東京国際女子マラソンが今度の日曜日に開かれます。残された女子マラソンのオリンピック出場枠はふたつ。野口みずき選手と渋井陽子選手の出場によりどのような結果になるか、注目です。
その中で忘れられている感のある高橋尚子選手。どうやら恩師の言葉を受け入れて、名古屋でラスト・チャンスに懸けるようです。
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「うまくいかない…」悩めるQちゃん、恩師に相談 (産経新聞)
2007.11.13 23:53
米大リーグの取材でコロラド州デンバーの空港に降り立ち、ホテルへ行く道すがら、景色を眺めていると、「BOULDER」の看板が目に飛び込んできた。ボールダーといえば、マラソンの高地合宿地として有名である。空港から40分くらい、標高2000メートル近くに位置して、いまや米国でも有数の高級リゾート地としても名高い。佐倉アスリート倶楽部の小出義雄代表のことを思いだし、携帯電話を鳴らした。
「エッ、こっちにいるの? じゃあ、会おうよ」。時は10月中旬、小出さん、まさに合宿の真っ最中だった。久々の再開はデンバー市内のショッピングモールで。いつものようにトレーニングウエア姿で登場した。現在はアルゼと豊田自動織機の選手を指導している。「東日本実業団女子駅伝(11月3日)が、あっからよ」。その大会、アルゼが4位に入り12月16日の全日本実業団女子駅伝に初出場を果たした。相変わらず“操縦”はうまい。
小出代表は新しい組織・指導体制を目指している。企業の枠にとらわれることなく、企業間の壁を越えての選手育成が佐倉アスリート倶楽部のテーマである。だから、来るものを拒まない。「実はよ、Qちゃん(高橋尚子)から、連絡があってね、悩んでた。だから、少々のアドバイスをしたんだよ」。“かつての教え子”の指導にも乗っている。
「どうしたんだ、って聞いたら、昔のトレーニングメモを持ち出して『これ、やっても思うようにいかない』って。だから、言ったんだ。10年前と今では、年も筋力も違うじゃあないか。自分なりにアレンジはしてたようだけど…。いまからだと、大阪はキツイ。名古屋だな」。ボールダーで会食しながら北京五輪選考会のターゲットを3月の名古屋国際女子に絞らせた。先日、帰国した高橋尚子は成田空港で、「来年、大阪か、相性のいい名古屋で…」と、話したが、実はこんな“ボールダーの決断”があった。
「オレ、かけっこ好きだし、死ぬまで辞められねぇよな」。先月、千葉・京成佐倉駅近くにビルを完成させた。20室以上の部屋を有する近代的合宿所は“小出道場”でもある。「借金、背負っちゃったけどよ、やっぱ、いい選手を育てるには、いい環境をつくってやんなきゃ、ねぇ。風呂も大きくしてキッチンもあるよ。オレの“かけっこ人生”、最後のお礼のつもりで、これからも、やるよ」
68歳とは思えぬバイタリティは健在。そして衰えぬ情熱も。これからも変わらないだろう。(編集委員 清水満)
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それにしても、この小出監督の行動力。何歳になっても衰えることがありません。夢に向かってひた走る。理想です。見習わないと。
もちろん、Qちゃんの復活も見逃せません。がんばれ、小出ファミリー!
その中で忘れられている感のある高橋尚子選手。どうやら恩師の言葉を受け入れて、名古屋でラスト・チャンスに懸けるようです。
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「うまくいかない…」悩めるQちゃん、恩師に相談 (産経新聞)
2007.11.13 23:53
米大リーグの取材でコロラド州デンバーの空港に降り立ち、ホテルへ行く道すがら、景色を眺めていると、「BOULDER」の看板が目に飛び込んできた。ボールダーといえば、マラソンの高地合宿地として有名である。空港から40分くらい、標高2000メートル近くに位置して、いまや米国でも有数の高級リゾート地としても名高い。佐倉アスリート倶楽部の小出義雄代表のことを思いだし、携帯電話を鳴らした。
「エッ、こっちにいるの? じゃあ、会おうよ」。時は10月中旬、小出さん、まさに合宿の真っ最中だった。久々の再開はデンバー市内のショッピングモールで。いつものようにトレーニングウエア姿で登場した。現在はアルゼと豊田自動織機の選手を指導している。「東日本実業団女子駅伝(11月3日)が、あっからよ」。その大会、アルゼが4位に入り12月16日の全日本実業団女子駅伝に初出場を果たした。相変わらず“操縦”はうまい。
小出代表は新しい組織・指導体制を目指している。企業の枠にとらわれることなく、企業間の壁を越えての選手育成が佐倉アスリート倶楽部のテーマである。だから、来るものを拒まない。「実はよ、Qちゃん(高橋尚子)から、連絡があってね、悩んでた。だから、少々のアドバイスをしたんだよ」。“かつての教え子”の指導にも乗っている。
「どうしたんだ、って聞いたら、昔のトレーニングメモを持ち出して『これ、やっても思うようにいかない』って。だから、言ったんだ。10年前と今では、年も筋力も違うじゃあないか。自分なりにアレンジはしてたようだけど…。いまからだと、大阪はキツイ。名古屋だな」。ボールダーで会食しながら北京五輪選考会のターゲットを3月の名古屋国際女子に絞らせた。先日、帰国した高橋尚子は成田空港で、「来年、大阪か、相性のいい名古屋で…」と、話したが、実はこんな“ボールダーの決断”があった。
「オレ、かけっこ好きだし、死ぬまで辞められねぇよな」。先月、千葉・京成佐倉駅近くにビルを完成させた。20室以上の部屋を有する近代的合宿所は“小出道場”でもある。「借金、背負っちゃったけどよ、やっぱ、いい選手を育てるには、いい環境をつくってやんなきゃ、ねぇ。風呂も大きくしてキッチンもあるよ。オレの“かけっこ人生”、最後のお礼のつもりで、これからも、やるよ」
68歳とは思えぬバイタリティは健在。そして衰えぬ情熱も。これからも変わらないだろう。(編集委員 清水満)
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それにしても、この小出監督の行動力。何歳になっても衰えることがありません。夢に向かってひた走る。理想です。見習わないと。
もちろん、Qちゃんの復活も見逃せません。がんばれ、小出ファミリー!
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