■DS:「美味しんぼDSレシピ集」(3月8日発売)
何を隠そう、私が良く使う「む、」は海原雄山のパクりである。
何を隠そう、私は原作の「美味しんぼ」を全巻持っている。
何を隠そう、私は中村由真の「Dang Dang気になる」のCDを持っている。
この3点を挙げただけでも、私がどれほどの
「美味しんぼ」フリークであるかは伝わったことと思う。
今回紹介する「美味しんぼDSレシピ集」は、
その名の通り「美味しんぼ」を題材としたレシピ集である。
レシピ集と言っても調理補助が主目的のため、
「健康応援レシピ1000 DS献立全集」というより、
「しゃべる!DSお料理ナビ」に近い。
というか、同じだ。
「しゃべる!DSお料理ナビ?美味しんぼ編」として
任天堂から発売されるならまだしも、本作の発売元はバンダイナムコである。
ナムコは「任天堂の許可を得て作った」と言っていたが、
これを見せられて快く発売を許可したのなら、
任天堂の懐の深さは菩薩級としか言い様が無い。
私が「しゃべる!DSお料理ナビ」の開発者ならば、
バンダイナムコの厨房(開発室)に
と怒鳴り込んでいるところである。
何がどれぐらい似ているのかについては、
既にRistretto殿が詳細な説明を書かれているので
そちらでご確認いただきたい。
●色々なものに忠実でビックリ(Rambling Man)
>「おいおいこれは大丈夫なのか?」とこちらが心配してしまうくらいです。
>特に手順を読み上げるコンピューターの声はあのシェフを忠実に再現(笑。
>「トリニクヲ クワエテ イロガカワルマデ・・」みたいな感じ。
>ただお料理ナビに比べ、抑揚がないというか単語にイントネーションがなく、
>区切り無くつらつらと読んでるだけっぽいなと感じました。
私が一番驚いたのも、やはり音声ナビの部分。
バンダイナムコ所属のシェフは無表情というか、可愛気が足りない。
「しゃべる!DSお料理ナビ」のように
オプションで声質を変えることも出来ないため、
このまま受け入れるしかないようだ。
しかし、「しゃべる!DSお料理ナビ」と酷似している点を除けば、
「美味しんぼ」ファンならば楽しめる要素がたっぷりと詰まっている。
原作版権を取得して製作されているのか、
絵柄はコミック版がベースになっており、忠実度も高い。
各レシピの調理開始前や完成後には
そのレシピの元となったストーリーの1コマが使用されているなど、
ファンをニヤリとさせる仕掛けも多く、
(私が確認した時点では)119種類のレシピ全てに対して
そのレシピが登場した回の粗筋紹介と
クライマックスシーンが丸ごと収録されていたりもする。
食材や調理器具に関する蘊蓄や
一般人にはまず分からないであろう料理に関するカルトクイズなど、
「美味しんぼ」ならではのアドバンスドな雰囲気が満載だが、
最大の特徴は、やはり登場するレシピの「質」である。
「明太子を使った料理」ではなく、
「明太子の作り方」が載っているのが「美味しんぼ」スタイル。
全てにおいて本物を追求するため、下ごしらえも完璧を要求される。
当然、調理時間も半端ではなく、
「●●・・・調理時間:3日と30分」などザラである。
(もちろん、数十分で完成するレシピも多数用意されている)
「しゃべる!DSお料理ナビ」と全く同じ枠組みを使用してはいるが、
「しゃべる!DSお料理ナビ」購入者が次のステップにするには
本作で要求される知識やスキルは高過ぎる。
小学校を卒業していきなり高認を取得するようなもので、
「美味しんぼ」に到達する前にもう一段階「中間」となるソフトが欲しい。
「クッキングパパ」あたりどうだ。
「クッキングママ」を発売したタイトーあたり企画してみては。
菩薩様もきっと許してくれよう。
■DS:「健康応援レシピ1000 DS献立全集」
●「健康応援レシピ1000 DS献立全集」12月7日発売決定
■DS:「しゃべる!DSお料理ナビ」
●料理初心者向けのツールとして「しゃべる!DSお料理ナビ」
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
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タイトル:美味しんぼDSレシピ集
メーカー:バンダイナムコゲームス
発売日:2007年3月8日
価格:3990円(税込み)
公式サイト:http://namco-ch.net/oishinbo/index.php
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