(漫画の思い出)
花輪和一(23)
『護法童子・巻之(二)』(双葉社)
「旅之弐 黄金山」
護法童子は傍観者。
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藁縄(わらなわ)を編んで作った大形のむしろ、また、背負い袋。背負籠(しょいこ)の下に当てる藁製の背当てをもいう。
(『広辞苑』「ねこだ」)
砂金選鉱法の一つ。「ねこだ」の上に砂金を含む砂や砕いた金鉱石を水とともに流すと、比重の重い金粒がむしろの目に残る。
(『日本国語大辞典』「ねこだながし」)
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だから、何?
「旅之参 人魚様」
護法童子は、主筋に関係のない人助けをする。あるいは、人助けの物語が裏の主筋か。だったら無理。
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観音菩薩(かんのんぼさつ)の浄土である補陀落山(ふだらくせん)に往生または参詣する目的で個人または集団で出船すること。補陀落山は海上の南方にあると信じられ、観音に対する実践的信仰表出。実質的には捨身行(しゃしんぎょう)で、入水(じゅすい)するものが多かった。
(『日本歴史大事典』「補陀落渡海」)
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無駄な知識だった。
(23終)