かもめ見聞録

奇跡の炎上大王バーンをなま暖かく見守っていた、千葉ロッテ応援日記。

うしくんの受難

2015-02-04 00:00:01 | 千葉ロッテ
球団内で語り継がれているロッテの“闘牛の呪い”/球界ここだけの話(76) 【サンケイスポーツ】

 ロッテにはキャンプの休日(今年は5、10、16日)が近くに迫ると、語り継がれる伝説がある。2009年、その名も“闘牛の呪い”だ。ボビー・バレンタイン政権最後の年となった、石垣島キャンプ(休日)でのできごとだ。

 悲劇は熱気が立ち込める闘牛場で起きた。ロッテ球団は、闘牛主催者の好意により、見学することになった。当時の小野晋吾、渡辺俊介両投手、里崎智也捕手ら、主力級が、用意された移動バスに乗り込んで向かった。

 会場に到着すると、出迎えてくれたのは、「マリーンパワー号」という“横綱”だった。あくまで憶測だが、主催者が歓迎の意味を込めてチーム名を拝借したと思われる。迫力ある牛体には「M」の文字までスプレーで記されていた。ナインは、その日の各自のブログに掲載すべく、さっそく記念撮影に時間を費やした。

 登場するのは、その日15試合以上ある中でメーンイベント。当たり前だ、“横綱”だからだ。球団広報は念のため、主催者側に「本当に勝てますか!? 万が一、敗戦となれば縁起が悪い。大丈夫ですかね!?」と確認。直後、「大丈夫です。この子は強いですから。そして、相手には勝てる相手を選んでありますから」と、勝利を予告された。

 専門家からお墨付きをもらい、相手は名もなき“平幕”だ。ロッテご一行は、圧倒的な勝利を期待して席についた。誰もが優勝を思い描いていた。そして、「マリンパワー号」にあやかって、シーズンも破竹の勢いで突き進み、日本一へ-。取材に駆けつけた報道陣も、シナリオはでき上がっていたが…。

 試合開始直後、マリンパワー号は、名もなき“平幕”に横っ腹をひと突きされ、地面に沈んだ。立てない。動けない。まさに、秒殺。あまりにも期待と現実の差が大きく、報道陣は呆然(ぼうぜん)となり、客席は一転、静まり返った。

 このシーンを客席から観戦した球団関係者が、匿名を条件にこう証言してくれた。「勝てるものだと思っていたから、口あんぐりですよね。結局、選手はブログも更新できず、すべて流れた。想定外の結果に声もでなかった。場内はシーンですよ」。もちろん、マリンパワー号が敗れたから、ロッテが09年にパ・リーグ5位に沈んだわけではない。いまさら説明する必要はないが、大リーグのシカゴ・カブスが世界一から遠ざかっている言い伝えに「やぎの呪い」があるが、それもただの迷信に過ぎない。

 “闘牛の呪い”-。いまだから、ロッテ球団内では、笑い話となって話せることだ。今年もキャンプの休日が迫ってきた。選手がどう過ごすかチェックしておこう。(広岡浩二)[了]



[問い]

 強い横綱が平幕に瞬殺された理由としてふさわしいものを次から選び、記号で答えなさい。


[選択肢]
 
 ア.名前がいかん。
 イ.Mのスプレーとか…(,,゜Д゜)
 ウ.球団広報と主催者のやりとりは、フラグ建築以外のナニモノでもない。
 エ.勝てる相手を選ぶとかインチキくさいことをした天罰。
 オ.横綱が空気を読んだ(または読まなかったw)

















[模範解答]

 ア・イ・ウ・エ・オ


[解説]
 
 折角、横綱が体を張ってネタを提供してくれたんですから、選手たちは、ブログを更新するべきでしたね。
 パ・リーグ5位に沈んだのは、マリンパワー号が敗れたからではなく、折角のネタを無にされたことに対する無念が呪いの形をとったのかもしれません。
 いや、むしろ、人間の都合で名前を変えさせられ、Mなんて刻印までされたうしくんに、人間の呪いが降りかかったから負けたのだとしか…
 かわいそうな、うしくん( ノД`)
 『闘牛の呪い』ではなく、『闘牛に呪い』である。



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コメント (2)
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