上野樹里出演作は全部見る!と頑なに誓う中年貧乏英語塾塾長が、ゴウ先生であります。ゆえに、昨日見に行ってきました、『サマータイムマシン・ブルース』。
何せ、渋谷のアミューズCQNは、毎週水曜日は終日1000円で男性でも見られるようにしてくれています。使わない手はありません。というわけで、昨日行ったわけです。
(それにしてもこのタイトル、口にすると、長い!ゴウ先生チケットを買う時、勝手に「『サマータイム』一枚!」と言ってしまいました。ちょっと恥ずかしかったのですが、何も問題はありませんでした。ひょっとすると売ってくれた彼もゴウ先生と同意見だったかも。それともジャズ・ファンだったかな?)
『踊る大捜査線』の本広克行監督が製作・監督を務めていると聞くと、徹底したエンターテインメントものかと思います。しかし、もともとはヨーロッパ企画という劇団が作った舞台劇が原作。相当テンションがゆるめの脱力コメディにしかなりません。
ストーリーは、とある大学のSF研究会の部室にやってきたタイムマシンをめぐる、しょぼく庶民的に展開される騒動です。
ゴウ先生、この手の脱力系コメディには、ほんとにうまく乗れません。腹を抱えて笑うところは一箇所もないし、タイムマシンにありがちなタイム・パラドックスの解明も実にオーソドックス。もう少し知恵が欲しいと思います。スピルバーグ+ゼメキスのそれを超えろとは言いませんが・・・。
期待の上野樹里も魅力が全開したとは言えません。まだ、『亀は意外と速く泳ぐ』の方がましでした。ジュリッペ・ファンとしては、複雑な思いです。
『パッチギ!』の真木よう子にも期待していたのですが、脚本が彼女を活かしきれていません。あのドロップ・キックに相当する技が欲しかった・・・。
というわけで、正直、途中で出てしまおうかと考えたほどです。
ゴウ先生ランキング:C/C+
(ランキングの見方については、文末参照。)
厳しい評価ではありますが、正直1800円を払っていたら怒っていたなあと思います。ご了承ください。
それでも、いくつか拾い物がありました。
第一に、佐々木蔵之介。相対性理論が専門の万年助手という設定です。汚れた白衣で熱くタイムマシン理論を語るところが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあの博士へのオマージュになっています。そして軽いギャグが場を救いました。好きな俳優さんが、期待に応えてくれているのはホッとします。
第二に、ロケ現場の美しさ。どうやら四国は香川の町と大学を使っているようですが、何か惹かれました。軽くネタバレすると、これから30年経ってもあの町も大学もほとんど変わっていないと言うセリフが途中あります。さもあらんと思います。映画『セカチュー』を見た中国出身者が、あの四国の海辺の景色が無性によくて、と言っておりましたが、いまや四国の風景は日本人の心のふるさとになりつつあるようです。
第三に、サウンド・デザイン。映画はDTSステレオで作られています。したがって、後からのサラウンドはありません。しかし、アミューズCQNのすばらしい音響設備のもとでは、まるで舞台劇を見ているように、上手から下手まで左右に音が自在に広がり、内容の陳腐さを十分に助けています。しかも、サブ・ウーファーの使い方が上手い。重低音が迫り来ることで、到底悲壮感などかもし出せない脚本なのに、見る手には緊迫感が伝わりました。ここらは本広監督の腕の見せ所だったのでしょう。
ともあれ、公式サイト等で予習をして、これならお金を払っても腹が立たないと思う人が行ってください。ある一定年齢以上の方には相当苦しい映画となるのではないでしょうか。東京近辺の方はぜひ水曜に渋谷まで足を運ばれることをお薦めします。
不完全燃焼に終わったゴウ先生、昨日はその後2本も映画を見てしまいました。その話はまた今度。
**********
ランキングの見方
A: 絶対お薦め。時間をひねり出してでも見ておくべき。歴史に残る傑作かも。
B: 1800円の価値は十分にアリ。時間があればぜひどうぞ。
C: 特定の方にお薦め。1000円でも厳しい場合もあり。
D: 商業映画としては、通常ありえないレベル。DVDになったとしても・・・。
F: 映画とはとても呼べないお粗末さ。歴史から抹消すべき作品。
ちなみに、当ブログでは、エチケットとして、D作品、F作品の論評はいままで致しておりません。悪しからず。
何せ、渋谷のアミューズCQNは、毎週水曜日は終日1000円で男性でも見られるようにしてくれています。使わない手はありません。というわけで、昨日行ったわけです。
(それにしてもこのタイトル、口にすると、長い!ゴウ先生チケットを買う時、勝手に「『サマータイム』一枚!」と言ってしまいました。ちょっと恥ずかしかったのですが、何も問題はありませんでした。ひょっとすると売ってくれた彼もゴウ先生と同意見だったかも。それともジャズ・ファンだったかな?)
『踊る大捜査線』の本広克行監督が製作・監督を務めていると聞くと、徹底したエンターテインメントものかと思います。しかし、もともとはヨーロッパ企画という劇団が作った舞台劇が原作。相当テンションがゆるめの脱力コメディにしかなりません。
ストーリーは、とある大学のSF研究会の部室にやってきたタイムマシンをめぐる、しょぼく庶民的に展開される騒動です。
ゴウ先生、この手の脱力系コメディには、ほんとにうまく乗れません。腹を抱えて笑うところは一箇所もないし、タイムマシンにありがちなタイム・パラドックスの解明も実にオーソドックス。もう少し知恵が欲しいと思います。スピルバーグ+ゼメキスのそれを超えろとは言いませんが・・・。
期待の上野樹里も魅力が全開したとは言えません。まだ、『亀は意外と速く泳ぐ』の方がましでした。ジュリッペ・ファンとしては、複雑な思いです。
『パッチギ!』の真木よう子にも期待していたのですが、脚本が彼女を活かしきれていません。あのドロップ・キックに相当する技が欲しかった・・・。
というわけで、正直、途中で出てしまおうかと考えたほどです。
ゴウ先生ランキング:C/C+
(ランキングの見方については、文末参照。)
厳しい評価ではありますが、正直1800円を払っていたら怒っていたなあと思います。ご了承ください。
それでも、いくつか拾い物がありました。
第一に、佐々木蔵之介。相対性理論が専門の万年助手という設定です。汚れた白衣で熱くタイムマシン理論を語るところが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあの博士へのオマージュになっています。そして軽いギャグが場を救いました。好きな俳優さんが、期待に応えてくれているのはホッとします。
第二に、ロケ現場の美しさ。どうやら四国は香川の町と大学を使っているようですが、何か惹かれました。軽くネタバレすると、これから30年経ってもあの町も大学もほとんど変わっていないと言うセリフが途中あります。さもあらんと思います。映画『セカチュー』を見た中国出身者が、あの四国の海辺の景色が無性によくて、と言っておりましたが、いまや四国の風景は日本人の心のふるさとになりつつあるようです。
第三に、サウンド・デザイン。映画はDTSステレオで作られています。したがって、後からのサラウンドはありません。しかし、アミューズCQNのすばらしい音響設備のもとでは、まるで舞台劇を見ているように、上手から下手まで左右に音が自在に広がり、内容の陳腐さを十分に助けています。しかも、サブ・ウーファーの使い方が上手い。重低音が迫り来ることで、到底悲壮感などかもし出せない脚本なのに、見る手には緊迫感が伝わりました。ここらは本広監督の腕の見せ所だったのでしょう。
ともあれ、公式サイト等で予習をして、これならお金を払っても腹が立たないと思う人が行ってください。ある一定年齢以上の方には相当苦しい映画となるのではないでしょうか。東京近辺の方はぜひ水曜に渋谷まで足を運ばれることをお薦めします。
不完全燃焼に終わったゴウ先生、昨日はその後2本も映画を見てしまいました。その話はまた今度。
**********
ランキングの見方
A: 絶対お薦め。時間をひねり出してでも見ておくべき。歴史に残る傑作かも。
B: 1800円の価値は十分にアリ。時間があればぜひどうぞ。
C: 特定の方にお薦め。1000円でも厳しい場合もあり。
D: 商業映画としては、通常ありえないレベル。DVDになったとしても・・・。
F: 映画とはとても呼べないお粗末さ。歴史から抹消すべき作品。
ちなみに、当ブログでは、エチケットとして、D作品、F作品の論評はいままで致しておりません。悪しからず。
最初、STMB観たときはじめの30分くらいはん~~退屈かな!?って思ったんですが、観ていくうちにハマりました。
最後は爽快。
2回目は最初の30分が、すっごい面白く、初回は樹里ちゃんはたいして活躍していないな、と思ったものの2回目は、内容かみしめて観たので、あぁここはこうゆう気持ちだからこうゆう演技なのね!とか思うと樹里ちゃんがすごく良く見えました。