一力八段に対して6連勝とは、鬼のような強さです。
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囲碁の第43期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第3局が24日、福岡県宗像市で打たれ、井山裕太天元=七冠(28)が、挑戦者の一力遼八段(20)に171手までで黒番中押し勝ちした。これでシリーズ3連勝のストレートで3連覇、通算6期目のタイトル獲得を遂げた。
今年10月の名人奪還で2度目の七大タイトル(名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を遂げた井山は、今月に入って王座、天元を連続防衛。これにより、1月の棋聖戦から始まった今年の七大タイトル戦を完全制覇するとともに、早碁棋戦のNHK杯を加え年間タイトル獲得数を史上最多の8とした。
一力は井山に王座、天元戦で連続挑戦したが6連敗となった。すでに挑戦が決まっている来年1月からの棋聖戦七番勝負にかける。
【囲碁】井山裕太が天元3連覇で最多8棋戦優勝、七大タイトル年間完全制覇
囲碁の第43期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第3局が24日、福岡県宗像市で行われ、井山裕太天元(28)が171手までで、挑戦者の一力遼八段(20)に黒番中押し勝ちし、3連勝で3連覇を果たした。七大タイトル戦を含めた棋戦優勝は、1年間で最多の8回となった。
年初から棋聖、十段、本因坊、碁聖を防衛した井山は、10月に名人を奪還し自身2度目の七冠に返り咲いた。今月20日には王座も防衛しており、天元を防衛をしたことで同一年に開催された七大タイトルを囲碁界で初めて完全制覇した。井山は今春、NHK杯も獲得しており、昭和39年の坂田栄男二十三世本因坊と、平成25、27年に井山自身が達成した年間7回を上回った。
井山3連勝で3連覇! 一力を寄せ付けず【第43期天元戦挑戦手合五番勝負第3局】
日本棋院 2017年11月24日
井山裕太天元に一力遼八段が挑戦する第43期天元戦挑戦手合五番勝負(主催・新聞三社連合)の第3局が11月24日(金)に福岡県宗像市「宗像ユリックス」で行われた。
持ち時間は各3時間、5分前から1分の秒読みとなる。井山の2連勝で始まった今シリーズ。井山が一気に決めるか、一力がカド番を返すか、注目が集まった。
結果は、16時50分終局、171手まで、井山の黒番中押し勝ちで3連勝となり、防衛を決めた。これで井山は天元3連覇、通算6期目となった。残り時間は黒番の井山が2分、白番の一力が1分だった。
また、井山は挑戦手合である七大棋戦以外の棋戦を含めると今年のはじめの棋聖戦から、NHK杯、十段戦、本因坊戦、碁聖戦、名人戦、王座戦、天元戦まで、年間8棋戦で優勝を飾った。年間優勝回数の「8」は史上最多記録。これまでの記録は昭和39年の坂田栄男九段(二十三世本因坊坂田栄寿)、平成25年と27年に達成した井山の「7」だった。
井山の通算タイトル獲得数は「48」となり、故・加藤正夫名誉王座を抜き、大竹英雄名誉碁聖に並ぶ史上4位タイとなった。
詳細は、主催の新聞三社連合の新聞社の報道と観戦記(掲載紙はこちら)、天元戦特設サイト、週刊碁や月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。
両対局者の局後のコメント
井山天元「途中からずっと難しくて、途中からはまったく分からなかった。左辺のコウを解消してそれで良くなったかなと思った。(今シリーズを振り返って)どの碁もどちらに転んでもおかしくなかったので、結果的には運が良かったということだと思います」
一力挑戦者「実戦左辺のコウにされてはダメだったので、その前に何かしなければいけなかった。(今シリーズを振り返って)難しい碁が多かったですけど、秒読みになってから差が出てしまうことが多かった」
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名人戦の第一局に負けて以来、タイトル戦10連勝。井山七冠は、どこまで強いのでしょう。
坂田名誉本因坊の記録を抜くのも当然です。もはや日本囲碁史上最強の棋士といってもよいのかもしれません。この勝負強さに対抗できる棋士がいるとすれば、全盛期の呉清源九段、坂田名誉本因坊、趙治勲名誉本因坊以外にはいないのではないでしょうか。
一力八段は、七冠の顔を見るのも嫌かもしれませんが、棋聖戦まで2か月近くあります。気分を一新して、強い強い七冠にひと泡吹かせてください。
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