今年もやって来ました、古都奈良の秋の風物詩
『第63回 正倉院展』
今年は17件の初出陳を含む62件の宝物が展示されています
今回の見所は…
「香り」に関する宝物が多く展示され
中でも、織田信長が切り取ったことで有名な
天下の香木 『黄熟香(蘭奢待)』 が14年ぶりに出陳されています~
長さ156cm、重さ11.6Kgと、けっこうデカイっ
白帯の真ん中を織田信長が
左が明治天皇、右が足利義政が切り取った所です
香は花、灯明とともに仏様を供養する上で最も貴いとされ
仏前で香が薫かれ、場の清浄を保つとともに、香気で仏様を歓ばせるのだそうです
他に、香炉や香の容器、香木を使った刀子(小刀)や防虫香など
「香り」に関する宝物が多数展示されています
そして、もう一つの目玉
聖武天皇の遺愛品 『金銀鈿荘唐大刀』(きんぎんでんそうのからたち)
全長99.9cmの儀式用の大刀
唐草文様の金具に水晶やガラス玉をはめ
鞘は黒漆に金粉で鳥獣や雲などが描かれ
豪華でとっても綺麗な大刀です
毎年訪れていつも感じることですが
1300年もの昔のものなのに
保存状態がよく
高度な工芸技術を用いて作られている宝物の数々に驚かされます
これら貴重な古代文化の品々をいつまでも守り伝えていきたいものです
『第63回 正倉院展』 は11月14日までっ
奈良にお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい~
あっ、そうそう
正倉院展を見終わった後は「なら仏像館」にも行って下さいね~