風邪をひいてしまい、間隔が空きましたが
前回のつづきです~
正倉院展が開催されている奈良国立博物館から
南へ歩くこと1キロほど、住宅街の真ん中にお目当てのもの…
まさに、ピラミッドのような建造物
その名も、 「頭 塔」 ←「ズトー」と呼んでね
一辺32m、高さ10mの方形七段の土塔
奈良時代の僧玄の頭を埋めた墓との伝説がありますが
「土塔」がなまって「ずとう」と呼ばれるようになったと言われています
奈良時代の石仏が、1・3・5・7の奇数段に11基
4面で総数44基の石仏が立体曼荼羅のように配置されていたと考えられます
現在では23基の石仏が発掘され、国の重要文化財に指定されています
北半分は復元整備されていますが、南半分は現状保存のままです
この「頭塔」は、神護景雲元年(767年)東大寺の僧実忠が築いたと記録があり
五重塔などと同じように、仏舎利を納める仏塔です
その証拠に、頭塔の中心部には 『心柱』 が一本埋められています
間違ってもピラミッドの様なお墓ではないんです~
同じような土塔は、大阪府堺市の大野寺と岡山県の熊山遺跡にみられます
ふだんは鍵がかかってますが
管理人の仲村表具店さんに申し出れば見学がOK
私が行った時は、特別公開中(10/29~11/14)でしたので
予約なしでボランティアのガイド付きで案内して頂きました~
見れば見るほど、想像が膨らむ不思議な『頭塔』です