こういうことが起きるから、アメリカ大統領選は面白いんです。
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共和党の副大統領候補に44歳女性知事、マケイン氏が指名(読売新聞) - goo ニュース
2008年8月30日(土)02:16
【デイトン(米オハイオ州)=黒瀬悦成】米共和党の大統領候補の指名が確定しているジョン・マケイン上院議員(72)は29日、オハイオ州デイトンで集会を開き、11月の本選を共に戦う副大統領候補に女性のサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)を起用すると発表した。
9月1日からミネソタ州ミネアポリスで開催予定の共和党大会で、両氏は正副大統領候補に正式指名される。
ペイリン氏は2006年にアラスカ州知事選に当選し、同州初の女性知事となった。民主党の大統領候補に指名されたバラク・オバマ上院議員(47)より3歳若い上、地元の美人コンテストで優勝経験もある。
マケイン氏としては、ペイリン氏とコンビを組むことで自らにつきまとう「老齢」イメージを打ち消し、陣営を活性化させたい考えだ。
熱心なキリスト教徒のペイリン氏は、人工妊娠中絶と同性婚に強く反対し、銃規制に反対する全米ライフル協会の会員でもある。州知事として緊縮財政を敷き、同州の石油資源開発規制に反対した経緯もある。党内で「中道派」とされてきたマケイン氏としては、ペイリン氏の一連の保守的な政治信条や経歴がキリスト教右派などの共和党保守層派の支持固めに最適と判断した。
さらに、民主党では「初の女性大統領」誕生を目指してヒラリー・クリントン上院議員(60)を支持してきた女性や白人層の間でオバマ上院議員の候補者指名に失望感が拡大。マケイン陣営は、2男3女の母であると同時に「働く女性」を売り物にするペイリン候補を立てることで、クリントン支持層の取り込みを図る作戦だ。女性の副大統領候補は、1984年のジェラルディン・フェラーロ氏(民主党)以来2人目となる。
ただ、ペイリン氏は地元アラスカ州では一時、約90%の支持率を誇ったものの、全国的な知名度は今ひとつ。若い上に1期目の任期途中で知事職を投げ出すことへの批判が出る可能性もある。
副大統領候補としては当初、マケイン氏と指名を争ったミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(61)らが有力視されていたが、いずれも新鮮味に乏しく、支持率浮揚につながらないとの見方が強まっていた。
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ペイリン氏の起用に関しての批判は、整理すると、次のことのようです。
①大統領にもしものことがあれば、代わりとなる副大統領候補なのに、これまで外交・国政の経験がない。
②選挙対策だけのために、大統領候補が年寄りで男性だから若手の女性を起用した。
③よしんば、ペイリン氏で戦っても、民主党の票が共和党陣営に流れるとは限らない。なぜならば、氏は共和党でも相当な右派だから。
でも、一応これもマケイン側は次のような反論を考えているはず。
①を言うならば、ブッシュもクリントンも国政ゼロだった。たとえマケインにもしものことがあっても、内閣が支える。
②バランスをとったというならば、白人でベテランを副大統領候補にした民主党も同じである。
③民主党でもオバマの発想について行けない人がいて、今回のことが考え直すきっかけになる。ディベートなどの選挙戦に強いか弱いかは、結果を見ればよい。問題は、これからの2ヶ月だ。
というわけで、何でもありの今回の大統領選。目が離せません。個人的には、マケイン支持ではあるのですが。
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共和党の副大統領候補に44歳女性知事、マケイン氏が指名(読売新聞) - goo ニュース
2008年8月30日(土)02:16
【デイトン(米オハイオ州)=黒瀬悦成】米共和党の大統領候補の指名が確定しているジョン・マケイン上院議員(72)は29日、オハイオ州デイトンで集会を開き、11月の本選を共に戦う副大統領候補に女性のサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)を起用すると発表した。
9月1日からミネソタ州ミネアポリスで開催予定の共和党大会で、両氏は正副大統領候補に正式指名される。
ペイリン氏は2006年にアラスカ州知事選に当選し、同州初の女性知事となった。民主党の大統領候補に指名されたバラク・オバマ上院議員(47)より3歳若い上、地元の美人コンテストで優勝経験もある。
マケイン氏としては、ペイリン氏とコンビを組むことで自らにつきまとう「老齢」イメージを打ち消し、陣営を活性化させたい考えだ。
熱心なキリスト教徒のペイリン氏は、人工妊娠中絶と同性婚に強く反対し、銃規制に反対する全米ライフル協会の会員でもある。州知事として緊縮財政を敷き、同州の石油資源開発規制に反対した経緯もある。党内で「中道派」とされてきたマケイン氏としては、ペイリン氏の一連の保守的な政治信条や経歴がキリスト教右派などの共和党保守層派の支持固めに最適と判断した。
さらに、民主党では「初の女性大統領」誕生を目指してヒラリー・クリントン上院議員(60)を支持してきた女性や白人層の間でオバマ上院議員の候補者指名に失望感が拡大。マケイン陣営は、2男3女の母であると同時に「働く女性」を売り物にするペイリン候補を立てることで、クリントン支持層の取り込みを図る作戦だ。女性の副大統領候補は、1984年のジェラルディン・フェラーロ氏(民主党)以来2人目となる。
ただ、ペイリン氏は地元アラスカ州では一時、約90%の支持率を誇ったものの、全国的な知名度は今ひとつ。若い上に1期目の任期途中で知事職を投げ出すことへの批判が出る可能性もある。
副大統領候補としては当初、マケイン氏と指名を争ったミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(61)らが有力視されていたが、いずれも新鮮味に乏しく、支持率浮揚につながらないとの見方が強まっていた。
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ペイリン氏の起用に関しての批判は、整理すると、次のことのようです。
①大統領にもしものことがあれば、代わりとなる副大統領候補なのに、これまで外交・国政の経験がない。
②選挙対策だけのために、大統領候補が年寄りで男性だから若手の女性を起用した。
③よしんば、ペイリン氏で戦っても、民主党の票が共和党陣営に流れるとは限らない。なぜならば、氏は共和党でも相当な右派だから。
でも、一応これもマケイン側は次のような反論を考えているはず。
①を言うならば、ブッシュもクリントンも国政ゼロだった。たとえマケインにもしものことがあっても、内閣が支える。
②バランスをとったというならば、白人でベテランを副大統領候補にした民主党も同じである。
③民主党でもオバマの発想について行けない人がいて、今回のことが考え直すきっかけになる。ディベートなどの選挙戦に強いか弱いかは、結果を見ればよい。問題は、これからの2ヶ月だ。
というわけで、何でもありの今回の大統領選。目が離せません。個人的には、マケイン支持ではあるのですが。
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