ゴウ先生は、野球ファンではありません。それでも、九州出身ですから、福岡ソフトバンク・ホークスの動向には興味があります。ホークス・ファンであるのかもしれません。
ところが、そのホークスから城島健二が抜けることが決まりました。ご存知の通り、日本人のキャチャーとして初めてシアトル・マリナーズと契約を交わしたのです。
朗報と受け取らねばならないのかもしれませんが、やはりショックです。
ホークスは、2年連続してシーズン1位でありながら、不合理なパ・リーグのルールのために日本シリーズ進出を阻止されたのです。しかも、ホークスよりもシーズンの成績が悪かった西武やロッテが日本シリーズを制してしまいました。ホークスが、順当に日本シリーズに出場できていれば、日本一になれていたと確信しています。
その強いホークスを支えたのが、城島でした。ここ4、5年のホークスの強さは彼抜きでは語れません。今年のプレーオフも彼が出場できていたらば、事態は変わったはずなのです。
その城島なしでホークスは来年戦えるのか?不安です。
しかし、城島は決めました。決めた以上は、松井・イチロー以上にやってもらわねば困ります。井口程度の活躍では許せません。日本ナンバーワンのキャッチャーがメジャー・リーグに通用しないとなれば、由々しき問題ですから。
ところが、バカなことを言う人間が現れました。「英語ができないキャッチャーは、メジャーで通用しないのではないか」と。
しかし、それは誤りだと思います。英語ができたに越したことはないでしょうが、たとえ英語ができなくても、野球はできるはずだし、活躍できるはずなのです。要は、その選手のプロ野球選手としての能力が問題なのです。
そんなことを考えていたら、New York Timesには珍しく(?)、ゴウ先生の主張を後押ししてくれる、とてもよい記事が掲載されました。共同通信が要点だけまとめてくれています。ご覧ください。
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“野球語”は流ちょう NY紙が城島の活躍予想 (共同通信) - goo ニュース
2005年11月24日 (木) 11:10
「英語はうまくなくても“野球語”は流ちょう」。米大リーグ、マリナーズと契約した城島健司捕手は言葉の壁を乗り越え、活躍が十分に期待できるとの好意的な記事が23日付のニューヨーク・タイムズ紙に載った。
1959年から80年までカージナルスなどで捕手としてプレーした解説者、マッカーバー氏は「30年前なら問題だったかもしれない」としながらも、今はスペイン語しか話せない捕手がたくさん活躍していると指摘。大リーグを代表する捕手として今季までパイレーツなどでプレーしたサンティアゴが典型という。
ロッテのバレンタイン監督も「形容詞と副詞の使い分けができなくても、意図した球種を狙ったコースへ投げさせることはできる」という。そして、城島は強肩で素早く正確な送球ができ、それこそが求められているものという。
さらにロッテのセラフィニ投手は「今、力で彼を抑えられる投手は日本にはいない。井口(ホワイトソックス)以上の成績を残すだろう」と打者として評価している。(ニューヨーク共同)
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英語塾の塾長ながら、ゴウ先生は日本人全ての人が右も左も「英語を身につけろ!」と叫んでいるのを聞くと、ゾッとしてしまいます。日本人として、他にも身につけなければならないことが山ほどあるだろうと思うのです。
もちろん、英語ができるに越したことはありません。ただ、英語だけできたところで何の意味もないのです。
それよりも、学ばなければならないものがあるはずです。野球選手なら、当然ながら、野球です。
城島が入団するシアトル・マリナーズから今年解雇された長谷川滋利投手のように、英語力はあっても、野球の成績が悪ければクビになるのです。
一般の社会人の方でも同じだと思います。英語力さえあれば、ビジネスの世界の成功が保証されるわけではありません。ビジネス・パーソンとして必要な礼儀やスキルがベースにあってこそ英語力も活きるとしたものです。
城島選手が野球よりも英語によるコミュニケーションが大事だなどと本末転倒を起こさないで、「野球の世界」で活躍することを祈りたいと思います。
☆なお、INDECの姉妹サイトで、New York Timesの記事の原文を紹介しています。ぜひご一読ください。映画と本と音楽にあふれた英語塾へは、ここをクリックしてください!
ところが、そのホークスから城島健二が抜けることが決まりました。ご存知の通り、日本人のキャチャーとして初めてシアトル・マリナーズと契約を交わしたのです。
朗報と受け取らねばならないのかもしれませんが、やはりショックです。
ホークスは、2年連続してシーズン1位でありながら、不合理なパ・リーグのルールのために日本シリーズ進出を阻止されたのです。しかも、ホークスよりもシーズンの成績が悪かった西武やロッテが日本シリーズを制してしまいました。ホークスが、順当に日本シリーズに出場できていれば、日本一になれていたと確信しています。
その強いホークスを支えたのが、城島でした。ここ4、5年のホークスの強さは彼抜きでは語れません。今年のプレーオフも彼が出場できていたらば、事態は変わったはずなのです。
その城島なしでホークスは来年戦えるのか?不安です。
しかし、城島は決めました。決めた以上は、松井・イチロー以上にやってもらわねば困ります。井口程度の活躍では許せません。日本ナンバーワンのキャッチャーがメジャー・リーグに通用しないとなれば、由々しき問題ですから。
ところが、バカなことを言う人間が現れました。「英語ができないキャッチャーは、メジャーで通用しないのではないか」と。
しかし、それは誤りだと思います。英語ができたに越したことはないでしょうが、たとえ英語ができなくても、野球はできるはずだし、活躍できるはずなのです。要は、その選手のプロ野球選手としての能力が問題なのです。
そんなことを考えていたら、New York Timesには珍しく(?)、ゴウ先生の主張を後押ししてくれる、とてもよい記事が掲載されました。共同通信が要点だけまとめてくれています。ご覧ください。
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“野球語”は流ちょう NY紙が城島の活躍予想 (共同通信) - goo ニュース
2005年11月24日 (木) 11:10
「英語はうまくなくても“野球語”は流ちょう」。米大リーグ、マリナーズと契約した城島健司捕手は言葉の壁を乗り越え、活躍が十分に期待できるとの好意的な記事が23日付のニューヨーク・タイムズ紙に載った。
1959年から80年までカージナルスなどで捕手としてプレーした解説者、マッカーバー氏は「30年前なら問題だったかもしれない」としながらも、今はスペイン語しか話せない捕手がたくさん活躍していると指摘。大リーグを代表する捕手として今季までパイレーツなどでプレーしたサンティアゴが典型という。
ロッテのバレンタイン監督も「形容詞と副詞の使い分けができなくても、意図した球種を狙ったコースへ投げさせることはできる」という。そして、城島は強肩で素早く正確な送球ができ、それこそが求められているものという。
さらにロッテのセラフィニ投手は「今、力で彼を抑えられる投手は日本にはいない。井口(ホワイトソックス)以上の成績を残すだろう」と打者として評価している。(ニューヨーク共同)
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英語塾の塾長ながら、ゴウ先生は日本人全ての人が右も左も「英語を身につけろ!」と叫んでいるのを聞くと、ゾッとしてしまいます。日本人として、他にも身につけなければならないことが山ほどあるだろうと思うのです。
もちろん、英語ができるに越したことはありません。ただ、英語だけできたところで何の意味もないのです。
それよりも、学ばなければならないものがあるはずです。野球選手なら、当然ながら、野球です。
城島が入団するシアトル・マリナーズから今年解雇された長谷川滋利投手のように、英語力はあっても、野球の成績が悪ければクビになるのです。
一般の社会人の方でも同じだと思います。英語力さえあれば、ビジネスの世界の成功が保証されるわけではありません。ビジネス・パーソンとして必要な礼儀やスキルがベースにあってこそ英語力も活きるとしたものです。
城島選手が野球よりも英語によるコミュニケーションが大事だなどと本末転倒を起こさないで、「野球の世界」で活躍することを祈りたいと思います。
☆なお、INDECの姉妹サイトで、New York Timesの記事の原文を紹介しています。ぜひご一読ください。映画と本と音楽にあふれた英語塾へは、ここをクリックしてください!
私自身もビジネスパーソンとして、英語力を伸ばす事に、目を点にするのではなく、世界の舞台で戦えるだけの、ビジネススキルや礼儀を高める事に注力しなければと痛感致しました。