▼【『2』の予習に】映画「MEG ザ・モンスター」巨大ザメは怖い生き物だと忘れていました
スティーヴ・オルテンの同名ベストセラーを
元水泳の飛び込み選手でイングランド代表でもあったジェイソン・ステイサム主演で映画化。
五輪選手にもなれたと言われたステイサムの昔取った杵柄がフル活用された海洋パニックアクションで、
「ジョーズ」から今も延々と作り続けられている巨大ザメによる恐怖を描いている。
共演はリー・ビンビン、レイン・ウィルソン。
監督は「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。
海外では「ジョーズ」を抜き去りサメ映画の歴代No.1記録を更新した。
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鮫が人を襲うパニック映画と言えば「ジョーズ」。
34年前に誕生したエポックメイキングな大傑作は
パニック映画全般に今なお多大な影響を与え続けている。
しかし巨大な鮫の登場するパニック映画は、同系作品の中でもフォロワーの制作数が抜きん出て多かったこと、
そのうちの多くが清々しいほどの駄作だったことから、徐々に世間の認識としては
「人喰いサメ映画=B級(C級)」との方程式が出来上がっていったように思う。
事実私も、配信サービスで鮫関連のパニック映画を見つけると
もう本編を再生する前にポスターだけで笑いが込み上げてくる。
「ディープ・ブルー」や「ロスト・バケーション」といった
良作がもっと多ければ違っていたのだろうが、それぐらい鮫映画はハズレが多いのである。
(もっともB級好きな私は、そこも含めて鮫映画を愛していたりするのだが。)
ジェイソン・ステイサム主演の鮫映画ならば
「エクスペンダブルズ」系のパニック・コメディになるのだろうかと
新しい切り口を期待して劇場に出かけたものの、
蓋を開けてみれば至って良くあるディザスター・ムービーでやや拍子抜け。
深海で生き長らえてきた”MEG”なる超巨大鮫は出てくるものの、
序盤は「ザ・デプス」で中盤以降は「ジョーズ」と基本を守った作り。
数年前の出来事をきっかけに現役を退き、酒浸りになっていた男が現場に戻って大活躍。
元妻との関係も修復し、新しい女性も掴まれてやったぜエンドロールという
アクション映画やディザスター・ムービーによくある王道ストーリーで、
巨大鮫を楽しむパニック映画というよりは、銀行を襲ったり運び屋だったり
ワイルドに爆走したりしてきたジェイソン・ステイサムが次に立ち向かうのが偶々鮫だった、という感じだ。
さすがオリンピックを目指していただけあり泳ぐフォームは完璧で
ステイサムの魅力はいつもと変わらず(いや、いつも以上か)に炸裂しているが、
本来ならば主役であるはずの”MEG”がただの「かなり大きい鮫」でしかなく
一本調子にぶつかってくるだけで攻め方のバリエーションも少な過ぎるのは難。
人の死が基本的に失態からくるものばかりで、奮闘虚しく喰われてしまったという
シチュエーションが(冒頭を除いて)ほぼ無いのも間抜けな印象をより強くしている。
荒唐無稽にするならもっと視覚も聴覚も味覚(?)も強化した
スーパー鮫の映画を作ればいいし、科学的根拠に基づいて作るのであれば
あれほどの深海から上がってきて太古の生物が
いきなり浅瀬まで上がってきても普通に泳げていることに対してもっともらしい説明は欲しかった。
B級パニック映画ではお馴染みの無意味なエロティックシーンはないし
基本的に丸呑みばかりで一向に喰いちぎろうとしない
極めてお行儀の良い食べ方も恐怖感を削ぐ原因になっているのではないか。
獰猛な鮫の恐怖に震えがるのではなく、
例え相手がメガロドンでも一歩も怯まないジェイソン・ステイサムの
世界一セクシーな禿げっぷりを堪能する映画なのであって、
そこを間違えなければそこそこ楽しめる。
2023年8月22日現在、映画「MEG ザ・モンスター」はU-NEXT、Huluで見放題配信中。
Amazonプライム、Google Play、Apple TV+、Leminoでは有料レンタルも可能。
2023年08月25日公開■洋画:MEG ザ・モンスターズ2
超巨大ザメとの格闘を描いて大ヒットした、ジェイソン・ステイサム主演の「MEG ザ・モンスター」の続編。
前作から5年後を舞台に、前作から大きくスケールアップした戦いが繰り広げられる。
共演はウー・ジン、ソフィア・ツァイ、ペイジ・ケネディ、クリフ・カーティス。
監督は「ハイ・ライズ」のベン・ウィートリー。
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