自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

キャッチャー銀次!!!

2019-04-11 00:05:00 | スポーツ観戦記
2019年4月7日 オリックス対東北楽天 @大阪ドーム


3:21 キャッチャー銀次!!!




東北楽天は2-5で迎えた9回、1死から捕手の足立に代打・藤田を送り、その藤田のヒットから猛攻。田中、浅村、島内のタイムリーでオリックス増井から3点を奪い同点に。しかし、なおも2死一、二塁でウィーラーは空振り三振に倒れ、同点で9回裏の守備に入った。

この試合の先発マスクは嶋だったが、7回にオコエが代打で登場。その後、足立がマスクを被っていたため、ベンチには捕手登録の選手がゼロに。すると、9回は一塁でスタメン出場していた銀次がマスクを被った。

2005年のドラフト3位で盛岡中央高から捕手として入団した銀次だが、打撃センスを生かすために2009年秋に内野手にコンバート。その後、1軍に定着した。銀次選手がキャッチャーの守備につくのは公式戦初。

9回は松井とバッテリーを組み、後藤は見逃し三振、福田は左飛で2アウトに。西浦にはライト前ヒットを許したものの、吉田正への2球目でスタートを切ったところで銀次が二塁に送球。盗塁を刺し、このイニングを無失点で終えた。12回までの4イニング捕手をこなし、引き分けに持ち込んだ。


捕手という専門性の高いポジション。しかしベンチ入りできる捕手の人数は限られる。そのため野手と捕手を兼任できる「ユーティリティー第3捕手」が今後重宝されるのではないだろうかと以前言及した。

今回の銀次内野手の捕手起用はあくまでも緊急処置ではあろうが、まがいなしにも4イニング捕手を務めることができたわけだから、ユーティリティー第3捕手の重要性が実証された。

いやぁ~それにしてもこんな緊急事態で捕手をやりのけて、しかも今シーズン初の盗塁阻止まで記録するなんてスゴすぎる!

また、この日は2009年に急造捕手として10年ぶりのマスクをかぶった巨人・木村拓也氏の命日でもあったのは、興味深い。但し、木村氏の時は第3捕手の加藤捕手が負傷退場するというアクシデントがあったため。今回の東北楽天は捕手2人制にもかかわらず、九回の時点で2番手の足立捕手に代打を出しているので単にベンチの采配ミスかもしれない。リスクマネジメントを考えると結果オーライというわけにもいかないだろう。


そーいえば、MLBでも4月1日STL@PITにてSTLの…いやMLBを代表する名捕手ヤディアー・モリーナが…

三塁の守備についた!!!彼が捕手と一塁以外の守備につくのは初めての事だった。この記事を読んだときはマジでエイプリルフールかと思ったぐらいだ。

この試合はパイレーツが先手を取り、終盤にカージナルスが猛反撃。一時、4点のビハインドを背負いながら、カージナルスが7回以降に5点を奪い5-5のまま延長戦にもつれ込んだ。延長11回、先頭で打席に立ったカーペンターが退場処分を食らう。その後、代打に捕手のウィータースが出場し、カージナルスは野手を使い果たした。

この回1点を勝ち越したカージナルスは、やむなく代打で出場したウィータースを捕手に置き、「5番・捕手」でスタメン出場していたモリーナを、退場となったカーペンターの代わりに三塁へと回すことにしたのだ。


パイレーツの攻撃は投ゴロ、四球、二ゴロ併殺打に終わり、モリーナに守備機会は巡ってこなかった。




普段は捕手姿を見ることない銀次内野手、普段は捕手姿しか見ることができないモリーナ捕手、普段つくことない守備位置で奮闘する両選手の貴重な姿は非常にエキサイティングだった!(東北楽天はベンチのミスなので采配には疑問符がつくが…)まだ開幕から1ヶ月も経っていないNPBとMLBだが、こーゆーことがあるからホント野球は楽しいとつくづく思ってしまう!!!