トランプ氏が当選したことで反トランプの声が全米各地で広がっているとか。
法に則った選挙で選出された候補に対する抗議などこれまでの大統領選ではおそらく初めてでは。
と、メディアは伝えている。
我々も、メディアを通して知る情報は断片的であり、おそらくヒステリックな一面だけをピックアップして伝えられているのでは
とも思える。
移民問題にしても今までの政治家が頭ではわかっていながら言い出すことができなかった。
そんな論調もある。
彼は、メディアの力を熟知していてどういう言葉を使えば効果的か理解しているらしい。
だから、過激だが国民の感情を理解して、敢えてあのような言辞を弄してきた。
それだけアメリカと言う国の混迷の度合いが、はしなくも露呈した。
ただそれだけのことでは。
これまで白人層が占めてきた雇用でも富の蓄積でも他の人種が多くを占めるようになってきた。
それに対する不安や不満がトランプという政治と縁のなかった人間に、魅了された。
彼ならこの国を、我々を救ってくれるのではないか。と言う最後のチャンスを感じたのかも。
フランスのオランド大統領は、彼と共有できる価値がないと。
しかし、そうであるからこそお互いの考え、政策をぶつけ合い、そこで歩み寄れるところは歩み寄る。
確かな根拠を持って。
そうやって、お互いが建設的な議論を深めるのが民主主義では。
世界を襲った選挙結果。
年明けには第45代大統領に就任する。
核兵器のボタンは彼の手中に収められる。
文字通りアメリカのトップであり世界の耳目が彼に集まる。
単なる不動産王トランプなのか、世界の警察として睨みをきかすことになるのか。
関係者は目が離せないだろう。