漫画の思い出
花輪和一(21)
『護法童子・巻之(二)』(双葉社)
目次 大日如来の大光明 ひろひろへえ 黄金山 人魚様 もぐら男 雷神 空蝉 五色の鹿 水子沼 流転 炎の転宝輪 信貴山
「旅之序 大日如来の大光明」
絵の意味がまったくわからない。
密教と浄土宗には深い関係があるらしい。知らなかった。
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平安時代以来、光明真言法でとなえられたが、殊に中世、新興仏教の念仏や唱題の易行道に対抗して、旧仏教側が念仏に優るものとして普及に努めた。その結果、この光明真言の信仰が浄土思想と結びついて流布し、中世の石卒塔婆にも刻まれるなど広く盛行して、土俗化した。
(『日本国語大辞典』「光明真言」)
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光明真言に関する絵巻があるそうだ。
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上巻と中巻には全巻の総序と光明真言のさまざまな功徳を説き、下巻には明恵(みょうえ)の弟子定円(じょうえん)の蘇生譚(そせいたん)と往生浄土(おうじょうじょうど)の物語が述べられている。下巻に明恵の弟子が登場することが端的に示すように、光明真言に傾倒した明恵の思想の影響が認められる。
(『日本歴史大事典』「光明真言功徳絵巻」工藤健一)
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私はこれを見ていない。だから、これと「旅之序 大日如来の大光明」の関係はわからない。
(21終)