先日、自宅で息子と一緒にシンシナティ・レッズのホームゲームを観戦していたら、息子が「お父さん、知ってる?今、広島はアメリカで試合してるんだよ!でも、なんで?」と、お父さんは知らなかっただろ~?とドヤ顔しつつも、まるで歴史的発見をしたかのようにビックリしてた(笑)
そう、世間一般でも広島東洋カープのデザイン≒シンシナティ・レッズのデザインというイメージが定着している。1989年、山本浩二監督が就任し、当時のシンシナティ・レッズそっくりのユニフォームになり、キャップにいたっては、まったく差異のないデザインを採用したことにより、そのイメージが固定してしまった感はある。しかし、1973年、広島が「C」キャップを採用した時はシンシナティ・レッズよりもクリーブランド・インディアンスから影響を受けコピーされたはずである。
※ちなみにユニフォームは「CARP」の花文字が印象的な「ボストン・レッドソックス」タイプが1988年まで着用、シンシナティモデルは1989~1995年のみ。1996~2001年は再び「ボストン・レッドソックス」タイプになる。オリジナルデザインは筆記体の「CARP」が採用された2002年から。
1989~1995年 広島東洋カープ キャップ&ホーム用ユニフォーム
#106 ロビンソン・チェコ
広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用したのが1973年。配色はクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字ーの「C」
シンシナティ・レッズのキャップにてクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字の「C」が採用されたのは1955年のみ。しかも、広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用した約20年も前のことである。(同時期のシンシナティ・レッズのキャップはクラウン・ブリム共に赤で「C」のロゴはアウトラインなしで白一色のみ)
歴代シンシナティ・レッズ キャップロゴ
クリーブランド・インディアンスのキャップでクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字の「C」が採用されたのは1958~1961年、1963~1964年、1970~1971年と広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用した1973年に近い。
歴代クリーブランド・インディアンス キャップロゴ
また、ジョー・ルーツ監督により1975年に採用された広島東洋カープ初の赤キャップ(クラウン・ブリム共に赤で、ロゴは白のアウトラインにネイビーの「C」)はクリーブランド・インディアンスが先駆けて1965~69年、1972年に採用していた。
#36 ゲイロード・ペリー
#10 マックス・オルヴィス
以上の点から、恐らく「C」キャップは配色的にクリーブランド・インディアンスのデザインから引用されたはず。
CLEタイプのキャップが採用された経緯は1972~1973年にCLE打撃コーチだったジョー・ルーツが広島にやって来て、古巣のキャップデザインを採用したという説もあるが、彼が広島の打撃コーチに就任したのが1974年、監督就任が1975年、一方CLEタイプキャップ採用は1973年のため、この説は当てはまらない。但し、キャップを赤に変更したのは紛れもなくジョー・ルーツである。
さて、少々話は反れるが、この横長の「C」ロゴはかなりの秀作なのか、多少のデザインの差異はあるものの、前述した広島東洋カープ、シンシナティ・レッズ、クリーブランド・インディアンス以外にも採用されている。
①中央大学
②智辯学園&智辯学園和歌山
ユニフォームに関しても左袖の校章以外は同一デザイン
③シカゴ・ベアーズ(NFL)
④名古屋ドラゴンズ(NPB)
#51 井上登
日本で横長「C」ロゴを最初に採用したのが中日の前身・名古屋っていうのも今となれば興味深いな
⑤中日ドラゴンズ(NPB)
1954年
※2010グレートセントラルにて着用された復刻版
⑥シカゴ・カブス(MBL)(キャップ採用時:1930~36、1940~56年)
(ジャージ採用時:1925~36年)
⑦野球台湾代表旧モデル
といった話を息子にしようとしたら「うるさいから、もういいよぉ~」と遮られた(苦笑)ので、此処に記す
※他にもユニフォームのこと、ゴチャゴチャ言ってます(笑)
そう、世間一般でも広島東洋カープのデザイン≒シンシナティ・レッズのデザインというイメージが定着している。1989年、山本浩二監督が就任し、当時のシンシナティ・レッズそっくりのユニフォームになり、キャップにいたっては、まったく差異のないデザインを採用したことにより、そのイメージが固定してしまった感はある。しかし、1973年、広島が「C」キャップを採用した時はシンシナティ・レッズよりもクリーブランド・インディアンスから影響を受けコピーされたはずである。
※ちなみにユニフォームは「CARP」の花文字が印象的な「ボストン・レッドソックス」タイプが1988年まで着用、シンシナティモデルは1989~1995年のみ。1996~2001年は再び「ボストン・レッドソックス」タイプになる。オリジナルデザインは筆記体の「CARP」が採用された2002年から。
1989~1995年 広島東洋カープ キャップ&ホーム用ユニフォーム
#106 ロビンソン・チェコ
広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用したのが1973年。配色はクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字ーの「C」
シンシナティ・レッズのキャップにてクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字の「C」が採用されたのは1955年のみ。しかも、広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用した約20年も前のことである。(同時期のシンシナティ・レッズのキャップはクラウン・ブリム共に赤で「C」のロゴはアウトラインなしで白一色のみ)
歴代シンシナティ・レッズ キャップロゴ
クリーブランド・インディアンスのキャップでクラウン・ブリム共にネイビーで、ロゴは白のアウトラインに赤字の「C」が採用されたのは1958~1961年、1963~1964年、1970~1971年と広島東洋カープがキャップに初めて「C」の意匠を採用した1973年に近い。
歴代クリーブランド・インディアンス キャップロゴ
また、ジョー・ルーツ監督により1975年に採用された広島東洋カープ初の赤キャップ(クラウン・ブリム共に赤で、ロゴは白のアウトラインにネイビーの「C」)はクリーブランド・インディアンスが先駆けて1965~69年、1972年に採用していた。
#36 ゲイロード・ペリー
#10 マックス・オルヴィス
以上の点から、恐らく「C」キャップは配色的にクリーブランド・インディアンスのデザインから引用されたはず。
CLEタイプのキャップが採用された経緯は1972~1973年にCLE打撃コーチだったジョー・ルーツが広島にやって来て、古巣のキャップデザインを採用したという説もあるが、彼が広島の打撃コーチに就任したのが1974年、監督就任が1975年、一方CLEタイプキャップ採用は1973年のため、この説は当てはまらない。但し、キャップを赤に変更したのは紛れもなくジョー・ルーツである。
さて、少々話は反れるが、この横長の「C」ロゴはかなりの秀作なのか、多少のデザインの差異はあるものの、前述した広島東洋カープ、シンシナティ・レッズ、クリーブランド・インディアンス以外にも採用されている。
①中央大学
②智辯学園&智辯学園和歌山
ユニフォームに関しても左袖の校章以外は同一デザイン
③シカゴ・ベアーズ(NFL)
④名古屋ドラゴンズ(NPB)
#51 井上登
日本で横長「C」ロゴを最初に採用したのが中日の前身・名古屋っていうのも今となれば興味深いな
⑤中日ドラゴンズ(NPB)
1954年
※2010グレートセントラルにて着用された復刻版
⑥シカゴ・カブス(MBL)(キャップ採用時:1930~36、1940~56年)
(ジャージ採用時:1925~36年)
⑦野球台湾代表旧モデル
といった話を息子にしようとしたら「うるさいから、もういいよぉ~」と遮られた(苦笑)ので、此処に記す
※他にもユニフォームのこと、ゴチャゴチャ言ってます(笑)