OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●私なら買わない、FTX-1F、その理由を考察。

2025年01月13日 | アマチュア無線

YAESUの『C4FM対応のモービル機』が軒並み『生産中止』の発表が伝えられ、ムセン界は『ちょっとした騒ぎ』になっています。生産中止理由は『部品調達困難』とのことですが、『これって、ヤエスが欲しがる半導体を、裏で買占めて補給路を断ったのではないか?』と、憶測にはなりますが『うがった見方』をしてしまいます。ヤエスはD-STARが絡んでJAIAを脱退して久しいです。私の見立ては『JAIAが「生かさず殺さず程度のYAESU潰ししているのかな?」』と感じます。ムセン愛好家は『どう思うか』は知りませんが、ヤエスとアイコムの取引銀行で『かぶっている』のが『三井住友銀行』です。『ここだけの話』で『情報リーク』も、銀行ならではのお家芸です。ヤエスは『きらぼし銀行(旧八千代銀行=首都圏地銀)』との取引がありますが、地銀からしっかり支援を取り付けているのかも、本当は知りたいところです。融資を受けて、現預金があればJAIAの意地悪にも、限度はありますが『耐えられるもの』です。三井住友銀行のOBがヤエスにいると仮定したら『アイコム経由で情報は通々』です。ビジネスの怖いところですな。

【写真:安定供給されるのかが不安視されるFTX-1F】
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◆YAESUは、JAIAから『完全にハミゴ』されている。
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ハムフェアで『JAIAとして作った卓上マイク』があります。

その卓上マイクは『各社共通で使えるようにしたい』という主旨です。

各社バラバラで作っても、金型代もかかるし、そんなに数も出ない。

 

オプションの共通化や端子形状仕様の共通化も検討されている。

 

これら『各社共通化』は『ムセン界では画期的』ですが、

かつて、ビデオテープの『VHS』VS『ベータ』みたいな構図になりそうですね。

さらにいえば、YAESUの資金力は、ベータで頑張ったSONYには及びません。

そもそも、YAESUだけは『非上場』で資金を証券市場から集めることも不可。

 

JAIAって、要は『アマチュア無線界の利権団体』なわけです。

 

・KENWOOD(上場企業)

・ICOM(上場企業)

・ALINCO(上場企業)

・YAESU(非上場企業)

 

また、カスタマーサポートの電話も、

YAESUは『0570』のナビダイヤルオンリー。

 

私もFT-817NDを長く使っていましたから、本来は頑張ってほしい企業です。

 

JARL-NEWSの2025年・冬号の『新春特別座談会』の記事を読み込むと、

思い出話程度にYAESUに触れていますが、ほぼ排除された状態に見えます。

前述の『卓上マイク、オプション、端子形状等の「共通化(JAIA仕様統一)」は、

どう考えても、JAIAから離れたYAESUも仲間に入れる気配すら感じません。

 

YAESU製の国内デジタルレピーターは技適以前に、総通が認めていない。

 

ゲリラ的にC4FM・ワイヤーズなどで奮闘していますが、

半導体の補給路を断たれたら、ラインがあっても製品が作れません。

わかりやすくいえば『炊飯器があっても米がなかったらメシが炊けない』のと同じことです。

 

半導体は工業製品の『米』とも言われていますね。

 

アルインコ程度にまで、YAESUは追い込まれるのではないか・・・。

かつて、アルインコは『おもしろいRIGをたくさん作っていた時代』がありました。

あまりにも『やりすぎた』ためか、総通に目を付けられたことがありました。

総通の監査が入ったときに『見つかったら困る書類を廃棄したとか』。

 

アルインコは今も、何とか、細々とアマ機を作っていますが・・・。

 

相変わらず『DR-620D/H』の回収記事が掲載されていますが、

実物の相当数が、津波で東北の海底に沈んだり、海水を浴びて廃棄されています。

それでも『回収記事』を掲載するのは『総通に忖度している』ということです。

たぶん、同じ大阪のメーカーであるICOMが、何らかの救済策を出して、

ALINCOを救ったとみて間違いはないでしょう。

 

業務無線機の一部に、ICOMとALINCOと中身は同じのOEM商品があるのを見たら想像に難くありません。

 

近未来、ICOMの会長の発言力がなくなる時期がくるでしょう。

そうなったときのことも、JAIAは『想定』しています。

JAIA加盟3社が『今後のアマチュア無線機部門』を『どうするか』はわかりません。

株主が『そんな、儲からない商売、やめてしまえ!』と言い出したら、

それこそ、私たちのホビー自体の『存続すら怪しい』と感じます。

 

3社で『持ち株会社(仮称「KIAホールディングス」)』とか作るかも。

 

どうあれ、YAESUが逆境に立たされているのは確かです。

FTX-1FがIC-705の後発というのは、ユーザーの要望を取り入れやすく有利でしょう。

しかし、ICOMはIC-705をリリースして『5年』が経過します。

FTX-1Fとは『低価格で勝負に出ても、勝ち目がある』のです。

なぜなら、IC-705で得た利益を値引きで還元しても資金的ゆとりがあります。

 

FT-710シリーズが出たとき、どうだったか思い出しましょう。

 

ICOMは、IC-7300シリーズを低価格に抑えて、

FT-710シリーズの販売を、相当に阻止しています。

中途半端な『FTDX-10』も、あまり売れていないですし、

FT-991シリーズに至っては『故障だらけ』で販売店も『売りたくない』と言います。

 

そこに加えて、YAESUの修理費が『異常に高騰している』のも気持ちが悪いです。

 

私は、シャックのRIGの多くをICOM機に変えています。

 

別段、YAESUが『にくい』のでもありません。単に好みの問題です。

ただ、一時期のYAESU機でDigitalモードの運用をするには、

インターフェースの課題やらで『ちょっとめんどくさいRIGやな』というのもありました。

 

本来は、各メーカーが互角に商行為で勝負すればいいとは思います。

 

とはいえ、電波は『裏側ではものすごい利権が働いている』のです。

地デジ化って、覚えていますか?。

あれこそ『利権総結集で、一般家庭の娯楽であるテレビを強制代替させた』でしょう。

 

無線業界も『ビジネス』でやっています。

 

何があって、YAESUがD-STARから弾かれ、

JAIAを脱退せざるを得なかったのか?。

そこに、いつまでも抗っているYAESUもYAESUだと思います。

折れるところは折れて、JAIAに復帰しておけば、

C4FM関連の半導体の『蛇口が閉められることはなかった』でしょう。

 

・FTM-200D(C4FM対応)

・FTM-300D(C4FM対応)

・FTM-500D(C4FM対応)

・FTM-6000(アナログ機)

 

上記、4機種が『いきなり、生産中止』が報じられています。

 

意外に感じたのは、アナログ機のFTM-6000も含まれている点です。

また、アナログ機でFTM-150とICOMのIC-2730がバトルになっています。

メーカー希望小売価格も、若干ですがICOMが下の価格で販売しています。

 

・CQ誌の広告を見ても

・JARL-NEWSの座談会記事を見ても

・JAIAが主導権を取って、YAESU潰しが見え隠れ

・JARDとCQ-hamradio誌は『立場的に中立』

 

とはいっても、端子形状まで『JAIA仕様・各社共通統一化』になったら、

YAESUは完全に不利です。

この数年のYAESUいじめを見ていると、

VHS対ベータのような『業界のドロドロ感』が否めません。

 

安定供給されてこそ、FTX-1Fを買うかどうかの議論になります。

 

一部のハムショップでは『FTX-1Fの先行予約(手付1万円~)』を受付けています。

これで『半導体が手に入らず、出せなくなりました』とかになったら、

無線業界の『JAIA連合の独占が決定的になる』と(笑)。

 

無線業界全般に言いたいのは『今って、作ったら売れる時代ちゃいますで』です。

 

戦後の復興期なら、ペンチでも、スパナでも、金づちでも、

工具なら、ナンボでも作ったら売れたでしょう。

その後の成長期も、家電なんかも作ったら売れた時代です。

私をスキーに連れてっての頃は、

土日のハムショップのレジは万札で溢れていました。

 

そんな『妄想』で動いているのが、アマチュア無線業界です。

 

▲無線業界って、ホンマ『だめだ、こりゃ』やと思います。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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