かつてなかった広範囲の被害と河川決壊・氾濫をもたらした台風19号から1週間がたちました。被災された方々、身内を亡くされた方々にはなんと申し上げたらよいのか、言葉もありません。救済の手が万遍なく届くよう祈るばかりです。
さて、東伊豆のおらちからは、前の山との間の谷を流れ下る水の音がきょうも聞こえています。小さな流れで、ふだんはほぼ水はなく、瀬音などまったく聞き取れないのですが、いまはかなりの存在感を示しています。
この小さな川は、別荘地を守る小規模なダムから流れ出すもので、すぐ上流にあるこのダムもいつ水が貯まるのかと思うほど干上がっていることが多いのです。
さきほど、「どーっ」と流れている音の大元はどうなっているのか、思い立ってダムに出かけてみましたら、昨夜の雨も手伝ってか、かなりの水量がありました。ある水準を超えると勝手に水を吐き出す仕組みになっているのですが、その吐水口からは勢いよく水が流れ出していました。
そのすぐ下流は、丸い導水管で100メートルばかり地下をくぐって小さな谷川になるのですが、びっくりしましたね、水が多くなっていて。
下画像奥の導水管は直径170センチほどで、ふだんは水がありませんから、おおかたの人が歩いて通れるほどですが、ご覧のとおりでした。
「かつて経験したことのない」といった表現が目立つ気象情報や災害情報ですが、ほんとうにわれわれの世代が知らない気候になっているようです。
もし、この気候変動が地球温暖化というような人為的な要因によるものならば、長い間のつけは支払わなければならないのかも知れません。しかし、次の世代には持ち越さぬよう、遅まきながら抜本的な対応策が必要なのではないでしょうか。
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