人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

ぼちぼち今まで飲んできたサプリについてつらつら述べる

2021-05-17 02:25:17 | TIPS

※注意※

 医薬品でないとはいえサプリにも一日の摂取量目安があります。
 一方で分量の加減は任意です。医師の診断に基づかない自己判断で摂取することになるため、副作用による体調の変化(悪化)もあるかもしれません。
 摂取の可否・分量の調整もまた自己の責任の元で行う必要があります。

 何某の病気・症状の治療のためにサプリを利用するのもひとつの方法ですが、病院での治療と代替する保証はできません。

 


カルシウム・マグネシウム・亜鉛

 サプリの中でも割と王道ともいえる選択だが、各々気を付けなければならないこともある。

 カルシウムは多く摂りすぎると血管が堅くなるし、マグネシウムは下剤にも使われる成分でひどい軟便に遭遇する。亜鉛は銅の吸収を阻害する。とはいえカルシウムはビタミンDおよび日光を浴びることで定着するので、日照不足の環境や夜型人間からすれば特に必要とする成分だろう。

 いざ食品で補給しようとすると、牛乳も腹が下る食品だし野菜類はシュウ酸カルシウムと抱き合わせだ。つまり尿路結石の元になる。また鉄分をサプリで取るときに飲み合わせしてしまうと相殺してしまうので、サプリとして摂るなら鉄とカルシウムは時間をずらすこと必須である。

 これらはいずれも脂溶性ビタミン同様蓄積するので、うっかり多く摂ってしまったときには以後減らしたりして体の変化に気を付けないといけないものでもある。

 ネイチャーメイド、ディアナチュラ、DHCと国内製品はだいたいカルシウム:マグネシウム=3:2くらいで結構マグネシウムが多いので、カルシウムの量だけで見てしまうと先述した通り下痢気味になってしまう。ただ国内製品はひとしきり分量が少な目なので、買うならIherbやサプリンクスでnowfoodsなどアメリカ製のサプリを買ったほうが圧倒的にコスパが良い。


 鉄もサプリの中ではメジャーだが、日本のものは一日分が大体10mg前後で分量としてはあまり多くない。普通にレバーやニラを食べる人は全く縁がないかもしれない。食生活が偏っていたり月経が重い人は鉄分不足なので、立ち眩みをよく起こすし風邪もひきやすくなる

 過剰摂取すると便秘・胃腸障害から始まる臓器障害を引き起こしてしまうので、普通に食事から取り入れることを心掛けてる人には無用の存在でもある。しかし粗食がちな生活、特に貧乏飯は炭水化物偏重なので鉄は必ず不足する。私も10代の頃立ち上がるときに視界が真っ黒くなってふらつく場面がちょくちょくあり、鉄分サプリの摂取でそうした出来事がなくなった。

 アメリカサプリはだいたい1粒20~25mgだが、あまり多くても過剰摂取が怖い成分でもあるので1粒あたりの分量が多いなら別のものを選ぶかピルカッターで半分にして飲むとかの配慮は必要である。どういうわけかアメリカサプリの鉄は安く、日本と同じ値段で3倍保つような分量が売ってある。

 調理器具に”鉄たまご”と呼ばれる鉄の塊があり、「お湯を沸かすときに一緒に入れると鉄が溶けだして水質が変わるとともに鉄分補給できる」という代物が売ってある。使っている人は効果を実感しているらしいが、そもそもひじきも鉄鍋で調理しているから鉄分豊富と言われていただけだったという話もあるので、調理器具から鉄が溶けだして結果栄養補給になっているというのもあながち間違っていないのだろう。


ビフィズス菌

 ビオフェルミンが有名でなかなかの高級品だが、意外にも海外では普及しておらず、腸の調子を整えたい人はスピルリナとかミドリムシとかの藻類を摂取することで対処しているようだ。

 正直、海外産も菌数兆個とかの書き方をしていて日本産のmg表示と相容れないので単純に比較ができない。ただビオフェルミンと同様の菌が配合されている錠剤はジェネリックでなかなかの種類がある。気を付けないといけないのは、同じ名前の成分を摂取したからといって互換性があるとは限らないということ。例えばビオフェルミンが適していてもジェネリックだと合わない、というケースが珍しくない。別のメーカーのものを飲んだら腹が下るという具合だ。そして前のものに戻すと何事もなかったように落ち着いてしまうのだ。

 腸内フローラはとても繊細なので、別のものに切り替えようと思ったら分量を減らして少しずつ様子を見るような自己分析が必要である。


DHA・EPA

 日本産のサプリはnowfoodsと比べるとべらぼうに高い。特にDHAよりEPAが多いものは値段がわかりやすく跳ね上がる。といってもコスパで考えればの話でもある。単純に同じ値段で2倍保ちが違うというだけの話だ

 気を付けなければならないのは摂取分量である。DHA・EPAの合計が3g超えて摂取した場合、外傷を負ったときなんかに血がさらさらになりすぎて血漿がうまく機能しない、つまり血が止まらなくなってしまうリスクが無視できなくなる。中性脂肪を抑制する、脳の記憶力を向上させる、目の色認識を向上させる、というわかりやすい利点があるものの、それと同じくらい単純に恐ろしい副作用があることも十分理解する必要がある。


マカ

 勢力増強と言えば単純だが、もっと単純に総合栄養食でもある。アミノ酸とミネラルをマカだけで満遍なく摂れてしまう。なので体も栄養豊富で元気になる、というわけだ

 当然あれもこれもと色々飲み合わせるとミネラルの過剰摂取はそこまでではないものの、アミノ酸はどれかが過多だと全体的な吸収の折には欠乏してしまうという困ったやつなので、食品やサプリで必須アミノ酸ではないアミノ酸を抜きん出て摂っているときには却って栄養不足になってしまう。

 マカだけを飲んでいればまあ問題ないだろう、という面倒くさがりには向きかもしれない。一方錠剤は日本産もなかなか高いが海外も比べれば安いというだけの話なので結局高級品である。日本産はさらに厄介なことに1パッケージの成分量をデカデカと書いているものも多く、粒で割れば結局30日分程度しかないというケースも多く、そういうものを誤魔化すためなのかシトルリン・アルギニン・亜鉛を入れたりしていかにも精力剤として効果ありそうに表記しているが、実際成分表を見れば大したこともない、という商品が結構な割合を占める。

 アメリカのサプリだとミルクココアの袋よりちょっと大きい程度の袋に粉で入っているマカも割と種類多く用意してある。しかし「本当に本当に根っこの味」なので、そのまま口にするとかなりまずい。食品に混ぜて飲むよう書いてあるが、正直あの風味は何に混ぜてもマカ味になってしまうので、一思いに水で押し込んだ方がましな気にもなる。


ビタミンB

 日本産は全体的に微量である一方、ことB1・6・12においては肩こり改善のアリナミンとかの第3種医薬品が結構な種類あるので、ビタミンBだと思って飲むより肩こり疲労回復目的に錠剤を飲むというケースが多いのかもしれない。

 ビタミンB1は不足すると脚気という、そのまま行けば心臓が止まる疾患になる欠乏症を引き起こす大事な存在なので、玄米や全粒粉を意識した食生活をしない白米・白い小麦粉での食生活を続けていると食事から摂れる栄養素とはいえ欠乏症になりやすい。

 ビタミンB12は末梢神経の修繕という、神経痛や筋肉の腱の痛みによく効くビタミンだが、確実なソースは少ないが”メチル”B12でないと効き目が薄く、一般的な”シアノ”B12ではうまく機能しないという説がある。実際私も指の腱を激痛で何か握るたびに痛みが走る症状に見舞われた際に、普通のビタミン剤では効果が薄かったものの”メチル”B12では1週間で分かりやすく改善が見られたことがあった。その一方VB12はガン細胞の成長の助けになってしまうという論文もあるらしく、確実な話が欲しいところでもある。

 日本では全体的に分量の薄いマルチビタミンBか疲労回復の錠剤の2択しかなく、マルチビタミンはとにかく量が少ない。結局量が多くても水溶性ビタミンである以上、排尿で色鮮やかなおしっこになってしまうだけでもあるので仕方ないのかもしれない。アメリカサプリではBごとに種類が細分化されており、メチルB12という指定もできる。また分量も医者が処方するものと同程度かそれ以上だったりする。実際水溶性ビタミンなので危険な過剰摂取は起こりにくいと言われるがオーバードーズが危険なことに変わりなく、そうでなくてもおしっこになってしまうだけなら1回あたりの分量が多いことは勿体ないのでよく見定める必要がある。


ビタミンC

 これは今までの論調と逆に日本産の方が便利である。というのも、VCは水溶性ビタミンである以上1回あたりの摂取量が多いことは排尿の面でメリットとは言い難く、過剰摂取によって尿酸値が上がり尿路結石のリスクも増えるという副作用が無視できないからだ。酸化防止剤としてVCが入っている食品は結構多く、知らないうちに摂取量を満たしていることも想定される。とはいえ肉体的・精神的ストレスを負う環境では不足しやすく、現代人ではまずないだろうが壊血病という深刻な欠乏症も存在するので全く無視できるものでもない。

 アメリカサプリだと1粒1000mgなものもざらである。しかし上記の過剰摂取のリスクを考えれば1度に多量に摂ることはメリットではないので、アスコルビン酸の粉末か1粒あたりの分量がほどほど確保できているDHCやディアナチュラの方が適切だろう。


アルギニン・シトルリン

 勢力増強でおなじみのサプリであり、タウリンをエナジードリンクに入れられない日本はアルギニンをタウリン代わりに突っ込んでいる。

 タウリンが「肝臓の性能調整に効果がある」のに対して、「アルギニンはオルニチン回路でシトルリンになり、シトルリンがオルニチン回路でアルギニンになる過程で体内の一酸化窒素濃度が上がって血管が拡張する」という、まったく別の成分であるので、なんで代わりにしたのかなんとも言えない。そして調べても、一酸化窒素濃度が上がると血管が拡張される理由がわからない。一酸化窒素は毒だから肝臓に分解させようとして血管が膨らむ、とか、そういうふうにできている、とか要領を得ない。だがアルギニンを摂取した人が人間ドックで肝機能が引っかかったという話もamazonのアルギニンのレビューで見かけたことがあるので、解毒させるために血管を膨らませる説が間違ってないのかもしれない。

 アルギニンもシトルリンも夜の営み的な使われ方の他、筋トレしている人が疲れを取りやすくするために飲む、という用法もあるようでアメリカのプロテインメーカーでもちらほらアルギニンを粉で売ってる商品があるようだ。

 味に関して言えばアルギニンは「なんかえぐみがある」感じで、シトルリンは「スイカの皮」である正直どちらも結構まずい。飲料に混ぜて飲むよう説明文に書いてあるが私はそれを推奨しない。コーヒーに溶かして飲んだとき、アルギニンの風味しかしなくなった液体をコップいっぱい飲まなければならないということは絶望以外のなにものでもないからだ。

 これに関して言えば日本でもアメリカでも価格は似たり寄ったりである。というのも、日本産のカプセル錠は確かに高いものの、amazonで粉を500gあるいは1kgで販売しているところがあり、そこの値段はアメリカで300gで販売しているものと価格比は変わらないからだ。しかしアルギニンとシトルリンは素直にまずいので、いきなり500g買ってまずくて飲めない捨てる、となると2500円くらい捨てるようなものなので、iHerbで300gのものを買ってみて、味が我慢できそうならamazonの大きいロットのものを買うくらいの慎重さがほしいだろう。

 ちなみにアルギニン・シトルリンのレビューでは精子の臭いとか味とか言われているようで、個人差はあるだろうがそういう普通の食品で例えようのない風味をしているということを知っておいてもらいたい。


16:9の画像解像度で動画サイズをリサイズしたい早見表

2021-05-14 21:39:42 | パソコン

 はっきり言って謎需要でもあるし、最初から4Kで録画して処理している人からすればそんなことで騒ぐのかという話でもある。

 だが正直3840*2160で4K動画を作ろうとしたら、自分のr7-3700Xですら5分の動画→40分x2(2-pass)エンコードにかかるし、その間ずっとCPUは100%でアチアチである。定格固定クロックで頑張っているなら別だが、自動OCで4GHz到達しようものなら80℃の超高温に跳ね上がってしまうだろう。

 一応映像と音声のエンコードの順番を決められるAviutlみたいなソフトなら”同時にエンコード”することで100%にならないので超高温に跳ね上がるのを抑えられる。がエンコード時間は若干延びる。

 なのでCPUの冷却に自信ニキではないというなら、なんちゃって4Kや3Kで動画をつくった方がまだパソコンにもやさしいし、これから先夏場になれば部屋の温度も上がるのでパソコンにガンガン排熱されるとしんどくもなる。なので一助になればよいと思い表を作ってみる。

 4K動画のエンコードなんぞ屁でもないという人は帰っていいです。

画像解像度
ヨコ
画像解像度
タテ
備考
1600 900 HD+
1760 990  
1920 1080 1080p (FHD/Full-HD)
2560 1440 1440p (WQHD)
2880 1620 3K
3008 1692 3K (QHD+)
3072 1728  
3200 1800 QHD+
3520 1980  
3840 2160 4K

 当初このセルをエクセルでつくっていたのだが、「TAG index」というサイトの「ExcelのHTMLテーブル化」(web便利ツール)を使って簡単にブログ用の表に変換できた。謝謝茄子!

 

 勘のいい人は気づいたかもしれないが、これは[タテ+18/ヨコ+32]の比率を守って足し算すれば最適な画像解像度を計算することができる。

 ”最適な”というのも、H265の場合は画像解像度が奇数になっても動画エンコードがうまく行くが、H264の場合奇数が入るとエラーでエンコードできない。ましてアップコンバートする場合、指定の画像解像度に合わせて元動画を伸ばした際に、この縦横比が維持されてないとたてながだったり横長だったりして元動画と形が変わってしまう。なので適当に計算せず、なおかつ偶数・偶数で画像解像度が設定できるのが良いのである。

 

 まあ身も蓋もない言い方だが、1920x1080の出力が難産でないのなら2560x1440もそこまで厳しいコンディションにならない。

 差分を考えれば想像しやすいが、例えば1920x1080を2560x1440にアップコンバートするというのは、タテヨコを各々1.33倍に拡大処理することに等しい。つまり面積的には1.33^2=1.7689倍、2倍に満たない程度の拡張だ。なので3K(2880x1620)ですら1.5^2=2.25倍程度の拡大処理で済む。そう考えると1080pを4Kに変えるということは縦も横も2倍にするわけだから面積は4倍に膨れ上がる。処理が手間がかかるというのも当然といえば当然である。


可変フレームの動画を固定フレームにして編集する ①Handbrake

2021-05-11 04:35:40 | パソコン

 そもそも可変フレームとはなんぞや、というと「動きの変わらない部分のフレーム数を下げて、動きの激しい場面のフレーム数は増やす」加工をしたもののことである。

 これの利点は動画のファイルサイズが小さくなること
 例えば動きが激しいところに合わせてすべて60フレームにしてしまうと毎秒60枚をどんな部分にもあてがってしまうので、明らかに動きが遅かったり画面の変化が小さい(動きの小さいキャラクターがしゃべってるだけ、とか)部分まで丁寧に60枚の画像で表現してしまう。
 これが可変フレームだとそういう場面は別に枚数減らしても構わんだろう、とCPUで計算することで描画枚数を減らして節約をしてくれるというわけだ。

 これの欠点は再編集しようとすると音声と映像がずれること
 例えば、カットしきれてない部分がまだ残ってるがマスターは出力終わったから削除してしまった、という場合や、出力した動画がでかすぎて読み込みに手間がかかるので分割しようという場合、エンコード後の動画をさらに編集することになるだろう。
  そういうとき、エンコーダにもよるが可変フレームレートだとそもそも読み込めなかったり、読み込んで再編集・エンコードしてみたら音が先に来ることがあったりして、仕上がりがうまく行かないという場面に遭遇することになる。

 


Handbrakeで固定フレームの動画にして出力する

 段取りとしては
 「Handbrake」というフリーの動画編集ソフトを使って可変フレームの動画を固定フレームに変えて出力し、それをマスターにしてオーサリングする
 というものだ。
 これの欠点は、フレーム補完して固定フレームに変えているので大元の動画と違っていることがあるということ、固定フレームの動画を出力するストレージ・スペースが欲しいということだ。

 編集したものをマスターにするたびに劣化するので、例えばYoutubeなど動画サイトでシークバーを後ろに持って行ったときに再生した時のような、不自然な再生速度になった部分が生まれる可能性がある。これは仕方がない。マスターがなければそれを許容して再編集しなければならない。

 また可変フレームでファイルサイズを節約したものを固定フレームになおすわけだから、少なくともその動画の2倍くらいは空き領域のある場所に保存する必要がある。つまり空き領域がない場合そもそもこの方法で処理できない。

 以上のことを踏まえて手順を書き残す。

  1. Handbrakeに動画ファイルをドロップする
  2. 【編集タブ】「動画」フレームレートが”30・可変”になっているので”60・固定”に変える(30でよければ30)
  3. 【編集タブ】「動画」品質の基準が”22RF”になっているのを”平均ビットレート”で元動画より少し大きな値(1000Kbps増やす程度)に変える、2-passと高速1パスのチェックは外さない
  4. 【編集タブ】「動画」コーデックのエンコーダレベルをAutoに変える
  5. 【編集タブ】「オーディオ」コーデックの"AAC(acvodec)"を"AAC paththru"に変える
  6. "保存されるファイル"でファイルの保存先を設定する
  7. 変換開始

 

 前提として、元動画の動画コーデックがH264だった場合、出力はH264でもH265でも動画編集ソフトやプレーヤーが対応していれば問題ない。しかしH265→H264にすると圧縮率の関係で画質が大幅に落ちてしまう。その場合ビットレートはH265の1.5倍は必要になるだろう。当然ファイルサイズも膨らむので余剰スペースは十分に確保しないといけない。

 2のフレームレート固定化がこの編集の肝である。

 3の品質基準VBRは自動でビットレートを決めてくれるものの品質基準の数字の加減が直感で理解しづらいので、具体的なビットレートを指定した方がいい。そこで出力後の画質が劣るなら数字を増やせばいい。ビットレート計算の際に最適な圧縮率を計算させるため、時間に余裕がない場合を除いて2パスエンコードにしたほうが仕上がりがよくなる。

 4のエンコーダレベルは、H265の場合画像解像度で勝手に決まるので数値を設定しても無駄だが、H264の場合設定できてしまうため、元動画のエンコーダレベルがわからない場合Autoにした方が無難だろう。

 5のオーディオエンコードは割と重要で、再エンコードした場合ビットレートをどんなに盛っても音質が落ち、圧縮しまくったMP3みたいな音になってしまう。基本元動画のオーディオコーデックに”passthru”がついてるものを選ぶのがベストだろう。

 6はよく忘れる。保存先は参照してきちんと選んだほうがいい。拡張子をmp4(m4v)/mkv/webmから選べる。

 7。いってらっしゃい!


"WinWinWiin"も6回まで来たので感想をつらつら述べる

2021-04-28 13:18:30 | 日記

 2020年11月末、Youtuberとしての活動比重が大きくなっていた[宮迫博之と中田敦彦の2人+ゲスト Youtuber]という形の持てるものを結集させたようなYoutube番組「WinWinWiin」が始まった。

第一回 【宮迫×中田】手越祐也(前編)〜ジャニーズ退所の真実!〜【Win Win Wiiin】

 初回のゲストはその夏ジャニーズを退所した手越祐也で、これまでの活動の中で考えていたこと、その手法、そして展望、というパートを、厳密に区分けしない程度にトークしながら中田のプレゼンに沿う流れで進める具合だった。

 箱や観覧があることを含めてほぼテレビ番組を2人の自腹で出しつつ、通販サイト運営を主にするロコンドにスポンサードしてもらうことで完成させた、ある意味でケンタッキーフライドチキンの創業時みたいな出発点から始まった、大がかりな番組だった。そこについては多くの人が諸々述べているので私はあれこれ言わない。

 

 ちょっと気になるようになってきた、というより消化不良感が出てきたのは4回目のゲスト・ヒカルが登場してから。ちなみにゲストは、

 第1回・手越祐也、第2回・西野亮廣、第3回・山本圭壱、第4回・ヒカル、第5回・朝倉未来、第6回・てんちむ

 である。ゲストの選択が悪いというつもりは全くない。

 ヒカルに関しては自分のYoutubeでしょっちゅう展望について触れるし、実際に多様な行動を起こしていて最早実業家とみなしてもいいくらいだ。時に触れて自分のこれまでのことを語っている。例えば一発屋芸人がその後不遇な暮らしをして糊口をしのいでいる状況に中田と宮迫は同情的だったが、ヒカルは”自業自得”と言った。”甘い汁を吸いに来てうまく行かなかったのなら自業自得、普通に働くのは大変”というようなことを述べている。

 そこを中田、宮迫はあまり触れていなかったが、ヒカルが自分の過去を動画で振り返っているところによると、高卒ですぐ工場に就職し洗脳教育みたいなところにおかしさを感じて退職し、大金を手にするためには労働者の立場から外れないといけないという考えに触れたことで自立志向が生まれ、引っ越しのバイト、デリヘルの運転手などのバイト生活やFXで失敗し借金生活を送ったりもする中でゲーム実況者の一攫千金感と自分の優位性を感じてYoutubeにゲーム実況者として参入、いろいろあって現在に至る、という来歴を見ることができる。

 つまり華やかではない道を通って今のキャラクターが存在している。

 気になったのはそこで、自分の苦労自慢というのは年寄りのみっともない面があり、そこを語るより展望を語る方がいいのかもしれないが、ヒカル自身の今後の展望や進行中の企画、仕事に対する姿勢とかをがつがつと喰っていってもよかったかもしれない、という所だ。

 そこが芸能人とYoutuberの一番の違いかもしれないところで、番組を踏み台として自分の目的や展望、あるいは来歴や人間性を押し出していこう、というものが出し切れていない感じがあった。
 自分で企画制作するという攻めに強いYoutuberが、番組に呼ばれても攻めに転じることができるかというとそうでもないし、我が強すぎれば構成を壊してしまうのでそういうバランス感覚は必要だが、匙加減的に及び腰なように見受けられた。

 実際気兼ねなくおしゃべりできているヒカルの動画「【宮迫×中田】牛牛打ち上げしたら盛り上がりすぎてWin Win Wiiinより長い収録になった…」

の方がWinWinWiinの後編どころが前編ともほぼ変わらない再生数(前編230万、後編170万、ヒカル225万)に至っている。
 ざっくばらんとした雑談の中で、中田がシンガポールで生活することや本を出版する時のあれこれなど、間接的に中田敦彦をプレゼンしているような様相になっていて、しかも雑談なので気楽な雰囲気で丁々発止のやりとりがされており、74分ある動画でも飽きる気分は持てなかった。

 ここでの動画とWinWinWiinの違いは大枠があることと完全なフリートークという所だが、WinWinWiinでの場合、中田がプレゼンする内容に対してゲストがそうですねこうですね、とQ&Aな感じがあり、それが今までなら平場で自分を出すことに慣れている芸能人・芸人に対して、純粋なYoutuber、Youtuber寄りの他業者だと一歩踏み込んで意見表示しないような感じがあった。

 一方司会の2人もどうですか?どう考えてますか?ここまでの事で気になることはありますか?と初回から3回に至るまでの悪ふざけ感が少なく、割と普通にプレゼンしてしまっているのも難しいところだった。これが芸人・芸能人なら多少荒っぽいパスをしても上手に流し打ちしてくれる期待感もあるが、Youtuber相手でも同じようにキラーパスを放れるかという所は未知数で、そこをしくじれないと考えれば結果的にやさしめになるのはやむを得ないのかもしれない。

 しかし前後合わせて80~90分かけて、おさらいと感想で終わってしまっているのはあまりに勿体なく感じるし、せっかくYoutuberを呼んでおいて金持ち弄りで終わる程度のテレビ番組と差別化があったはずなのに段々変わらなくなっているのは残念に思う。

 

 第5回の朝倉未来ゲストの際には、本人が平場で大声・明るくというキャラでなく司会2人の芸人ノリに対してもむっつりした雰囲気がある一方で、クローズアップされてない計画性や意外性、本人の目標・展望とか喋るところはしっかり喋っているので、「ゲストを掘り下げて本人が言及し、改めてそこで展望を語る」という番組のコアな部分はきれいに達成できていたように感じた。

 第6回のてんちむゲスト回は大きな変更点があった。

 中田敦彦シンガポール移住に伴って隔離期間2週間では収録のために日本に来るような生活になる。そこで相方の藤森慎吾に原稿を渡して代理プレゼンをする、というものだ。中田敦彦の代わりの人間はそうそういないが、WinWinWiin司会の代役としては見事にやりきった姿を見れば、もしかしたら司会藤森が増えていくのかもしれない、という期待感があった。

 内容自体はてんちむの思い切りのある人生のかじ取りと、そこで培った話題性・認知度ゆえの炎上規模・対応という、まさに波線のような人生の起伏を紹介したものが中心だった。必然、それらに対しての是非・自分の立場から見た真相という部分に番組の内容は集約され、今までの中で最も”展望”という部分に触れていない回になったようだった。

 第6回の最たるものが、一番最後に藤森が”何か聞きたいことはないか”という問いに対しててんちむが”特に…”と返した場面で、これが最近のWinWinWiinの突き抜けてない感じを表しているようだった。

 つまり、この回は特に”どうですか?どう考えてますか?ここまでの事で気になることはありますか?”という探り探りの感触が強かったのだ。

 中田から藤森に変わったということは思考回路は中田準拠なので藤森の立場で突っ込んだことが言いにくかったり、そもそも炎上火消しに奔走し延焼という内容ゆえ明け透けに茶化し込めなかったり、てんちむが”よくよく注意しないといけない”と言ったところで完結してしまったので以降の取っ掛かりがなかったり、そもそも芸人芸能人と同じ感覚で(天てれに出てたとはいえ)話しづらいエンジンのかかりぐあいの温度差とか、顔見知り程度で共演歴もまばらなので距離感を計り難いとか、色々理由は思いつく。

 てんちむは現在進行形で信用を取り戻す最中で、Youtubeで配信した内容を言葉尻を捕らえてネットニュースに流されるリスクの高い立場である以上、今後こうして活動をしていきたいとか現在こういう企画をやろうと思ってますという話は出しづらいのかもしれないが、それでも展望やプランを本人の口から聞きたいところでもあったし、その上で司会の2人が話を膨らませる余地があったようにも感じた。

 そこが今後の懸念で、これから先もゲストの来歴の掘り起こしと当人の意見の取り上げで話が膨らむ余地が乏しかったら、きつめに撫でるだけで終わるような微妙なフラストレーションが残ったままで番組がぬるくなっていきそうに思えた。だからこそ、今後もYoutuberのみならず業界人も呼びたいということなら当人にもモチベーションと展望をしっかり語ってもらう必要があるし、司会の2人も距離感を詰めて踏み込んだ心中を引き出すよう話題展開することを増やしてほしいように感じた。

 

 長々愚痴ったが結論を言うと、ゲストだからといって受け身にならず動機と展望をしゃべってほしい(そのへんを芸人2人にいじられれば彼らがおいしくしてくれるでしょう)、司会2人は来歴も大事だが”これから”のことを聞き出しつつ、ゲストにいじられて欲しい(主張しやすい雰囲気をつくるために)。あまり来歴のプレゼン部分が多すぎると尋問感が出てきてしまうので。

 個人的には非常に応援しているので、このまま先細って終わってほしくない、関わった人みんなが”Winner”になれるように番組を作っていってほしい。


ラミレス元監督が投手陣を壊したという説

2021-04-24 21:29:19 | 日記

 四月末現在、横浜DeNAベイスターズはボロ雑巾のように負けている。
 井納も梶谷も巨人に獲られたから?先発ケガ人続発だから?外国人選手の入国手続きでフロントが糞ヘマこいたから?
 理由はいろいろある。

 そんな中で言われるのは、前監督のラミレス氏が先発を過保護にする一方で中継ぎを酷使したからやりくりが崩壊気味だ、ということだ。実際先発がしょっちゅう炎上して2番手以降を出さざるを得ないヤクルト以外では横浜は圧倒的に多い登板率だった。

 事実、日本シリーズの立役者だった三上、田中、須田のうち、三上と田中はリハビリから一軍復帰の目処が立っていないし、須田に至ってはケガによって戦力外、古巣の社会人野球に戻ることになった。

 一方で横浜の中継ぎ陣はとてつもなくタフでもある。パットンは冷蔵庫パンチした以外で怪我はしなかったし、エスコバーや三嶋も長期離脱することなくシーズンを終えている。70試合以上登板しているにもかかわらず、だ。

 こういう意見を言っている人たちは、ラミレス監督が預かったころのベイスターズを忘れているように思う。
 今永が”投げる哲学者”などと言われるほど勝ち運に恵まれなかったり根本的に打ち込まれたりしている中、信頼を寄せていただろう井納は調子が良さそうにしていながら突然爆発炎上したり、山口は糞メンタルをなだめすかす繊細な取り扱いが必要だったり、石田はガラス細工と化していた。
 
はっきり言って先発が6回まで調子よく投げるのも博打だったし、7回まで引っ張るのもまた博打だった。結局翌年の濵口加入に至ってもそこは変わらず、今永濵口がCS日シリと宝石のような活躍をしていたとはいえ、先発のイニング消化の信頼性は低かった。

 先発を引っ張ればせっかく中盤まで有利に試合を進められていたのに逆転され、後半の7回以降のようなたった9回しか失敗できないピンチを招き入れる羽目になる。そうなれば勝ち星は消え、試合に負けリーグの順位が落ちる、という厳然たる事実だけが残る。
 そこには「途中まで調子がよかった」とか下園の選球眼とか、砂金集めしているような良いところ探しをするくらいしか意味がない。

 そしてそれは、【監督】という編成をマネジメントしてチームをより勝たせるという使命を背負った人間からすれば、そんな生温かく選手を見守ることより勝ち星を守ることを命題にするのは当然のことである。ましてDeNAはそろそろ優勝してもいい頃合いだ、ということで「優勝を至上命題にしている」ことを公言している。

 そもそも横浜の監督は人事権が乏しく、コーチに至るまで監督の選ぶ余地はない。これは監督が代わって人事がごっそり入れ替われば長期的な選手やシステムの育成ができなくなる、という球団の意向であり、日ハムを模範としている育成重視の選手運用は球団の是でもある。
 ここにも問題がある。日ハムはここ数年Bクラス常連の凋落気味であり、果たしてそのやり方を参考にしていてうまく行っているんですか、ということ。そして、監督がコーチを選抜していないので結局監督の意向や方針はコーチに伝わらずコーチが話半分なら選手にはもっと伝わらないのではないか、ということだ。監督がコーチの頭上を越えて選手に助言とか指導とかしても評価は少なく、運用で同じ意志を持っていないコーチに対して監督が強行すればスポーツ紙や週刊誌でワンマン独裁的だと謗られる。かといってコーチ任せにした結果育った選手・生き残った選手はどれくらい居ましたか、という話でもある。もちろん国吉のように入団して9年目で開花した存在もいる。しかし国吉の他に誰が居るのか。たいてい戦力外や怪我で一線復帰できていない。

 つまり先発が長いイニングを投げられないのはコーチが選手をうまく育成できていないからであり、投手が長いイニング食えるほど育っていないからであり、もっと言えばそんな用意をした球団のせいである。こと横浜の監督はあてがわれた人員からベストを尽くすしか方法がない。

 ことラミレス氏は巨人の原監督を監督の模範にしているようで、それは政権末期の調子の悪い選手を二軍に落とす速度のあたりからしても、そういう原監督のドラスティックな部分を継承しているように見える。しかし巨人と横浜では後備えの質が段違いであり、結局二軍から上がってきて躍進するシンデレラはいなかった。いたとすれば遂に開花した国吉くらいだろうが、それと引き換えに山崎の調子の悪さが深刻だったため結局層は厚くならなかった。

 野球の解説をしている人たちがぽつぽつ言うのは、もっと辛抱して見守ってほしい、心中するくらいの気持ちで、ということだ。

 しかし、ラミレス氏は果たして切れやすかっただろうか。多くの人の記憶に残るカナダが生んだロマックは、圧倒的な成績の悪さにもかかわらず80打席もの間見守られた。またスランプは一軍で試合に出ることで解消される、という自身の経験に基づいた論理に基づいて、冷温停止してしまった野手に対しても簡単に二軍に落とすようなことはしなかった。
 ちなみにロマックは結局NPBではピッチャーと同レベルの打撃成績のまま日本を去り韓国でプレーすることになり、そこでかなりの好成績を収めた結果、KBOでの成績-NPBでの成績で引き算したものを日本での成績の目安にする”ロマック算”なるスラング誕生のきっかけになり、事実KBOからやってきた元阪神のロサリオはロマック算に近い成績に収まってしまった。

 根本的に監督の仕事はチームに勝利を収めることである。そのために勝負所で采配を振るい少ない勝機を手繰り寄せたり、勝利を盤石にしたりする。心中するつもりで選手に託してほしい、というのはエゴであり博打である。そして一番勘違いしているのは、そういう選手たちはプロの選手であるということである。根本的な話だが、二軍で活躍することで一軍起用の可能性が生まれるわけだから、その期待値が落ちれば二軍でやり直しを要求されるのは、クオリティキープできなかった選手が悪いのであり、そこで腐るのは幼稚な精神性である。

 はっきり言って人員が糞である。
 コーチが多ければいいというものではなく、多くの人間が色々言うせいで迷って自分を見失うことは往々にしてあるが、現状では選手育成やケアのために必要な人員が足りていなうように思う。それはエキスパートがいなくなってFAでやってきた大和が半ばコーチのような支柱になっているあたりからも火の車感が出ている。
 また田中浩康にはとても申し訳ないが、戦力外選手を獲得して「ええのとったわ!」といつまでもやっている感じがある。中井大介にしても、風張蓮にしても、思った以上に活躍してくれたり、やっぱり戦力外だったりというところがある、しかし年俸から考えれば上々、ということをこの数年ずっと繰り返している。補強する気があるのか。

 結局、育つ若手育たない若手で斑模様をつくりつつ支柱になれる年長者はいない、という若手からの突き上げに望みは薄く、大型連敗からの脱出方法を知らない若い人間ばかりなので負けが込めば脆さがでる、打撃で打ち勝てないから得失点差で負けるし、先発投手が抑えきれないから継投で逃げ切りを図らざるをえない。

 根本的に弱兵だったから、勝ち星をむしり取るために強みである中継ぎを運用して勝ちを拾ってきた。そこが批判されるなら、では選手を温存するために負けることを是認するのか、という問題に向き合うべきだろう。選手の年俸は1試合見に行くのに映画館で2本映画を見れるのと同額の金をかけたファンの人たちのチケット代が元になっている。そのファンの人たちの前で、勝利より優先するものがある、という名目でけちな試合を見せることが正しいことなのか、と言いたくなる。

 結局2020年にBクラス落ちをしたことでラミレス氏は責任を取ることになった。確かにパットン先発とか9番投手とか、根強く非難される処方はあった。

 だがこの結果は監督一人だけの責任ではない。

 5回で燃え尽きる先発投手のスタミナのなさが悪い。

 連続性のない打撃にならざるを得ず、クリーンナップの単体火力に頼らざるを得なかった野手陣の打撃の不甲斐なさが悪い。

 けがをしやすかったり、問題解決に乏しい育成陣が悪い。

 戦力外で廃材アートで遊んで根本的な人員のテコ入れを怠った球団が悪い。

 チームが勝てないのはチーム各々の責任だ。

 弱くて、活躍できないのが悪い。

奮起しろ。

ぼんやり戦って、

ぼんやり負けるな。

この数年なんだったんだ。

漫然と過ごしてきたのか、

渇望を思い出せ。