私が『なぜ、JARLのアワードにチャレンジするか』の理由を述べてみます。別に、JARLの関係者でも回し者でもなく『みなさんと同じ「一般社団法人の構成員」』です。(JARL会員は『お客さま』ではなく『構成員』です)

【写真:7MHzで運用すればモード問わず『1日』で完成してあたりまえ】
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◆あたりまえのことを、ばかにせず、ちゃんとやる・・・ABCの法則。
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・A:あたりまえのことを
・B:ばかにせず
・C:ちゃんとやる
私が『新人乗務員の側乗研修』で『必ず伝えること』です。
まぁ、それはさておき『JARLのアワードをやっている人がいない』からです。
430MHz帯・FMのラグチューを聴いていて、
『7.041MHzのFT8で1時間でAJDができた』という話題は耳にしますが、
実際に、AJDを申請した人は『私の知る限り皆無』です。
7MHzであれば、1日でAJDができて『あたりまえ』です。
最速なら『30分ほど』で『全エリアとの交信』もできています。
しかし、多くの局が『申請すらしない』のです。
イチバンカンタンなAJDですら『申請しない』のには仰天です。
・根拠1:AJDの発行番号は、直近累計で57,158番
・根拠2:JARLの会員数は、直近で65,888局(社団、家族、准員含む)
・根拠3:AJDの累計は過去の累計で、もっと会員数が多かった時代を含む
ということは、JARL会員の相当数がAJDすら申請しないのですね。
なんでか・・・という理由は『わかりません』が、
ハムログの操作と紙カードの印刷で『手一杯』な局も多く、
・申請書の作成方法がわからない
・申請書の作成時に、エクセルやワードでつまづく
・申請自体が、単に『めんどくさい』
まぁ、そんなところでしょう(笑)。
そこを突くとプライドが許さないのだと思います。
確かに、QSLのリスト作成は『非常に煩雑』に感じるかも知れません。
とはいえ『こんなの、会社時代の書類作成に比べたら「屁」みたいなもん』。
・事務処理が苦手
・ハムログであたふた
・ADIFを生成し、LoTWにアップロードするのが精いっぱい
実際、430MHz帯の『裏周波数(DXグループの連絡周波数)』を聴いても、
そのグループに『爺さん』が1人いるだけで『LoTWの設定やアップロード』を、
丁寧に説明しているOM諸氏がいます。
私は『あぁ、これがJAの実情なのか。根が、深い・・・』と感じます。
・コンテストは『話題』にはなるものの、
・JARLのアワードは『話題』にすらならない。
・せいぜい、WACの代行申請くらい。
※JARL会員に限る。IARUへの代行申請料は2,200円。e-QSL不可
これが『JAのレベル』ですから、希少なところで遊ぶのはアリなのです。
弱者の戦略は『基本的に「戦わない」』ことです。
3アマ的運用推進をしていますが『所詮は50W』です。
こっそり100W機を使っている『移動する局』は多いと感じますが、
それとて『たかが100W』です。
イチアマ(強者)の思考は『50Wの2乗=50×50≒実効輻射電力2.5kW』です。
ニアマの200Wなんて『あってもなくても、どうでもいい』と感じます。
住宅密集地の庶民が、長屋の住民が『アマチュア無線を楽しむ』には、
ニアマの200Wで、頑張り倒して『DXCC200~250』で打ち止めです。
その時点で『嫌になって無線から離れる』とか『ノイローゼになる』なら、
最初から『そんなレッドオーシャンには入らないこと』が賢者の選択でしょう。
誰もやらないJARLのアワードは『平和』で『ブルーオーシャン』です。
まったく誰もやっていないわけではありませんが、
少なくとも『私の周囲でJARLのアワードにチャレンジしている人は皆無』です。
2023年8月度にJARLが発行したアワード件数は『200枚もない』のです。

多くのDXerがARRLのWASにチャレンジされています。
我が家の弱小システムでも『北米』との交信はできますが、
WASを狙うと『どうしても残る5~10州』があります。
友人も『東海岸近辺の小さな5州が未達』と嘆いています。
私は『狙うから、いかんのや。そのうちできるわ』とたしなめます。
WASは、JAでいうところの『全都道府県賞』みたいなもんです。
みんな中学を卒業しているのですから『わかるはず』なのですが、
アメリカと日本の面積比、人口比、人口密度比で照らせば、
そんなにカンタンなアワードではありません。
<アメリカの人口、面積、人口密度>
・人口:2億5千万人
・面積:936平方km
・人口密度:28(1平方kmあたりの人数)
WASとWAJAを比較しても『難易度はWAS』の方がとても難しいとわかります。
ニアマの200Wで頑張っていたら、まぁ30~40州までは容易です。
しかし、そこからが伸びない。
特に、西海岸とは伝搬ルートが全く異なる、東海岸の5州は難関でしょう。
できればラッキー♪、くらいに思っておくのが賢明です。
LoTWは『双方のログが一定の誤差範囲内でマッチングされる』ので、
ログ管理さえ、きちんとできていれば『JARLの比ではない厳格さの証』です。
かといって『じゃあ、JARLはちゃらんぽらんなのか?』といえば、
私は、そうは思いません。
考え方次第ですが『自己宣誓』なので『自分に嘘をついてまで申請するか?』です。
JARL会員数>AJD発行累計でみても、
アワードを1枚も持っていない局が多いことを証明しています。
JARLも申請者数が伸びていれば『電子化』を考えるでしょう。
月間発行枚数からJARLの手数料収入を考えてみます。
1枚1,000円×200枚=200,000円/月です。
今年度の『賞典収益』は『2.3百万円』で計上されていますから、
アワード担当さんの人件費で消えますね。
しょぼい分野ですが、みんなの関心が薄いから仕方がないと思っています。
私は、その分『申請する都度、JARLへの貢献度の価値が上がる』と感じます。
多くの局は『紙カードの転送期間がかかり過ぎ、遅い!』と文句ばかり言いますが、
QSLを得ても『AWARDせんかったら、何のために交換するんかな』と感じますね。
紙カードの使い道がないのなら『別に遅くてもいいやん』と思うのですけどね。
アマチュア無線は『生涯学習』にピッタリの教材が揃っています。
その中のひとつにAWARDを位置づけていますし、
めんどくさいながらも『エクセルの集計関数』を入れる工夫をしたり、
JARLのAWARD担当さんの『審査』がスムーズに進むような工夫もします。
うそだと思うのなら、JARLのAWARD担当さんに電話でもして、
大阪の太田の申請内容ってどうよ?って聞いてみてください(笑)。
私が感じるに『みんなが弱者の戦略を身につけたらもっと高度になる』です。
しかし『それは、ありえないな』と思っています。
なぜなら『戦略を学ぶ気すらない』方が『ほとんどだから』です。
本気で戦略を学び、実践すれば『サイクルピークもボトムも楽しめる』はずです。
・戦略とは、目標達成のシナリオと資源の最適配分
・戦術とは、戦略シナリオ実行の手段、武器
目標を立てて『頑張れ』だけでは『ただの掛け声、お題目』です。
高学歴、高キャリア、学究肌系の人は『MBA』『サルでも儲かる系』に走り、
どのようにして『その目標を達成するのか』『その方法論は?』。
資源配分と書きましたが『人、モノ、カネ、情報、時間』などを、
最適配分しないと『疲弊』してしまうのです。
せっかくJARL会員なら『用意されたプログラム』で遊んでみてはいかがでしょう。
単に遊びの『賞』ですが、遊びで『シェアの奪い方、戦い方』も学べ、
現役世代の方には『実際のビジネスにも応用できる』と思います。
アマチュア無線は『所詮、遊び』ですから『奪い合い』はありませんし、
実際のドンパチ戦争ではありませんから『命を取られることもない』のです。
なぜ、みんな『自国のアワードをやらないのか?』不思議でなりません。
ついでだから、ビジネスにも言及します。
2024年、つまり『来年』あたりから『大型倒産』が頻発するでしょう。
ビジネスなんて、要するに『客の奪い合い』に過ぎません。
細かいことは『別の機会』に書きますが、
コロナ禍での『ゼロゼロ融資』の『返済』が始まっています。
要は『返済猶予』が終わり『返済』が始まっています。
ゼロゼロ融資で得たカネを『運転資金で溶かした企業』は、
この先『返済額』として『コスト計上』せねばなりませんね。
コスト増>利益減・・・潰れる会社が増えるのは『あたりまえ』です。
きちんと金融機関と付き合っている企業なら『借換保証』を付けてでも、
手元資金を多く残して『万が一』に備えています。
デフレが長すぎ、バブル期の『貸しはがし』だけが刷り込みされて、
内部留保だけで乗り切るような『無借金経営がよい』と誤解されて久しいです。
コロナだろうが、価格高騰だろうが黒字の会社は黒字、赤字の会社は赤字です。
優良経営者は『あたりまえのことを、ばかにせず、ちゃんとやっている』のです。
アマチュア無線に話を戻しますが、
DXCCはじめ『国際的なアワード』を『都市銀行』との『付き合い』とみれば、
私のような『JARLの自国アワード』は『ローカルの信用金庫』みたいなもんです。
せっかく得た趣味なのですから『今サイクルだけの期間限定』はもったいないですね。
・A:あたりまえのことを
・B:ばかにせず
・C:ちゃんとやる
いかがでしょうか?。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
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