めでたい!五代目中村雀右衛門の襲名披露公演が、いよいよ始まりました。
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歌舞伎俳優の中村芝雀改め五代目中村雀右衛門さん(60)の襲名披露公演「三月大歌舞伎」が3日、東京・歌舞伎座で始まった。2012年に父の四代目雀右衛門さんが亡くなって以来、4年ぶりに女形の大名跡が復活した。
昼、夜の部それぞれ約2千人の客が訪れた。「口上」で、京屋の紋が入った紅白ボタンの花の祝い幕が開くと、「京屋」「京屋」のかけ声が飛び、拍手が起きた。雀右衛門さんを中心に坂田藤十郎さん(84)、松本幸四郎さん(73)、片岡仁左衛門さん(71)、中村吉右衛門さん(71)、大谷友右衛門さん(67)ら18人が列座し、それぞれ口上を述べた。最後に雀右衛門さんは「この後(のち)は、先祖の名に恥じませぬよう、芸道に精進させて頂きますれば、何とぞごひいきご鞭撻(べんたつ)のほど、ひとえによろしくお願い申し上げ奉りまする」と述べ、深々と頭を下げた。
雀右衛門さんは、難役といわれる「三姫」のうち、昼の部「鎌倉三代記」で時姫、夜の部「金閣寺」で雪姫を演じる。
公演は27日まで。6月に福岡の博多座で、7月に大阪松竹座で襲名披露公演を行う予定だ。(山根由起子)
夜の部の口上では、坂田藤十郎(84)松本幸四郎(73)中村吉右衛門(71)片岡仁左衛門(71)らがずらりと並び、雀右衛門は「この後は先祖の名に恥じませぬよう、芸道に精進させていただきますれば、ご指導、鞭撻(べんたつ)のほど何とぞ、お願い申し上げます」とあいさつした。
相手役をつとめることが多い吉右衛門は「このようにおめでたいことはございません。雀右衛門さんとは、手を取り合って歌舞伎の修業をしてきました。ともに手を携え、歌舞伎の発展に尽くしていきたい」と口上を述べた。
仁左衛門は「先代は舞台では大変古風でしたが、普段は現代的で、革ジャンで単車を乗り回していらっしゃいました。当代にそのようなことを望むのは無理でございます」と笑わせ、「芸の上ではおじさまの薫陶を受けられ、うれしい限りでございます」。
この日の開演前には、雀右衛門が劇場前で鏡開きを行った。
今月、雀右衛門は「鎌倉三代記」の時姫に初役で挑んでいるほか、「祇園祭礼信仰記 金閣寺」で雪姫を演じている。三姫と呼ばれる役のうち2つをつとめ、残り1つの「本朝廿四孝」の八重垣姫は、6月の博多座で演じる。
中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露「三月大歌舞伎」初日公演が3日、東京都内の歌舞伎座で行われ、開演前に雀右衛門が正面玄関前であいさつした。
昭和・平成の歌舞伎界で名女形として活躍し、平成3年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、平成16年には文化勲章を受章した父・四代目中村雀右衛門から、女形の大名跡を次男である芝雀が五代目として襲名する。
朝早くから集まった歌舞伎ファン800人の前に登場した雀右衛門は「襲名披露興行の初日に、大勢の皆様にお越しいただきありがとうございます」と感謝を述べ、「襲名披露興行を発表して1年と数カ月、本日やっと初日を迎えることができまして、大変緊張しております」と胸の内を語った。
さらに「中村雀右衛門の名に恥じぬよう、舞台並びに芸道に精進させていただきたい所存でございますれば、どうか皆様ごひいきにお願いいたします」と固い決意をのぞかせた。鏡開きも行い、最後は「皆様のご健勝と歌舞伎がこの後ますます栄えますようお手を拝借、締めさせていただきます」と雀右衛門の手締めでファンから大きな歓声を浴びた。
襲名披露狂言「鎌倉三代記」「襲名披露 口上」「金閣寺」の演目では、雀右衛門が歌舞伎の“三姫”と呼ばれるお姫様の大役のうち時姫、雪姫の二役を演じる。また、襲名披露口上には坂田藤十郎、松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村梅玉などが勢ぞろいし、出演予定だった尾上菊五郎は体調不良のため休演となる。「鎌倉三代記」の三浦之助義村は尾上菊之助が代役を務める。
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先日、歌舞伎座に芝居見物に行ったときに、入社したてと思われる顔なじみのない係員の態度の悪さにカチンときました。松竹の教育の至らなさに不愉快になり、歌舞伎に対する熱意が冷めかけ、しばらくは歌舞伎座に行きたくないと思っておりました。
しかし、大好きな芝雀丈が五代目雀右衛門を襲名するのです。やっぱり、見物に行かないといけないでしょう。チケットの手配を急ぎます。あの無礼な係員がいないことを願いつつ行ってきます。
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