教師の資格

INDECを設立したのは、1998年の11月のことでした。おかげさまで、INDECも設立7年目に入ることができたわけです。

設立してから今日に至るまで、経営的には常に火の車でありました。しかし、自分のことを実に幸せな人間だと思ってもおります。

まずもって、ゴウ先生のもとで英語を勉強したいと言って通ってきてくれる会員諸君がいまもいてくれるのですから。

教育はサービス業です。そしてサービス業は、サービスさせてもらうビジネスであって、サービスしてやるビジネスではありません。お客様と目線を同じ高さにする。これがゴウ先生のモットーでもあります。

お客様を徒に崇め奉ることもなく、また見下ろすこともなく、お客様の悩みを自分の悩みと置き換えて、ベスト・ソリューションを探す。これしかサービス業のめざすところはないと確信しているのです。

ですから、ゴウ先生は、教員の資格を教え子たちのことを考えたら夜も眠れなくなることと言わせてもらってます。

実際、ゴウ先生もいまでも特定の会員の顔を思い浮かべながら、ああでもないこうでもないと寝返りばかりを打つ日々です。あの高橋尚子選手を育てた小出義雄監督が60歳を過ぎたいまでもQちゃんのことを考えると夜も眠れないと発言しているのを『ランナーズ』誌で読んで、わが意を得たりと嬉しくなったゴウ先生でありました。

逆に言えば、いま教えさせてもらっている教え子の諸君のことで夜も眠れなくならなくなったら、INDECを畳んでしまおうとさえ思っています。

それゆえ、ゴウ先生、会員諸君の一挙手一投足に目を配ります。怖いです。ごつい体もヒゲだらけの顔もきつい言葉も、全部怖いでありましょう。

しかし、INDECの会員諸君に対して、怒ることはあっても、絶対に無視はしません。ですから、忙しい日々を送るビジネス・パーソンの会員諸君でもTOEICやTOEFLのスコアを伸ばしてくれるのだと自惚れもします。

そんな先生が日本から少しずついなくなっているのだそうです。悲しいです。切ないです。

だから、ゴウ先生、今日も明日も明後日も、闘います。悩みます。それが教員として生きる資格ですから。

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