昨年のすみだ北斎美術館・太田記念美術館に続き国立西洋美術館の北斎の特別展へ。
☆「北斎とジャポニズム展」 ~2018/1/28迄 国立西洋美術館 ☆
明治維新の開港で多くの外交官や商人がやってきて、
帰国の時には浮世絵・陶器・書物などを自国に持ち帰ります。
そうしたものが、見聞録の押絵になったり商人の手で売られたりして、
上流社会や芸術家は手に取って見ることができたでしょうね!
特に葛飾北斎の作品は数も多く、絵を描くお手本の「漫画」には自然界の動植物から幽霊まで描いているし、「富嶽三十六景」の遠近法は、印象派のセザンヌ・モネ・ドガなどに影響を与えたようです。
今回の展示では、北斎の絵と西洋画家の作品・陶芸品・木工品を対比させて見られるようにしてあり、「まったくそっくり!」というのもありました。
対比作品が220点も展示してあるということで、人気の展示ですし来館者も多くつかれました。
漫画絵から似ても似つかない傑作が・・・
お相撲さんの後ろ立ち姿がドガの「踊り子」に、
大きな荷物に寄りかかって休んでる男の絵がカサットの「肘掛け椅子の少女」に、
当時の絵には気持ちが緩んで見える人物を描くことななかったとか!
驚きがいっぱいでした。