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藤沢秀行 『野垂れ死に』(新潮新書114)

2005年05月08日 10時20分54秒 | 推薦図書
久方ぶりに、ゴウ先生の血が騒ぎました。一挙に読み終えました。

INDEC公式ブログにおいてこの本が推薦図書足りうるかと自問し悩みましたが、やはり推薦図書とします。

野垂れ死に

新潮社

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ゴウ先生を含め囲碁を趣味としている人ならば、ほぼ100%の人が知っている、通称秀行(しゅうこう)先生。天才棋士とその才能を高く評価されながらも、アル中になるほど酒を浴び、3億以上の借金を背負うほどギャンブルにのめり込み、外に4人の子供を作るほど女に溺れたジジイであります。しかも3度のガンから生き返ってきた本当の意味での「超人」でもあります。

しかし潔い!己がデタラメな人生を囲碁の道の精進に代えて、日中韓の碁打ちたちに多大なる影響を与えました。秀行先生がいたから、囲碁は世界のものになったと言っても過言ではありません。

本人もメチャクチャ強かったけれど、メチャクチャ強い碁打ちを作ることにかけては、秀行先生の右に出る人はいません。ゴウ先生が尊敬する所以です。

その指導法は、実戦に継ぐ実戦。そして徹底した打ち碁批判。INDECのライティング指導には密かにこの秀行先生方式が採用されています。

だって命を懸けて打った碁だからこそ、だって命を懸けて書いた文章だからこそ、指導をもらえば成長するのです。適当に流した碁には、秀行先生、見向きもしません。駄作を論じる暇はなし!

そんな破天荒な棋士が問わず語りに綴った自伝的エッセイが本書です。何が役に立つかと言われたら、ゴウ先生何も言えません。でも熱い男の生き様を垣間見るだけで、勇気が出るはずです。

信じた道をひたすら突き進むジジイのすがすがしさに拍手です。手に取ってみてください。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
注文します (M)
2005-05-13 01:05:39
さっそく注文させていただきます。

ゴウ先生が悩んだ末に推薦図書にしてくださった意図を

理解できるように読みます。

返信する
秀行先生、凄すぎです。 (Raglan)
2005-05-14 04:44:05
昨日、Amazonから本が到着し、読み始めたのですが、想像以上のインパクトでした。



秀行先生は酒、ギャンブル、女と、ものすごい破天荒な人生を送られていますが、とても謙虚であり、そして誰よりも真剣に碁を打たれているのだと感じました。



とても勇気や励ましをもらえますし、自分も謙虚さや真剣さを少しでも見習おうと思います。



返信する
読ませて頂きます (Celtic)
2005-05-14 13:05:15
注文させて頂きました。



秀行先生の生き方から様々な事を学びとりたいと思います。



ご紹介頂きまして誠にありがとうございました。
返信する
mnb-f.0510_sf@excite.co.jp (mnb)
2005-05-20 11:49:22
はじめまして。『野垂れ死に』読みました。負けた(笑)。破天荒とは聞いてましたが、まさかココまでとは……。秀行氏と同じ名字でありながら、人間として、男として、こうも違うもんかなと苦笑です。
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Unknown (mtack)
2005-05-21 05:28:52
藤沢先生の本で碁を知りました。以後囲碁不勉強で未だ20級前後(自称)です。

こちらで勉強させていただきます。
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はじめまして (bibliophage)
2005-05-29 11:31:07
TB失礼します。

秀行先生、凄過ぎます。

麻雀は囲碁に良くないからやらない、というのがイイですね。
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