漫画の思い出・続
とみ新蔵『神風連の乱』(リイド社)
「ぬしらの皇太神と政府の掲げる皇太神は全く内容が相違しておる」(第二話地租改正)という科白が情報不足。
本書は『神風連実記』(荒木精之)に拠るそうだ。荒木の名は覚えている。彼の書いた神風連関連の本を読んだ記憶もある。だが、それが『実記』だったかどうか、覚えていない。そもそも、内容をほとんど覚えていない。
明治七年には、欧米を見習っての海外侵攻の台湾出兵。徳川二百六十年間の泰平の世の崩壊でありました。
(とみ新蔵「あとがき」)
後の霧社事件について『セデック・バレ』(ウェイ・ダーション監督)参照。
(終)