昨日、下も読み終えた。
なかなか閉じさせてくれない。毎度のことだが。
著者曰く、この手の話は好きなようで。
最後は読者も願った展開で終結。
英雄の書では物語が「紡がれる」から展開される。
今回は「言葉」から始まる。現代のネット社会をちょっと批判か?
著者もネット上で発信している。使い方次第ということか?
裏ネットで個人攻撃。大人も子供問わず。
匿名ゆえの罵詈雑言。果ては「死ね」「殺す」。
それが殺人に直に繋がる。恐ろしいといえば怖い。
ネット上で流された「言葉」は取り消しが効かない。対人関係でも変わりはないが、
当事者の内面に残されることはあるが、第三者にまで、不特定多数に広がることはない。
仮にそうだとしても規模の大きさではネットには遠く及ばない。
この時代に生きるものにとって、SNSといわれる便利なシステムを手にしたが、
果たして、「便利」か「不便」か。
その二択でくくられる範囲においてならさして問題はないだろう。
別なところでそれが「凶器」となり誰かを「弾劾」し「冤罪」に落とし込む罠として、
使われると「悲劇」と「憎しみ」を生み出し、加速させる。
フィクションでなく現実にその手の犯罪が続き、残忍化するのをどう見るか。
成人であっても「制御」できない。まして経験によって世の中を知る段階の子供。
特に「女子」にとって、いつ「牙」を向いて襲い掛かるか想像すらできない。
どこかで歯止めを。と、思いはあるが、現実的な、効果的な方策は思い浮かばない。
そうしているうちにどこがで悲惨な事件が起きている。数日、数か月して問題として現れる。