果が注目される。

 すかいらーくグループは11月末で屋上や社内の喫煙スペースをすべて廃止。さらに土日祝日を含め、最寄りの駅やバス停から本社までの間で喫煙することを禁じる電気加熱式たばこも対象本社には約300人が勤務し、幹部の大半が禁煙している。2014年から「全社禁煙運動」を続けており、広報担当者は「自然な流れと受け止められている」と説明する。

 ただ、私生活の自由に配慮して罰則は設けない。違反を確認しても注意する程度だが、同僚の目につきやすい通勤路で吸いにくくなる状況を想定している。社員には改めて「ご自身やご家族のために少しでも早く禁煙し、健康生活を始めましょう」と呼びかけ、全面的な禁煙を促す。

 すかいらーくグループはファミリーレストラン「ガスト」「ジョナサン」など全国で3079店(5月現在)を展開し、各店舗で禁煙または分煙を実施中。従業員約10万人の受動喫煙対策についても検討している。

 今回の措置では、休憩の際に周辺のコンビニエンスストア前で喫煙することも併せて禁じる。専門家は「会社に近いコンビニまで禁煙ゾーンに定めるのは珍しい」と指摘。職場の喫煙問題に詳しい大和浩・産業医科大教授は「コンビニ前で吸えば従業員や周辺に有害物質をまき散らす。通勤路も禁煙になれば、たばこをやめる契機になり大変良い試みだ」と話している。【斎藤義彦】

すかいらーく、通勤中の喫煙を禁止に? 社屋禁煙だけでは「抜け道」がある
「喫煙直後の息がお客様に有害な影響の可能性がある」などと、担当者は述べた。

濵田理央
ハフィントンポスト・ジャパン 2017年11月27日 12時27分 JST | 更新 12時間前

レストラン大手「すかいらーくグループ」(東京都武蔵野市)は12月から、本社の全面禁煙化に合わせて、社員の通勤中の歩きたばこも禁止する。

ハフポスト日本版の取材に対して11月27日、明らかにした。

同社は11月末で、現在の屋上などに設けた喫煙スペースを全て廃止。さらに自宅から本社までの通勤区間内の歩きタバコや、休憩時間における周辺のコンビニでの喫煙も禁止する。

社屋を禁煙にしても、敷地外で喫煙する「抜け道」が発生するケースを踏まえ、勤務日における禁煙を強化する狙いだ。

対象となるのは、本社に勤務する約300人。勤務日であれば土日や祝日も含まれ、「アイコス」などの電気加熱式たばこも禁止する。

ただし、本人の私生活に配慮して、あくまでも努力義務とし、罰則などは設けない。

すかいらーくグループは、2014年から禁煙運動に取り組んでおり、幹部の大半が禁煙したり、社員に禁煙パッチを配布したりしている。ファミリーレストラン「ガスト」「ジョナサン」など全国に約3000店を展開し、各店舗でも禁煙や分煙を実施している。

同社の広報担当者はハフポスト日本版の取材に対して、「健康経営を推奨しています。社員には心身ともに健康でいてもらいたい」と説明。

通勤中の歩きタバコを含めて禁煙の徹底を決めた理由について、「たばこを吸った直後に接客をすると、呼気を通じてお客様に有害な影響が出る可能性がある。サービス業という性質上、禁煙の意識を新たにしたい」と述べた。

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喫煙者がたとえタバコを吸っていなくても、タバコを吸ったあと、周囲の人は喫煙者の呼気や衣服から三次(惨事?)受動喫煙被害を受けてしまいます。

電車の中などで、喫煙者の近くにいたら、気分が悪くなることがおありの方がいらっしゃるでしょうが、それは三次受動喫煙の被害に遭っているからです。この受動喫煙を妨ぐには、すかいらーくのように、社屋に入る前からタバコを吸わせない工夫は必須です。

しかし、それには相当な抵抗があったはず。それを実行するのですから、すかいらーくは立派です。

しかも、2014年から3年も準備期間も置いたとか。これなら、本社社員も納得の全面禁煙化でしょう。

こういう企業が増えて、受動喫煙被害に遭わない社会が早く確立されることを願います。