一時期、本当にのめりこんだものです、ブルーノートには。
**********
ブルーノートの80年、映画に 歴史への敬意を礎に、続く進化
朝日新聞 2019年8月29日16時30分
ジャズの代表的レーベル、ブルーノートが80周年を迎えた。その歴史を描くドキュメンタリー映画「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」が9月6日、東京から順次公開される。ブルーノートとは何なのか。米音楽界の名プロデューサーで自身も出演するドン・ウォズ社長に聞いた。
ブルーノートはドイツ系移民のアルフレッド・ライオンが1939年にニューヨークで創業。ブギウギピアノに始まり、ディキシー、スイング、モダンとジャズの変遷を記録し続けてきた。
50~60年代はバド・パウエル、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビスらによる名盤を次々に世に送った。当時の大胆なデザインのレコードジャケットもあいまって、ジャズ黄金期のレーベルという印象が強い。
「ブルーノートを一言で表すなら、変革の音楽。それは今も続いている」と、2012年からレーベルを率いるウォズは言う。
「過去の音楽を身につけつつ、ジャンルの境界線を超えて先へ進んでいく。それがブルーノートのアーティストの共通点なんだ」
映画にはサックスのルー・ドナルドソン、ウェイン・ショーター、ピアノのハービー・ハンコックが証言者として登場。若手との交流の様子を交え、ヒップホップとの関係から歴史を捉え直しているのが特徴的だ。
ブルーノートには80~85年に新録音のない休眠の時期もあった。再生への起爆剤の一つとなったのがヒップホップだった。
過去の曲の断片を使うサンプリングの過程で、かつての名盤が再発見された。93年、ブルーノートに所属する英国のグループUS3(アススリー)が30年前のハンコックの曲を取り入れ、爆発的なヒットに。「ほぼ10年ごとに、ブルーノートのアーティストが音楽の世界を変えてきているんだ」
70年代にはトランペットのドナルド・バードがフュージョンの風を吹き込み、2000年代にはノラ・ジョーンズが鮮烈な歌声を世界に届け、今はピアニストのロバート・グラスパーがブラックミュージックの先端を走る。歴史への敬意を礎に、進化を続ける。それが、ブルーノートの核心なのだ。
「アーティストを信頼し、ビジョンの実現に向け自由にやってもらう。創業者の考えと同じだよ」
日本は特別な存在だという。失速していた時期も、日本のレコード会社が再発を手がけたり、フェスティバルを開いたりして、歴史とファンをつないだからだ。「その支えがなければ、ブルーノートは存続できていなかったかもしれないね」(西正之)
■日本発の記念アルバムも
ブルーノート80周年を記念した日本発のアルバム「ブルーノート・ボヤージ」が10月23日に出る。トランペットの黒田卓也、テナーサックスの西口明宏、ピアノの桑原あいらがブルーノートの歴史に残る名曲を演奏する。
11月11日には、東京・南青山のブルーノート東京で録音メンバーによるライブ「BLUE NOTE plays BLUE NOTE」もある。ドン・ウォズ社長が「一押し」というビブラフォンの新鋭、ジョエル・ロスが出演する。
**********
ブルーノートの1500番台のレコード・CDを集めるのに躍起になっていました。そして、その音楽に心が癒されたものです。いまでもたまに聴いてはしびれます。
この映画も観てみたいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます