日本の映画入場料金が、アメリカなどと比べてはるかに高いのは、事実。ですが、TOHOシネマズの料金「値下げ」は、実は料金「値上げ」ではないかと思ってしまうのですが。
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シネコン最大手、来春から映画入場料値下げ(読売新聞) - goo ニュース
2011年1月19日(水)22:35
シネコン最大手のTOHOシネマズが来春から映画の入場料金を値下げすることを決めた。
18歳以上の一般料金は一律で現在の1800円から1500円とするほか、18歳未満は1000円に統一する。大手シネコンが本格的な値下げに踏み切るのは初めて。一方、現行1000円のシニア料金は、廃止もしくは対象年齢を現在の60歳以上から引き上げることを検討中という。
現行料金は一般1800円、大学・高校生1500円、小・中学生1000円。ほかに曜日・時間帯による割引などもあり、料金体系が細分化している。同社は「よりシンプルな料金設定にして、いつ見ても変わらない状況を作りたい」としている。
新料金は3月以降、順次、全国の6施設で先行実施。これを踏まえて割引料金設定など見直した後、来春から全国で本格実施する。
TOHOシネマズ値下げへ 一般1500円 今春試行(朝日新聞) - goo ニュース
2011年1月19日(水)17:58
シネマコンプレックス(複合映画館)大手のTOHOシネマズ(本社・東京、中川敬社長)が入場料金を値下げすることを決めた。一般1800円、高校・大学生1500円、小・中学生1千円の現行料金を、18歳以上1500円、18歳未満1千円にする。全国の映画館などで作る全国興行生活衛生同業組合連合会によると「値下げはこれまで聞いたことがない」という。
同社は今春から試験的に宇都宮、広島、鹿児島、長崎、甲府、長野・上田の6施設で実施。来年には全国に広げる予定だ。現在の映画館はレディースデーなど年齢や性別による割引料金が複雑に入り組んでいる。同社は「シンプルな料金体系で観客の利便を図りたい」としており、現行の割引料金の一部見直しを進める。同社が値下げに踏み切ることで他の映画館にも影響を与えそうだ。
最大手のシネコン、初の値下げへ 来年春から1500円に(共同通信) - goo ニュース
2011年1月19日(水)12:17
シネコン最大手のTOHOシネマズが来年春から、映画の一般入場料を従来の1800円から1500円に引き下げることが19日、分かった。学生かどうかにかかわりなく、18歳以上を一般料金とする一方、18歳未満は千円に統一。一部施設で試験的に先行実施する。大手シネコン初の本格的な値下げで、映画人口の伸び悩み解消が狙い。全国の映画スクリーン数の約2割を占める同社の値下げは、業界全体にも影響を与えそうだ。
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今回の改訂のミソは、現在60歳以上のひとはいつでも1000円で見られるというサービスを撤廃すること。
平日の映画館に行ってみると分かりますが、観客の半分以上はご老人。このひとたちが、1000円ではなく1500円を払ってくれれば、入場料収入は1.5倍に近づく可能性だってあるのです。
しかも、いま実施しているさまざまな割引サービスを撤廃するというのですから、映画好きな大人には実質的に出費増になることだってありえます。
映画館経営が大変だというのは分かりますが、TOHOシネマズが実施すれば他の劇場も追随するでしょうから、映画ファンにとっては気がかりなニュース。
1500円でもアメリカと比べれば、割高。いっそ全員1000円まで下げてくれればよいのに。
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