人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

今まで使ってきたハードディスクのことをつらつら述べる

2020-03-26 12:36:41 | パソコン

 需要とかわからない。ただ過去をつらつら述べる機会がないし、これからもないだろうから、覚えているうちに書き残すことにする。

①IDE SEAGATE・Barracuda 500GB
 ①と言いつつ2台目のHDD。初代のHDDが死亡し、新たに換装したのがこのHDD。なんとなしにパソコンを使っているとき、異様に挙動が遅くなったので再起動したらそれが最期だったのだ。その後メーカーに修理依頼をするも、修理代が1万5000円でデータは復元されないことを告げられたので自力で換装を決意。純正がなかったことからMarshallのリファービッシュ品を1万2000円くらいで購入。データは10数回再起動をしてたまたま生き返ったほんのひと時のうちに外付けHDDに移せるものは移した。
 幸いリカバリディスクでOSのインストールをすることで問題なく使えるようになった。マザボが変わっていないので大丈夫だったのだろう。元のHDDが120GBでだいぶ容量に限界を感じていたので容量アップできたのは喜ばしいことだった。実際のところ普通使いする分には問題なかったのだが、WALKMANを買ったことでPCに「SonicStage」でもって音楽データを貯蔵するようになって俄然容量不足になり、あまり聞かないような曲を削除するなどのやりくりをして持たせていたところがあったので、この機会に容量を増幅できたのは大きかった。
 ちなみにこのPCはその後しばらく延命していたのだがPCゲームをやるようになって落ちることが激増。CPUが100%になったあたりで落ちることから電源ユニットがへたっていたことが原因ということで換装し、結果その通りだったのだが、このパソコンがディスプレイ一体型という中身にかなり無理をさせた筐体だったことから電源ユニットもメーカーオリジナルのもので、色々調べたが結局適切なユニットがなく後ろを閉じることができず開きっぱなしになってしまった。この筐体が相当力ずくな設計だったのでHDDの排熱対策が皆無(金属ケースとHDDは密着していたがすぐプラスチックで覆われていて冷却要素が皆無)であり、そりゃあ熱で寿命も減っていたことだろうと思う。

②SEAGATE Barracuda 7200.1
 一体型PCを部品をとっかえひっかえ(CeleronからPentium4に変えたり電源ユニット変えたりケースファン4つくらい増やしたり)して延命させていたがさすがに限界を感じ、メーカー製PCというものを全く信用しなくなっていたことからBTOパソコンを購入する決意をし、ドスパラのPrimePCに買い替えを行った。このパソコンのOSドライブがこれだった。CPUがペン4からi5-2400になったことでだいぶパワーアップし、電源も余裕のあるものを選んだので問題なくなった。
 HDDも今までのIDEからSATA3になったことで公称速度が100MB/s→600MB/sになり、体感的にかなり早くなった。今までUSBの方が早いとかいう状態だったのも解消された。当時はSATA3は出たてのものだったので限られたハブのみで、残りは300MB/sのSATA2だった。
 当時HDDのコンディションのことはそこまで考えてなかったが、とにかくSEAGATE製のHDDは壊れると評判で、しかもファームウェアが原因で読み取りができなくなるロットを販売したことから信用が失墜していたこともあって、世間ではウエスタンデジタル(WD)の評判がとにかく高かった。よってWD Greenがbarracudaよりちょい上、WD Blueは1.3倍くらい高かった。それに加えGreenとBlueは回転数を5400くらいに落としていたものだったため、電気代は節減できていたが通信速度が落ちるというものだった。実際当時のHDDは1台30Wくらいは電気を喰う存在で、CPUと合わさって200Wくらいは使う存在だったので、節電モデルというものは大きな価値があった。
 この頃はまだHDDメーカーは群雄割拠の状態で、サムスン、シーゲート、WD、日立HGST、東芝、カノープス…と各メーカーによって製造されていた。後にフラッシュメモリ全盛の時代が到来し、SSDというものが誕生してからHDDを作るメーカーはかなり限定されてきた。サムスン、カノープスはシーゲートに買われ、日立はWDに買われた。シーゲートに買われたのは爆熱のサムスンだったこともあって品質に疑問を持たれていた。さらに通常モデルのBarracudaの他の上位モデルは10000回転とかいう次元で、あの時代は回転数を上げることで読み書きの速度を上げる時代だったこともあって、シーゲートのHDDは爆熱とよく言われていた。その後RAID0を組むような環境の人たちが増えてきて、SSDの登場と価格低下によって単純なHDDの速度は重視されなくなった。
 が今まで使ってきてエラーでHDDが認識できなくなったのは全部USB接続のWD Greenだった。これはディスクの品質というより、外付けHDDという空冷しづらい密封の箱の中に入っていたことで全く冷えず、温度が50℃前後で動いていたことから早々に限界が来て故障したのだ。幸い論理的な問題だったのでフォーマットすれば治ったが、バックアップ用のHDDが率先して壊れるというのは精神的にとてもよくなかった。
 そこを考えるとシーゲートがあかんWDいけるという言説ではなく、高熱ならHDDは一概にお釈迦になるという説が真実味があった。「HDD 温度 故障」などと調べるといろいろ記事が出てくるが、だいたい20℃~45℃がセーフゾーンで、そこより低いと起動時に負担が大きいし、そこより高いと故障率が上がるというデータも見つかった。なので高温環境に強いHDDというものは重宝されたし、そういうHDDでないとNASなど組めなかった(今もNAS用のHDDは熱に強くないといけない)。が、そもそもそんな温度にならなければいい話なので、私はとあるブログで見つけたように一定間隔で穴の開いた平たい金属棒でHDDを櫓のように固定することにした。こうすることで防塵性は皆無になるがケースファンで風を好きなように当てられるので温度管理はとても容易になった。以降故障らしい故障を経験しないで2020年現在まで来たので、埃のことはそこまで気にしなくていいということだと思う。

③SEAGATE ST8000AS001と002
 HDDの増設が容易になる一方SATAの接続はマザボに完全に依存していることからSATAの空きが足りなくなった。解消策としてUSBケースに入れて使うことを考えたが排熱が問題でごくあっさりと50℃近くになったことから普段使いとしては無理だったし、PCIスロットにSATA増設のボードをつけてもアクセス速度は接続台数で割り算することから2台ならまだしも3台つないだあたりで露骨に遅くなった(大本が120MBくらいで3で割って1台40MB)ことから、あくまでRAID用であり単純につないで使う(シングル)には限界があった。
 そのためHDD1台あたりの容量を増やす必要があり、当時最新で最安だったのがこの”アーカイブHDD”と言われるシリーズだった。当時は3TB-9000円が一番コスパの良いゾーンであり、8TBのHDDは3万円するのが当たり前だった。イラストは雪の結晶で、SMR…瓦と呼ばれる半分重ね書きしたような書き込み技術に基づく容量圧縮だったことから読み込みと最初の書き込みの速度は確保されたものの連続した読み書きにはまるで不向きで、まずデータを保存し後は読み込みをときどきするだけ、という本当に貯蔵庫としての使い方以外は逆にてんで駄目だった。さらに”エンタープライズ向け”と言われるように排熱とかスルーだしねじ穴の位置は他のHDDと違うし若干分厚いしボリュボリュ音がするしで色々癖のある存在だった。がそれでも8TBのでかい貯蔵庫を2万5000円で買える、ということの優位性は大きかった。この価格帯は1年くらい続いたが、その間に世間はどんどんSSDによって革新されていき、1万4000円で買えるSSDの容量は1年で倍増するほどだった。途中タイの工場が洪水でダメになったことから値段が高騰し、東芝のHDDと同価格帯まで跳ね上がった(2万8000円くらい)が(それでもWDより安い)、供給が確保されてからは次第に価格は落ち着いた。と同時にOSドライブはSSDという認知がスタンダードになった。

 

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8年ぶりにパソコンを新調した i5-2400→r7-3700x

2020-03-19 07:59:02 | パソコン

 win7のサポート終了に伴って、proだから大丈夫とだましだまし使っていたパソコンを新調することにした。実際まだまだいけたのだが、セキュリティソフトのesetの更新が3月だったので、3年更新でまだwin7をがんばって使うのもな…と思い、思い切って新しく調達することにしたのだ。dosparaで買ったprime、今までありがとう…。

(旧) windows7 pro
[CPU]
i5-2400→i7-2600(中古で買い自分で換装)
[CPU cooler]
純正→CoolerMaster-200mmFAN(PWM。ヒートシンクまでダクトホースで風を送る)
[MEMORY]
DDR3-8GB(4GB*2)→DDR3-16GB(4GB*4)(2枚セットを購入し追加)
[HDD/SSD]
HDD seagate-1TB→crutial SSD-525GB(easeus todo backupでクローニングして換装)

これが、
(新) windows10 pro
[CPU]
r7-3700x
[CPU cooler]
純正
[MEMORY]
DDR4-32GB(16GB*2)
[SSD]
silicon power SSD-1TB(M.2)

になった。

 CPUは今までの4C8Tから8C16Tになった上にクロックも3400から3900まで上がったのに、温度は10℃以上下がった(80℃近く→60℃中盤)。なので冬の気温が低いときはOCして夏の暑いときはUCしてしのぐという手間をかける必要はなくなった。また「Aviutl」のエンコード速度がかなり改善したので、2時間の動画をエンコードするために26時間くらいエンコードさせる必要がなくなった
 でもPCサイトとかブログにあるような劇的な改善があったかなあとも思う。結局H265のエンコードは動画時間x3くらいはエンコードにかかっている。しかし2時間動画26時間エンコードのときのように1080pの動画が動画時間x10倍でいつ終わるんだと思いながら
エンコードかけてたことを思えば、1/3に減ったことは大きいと思う。一方「Handbrake」は本当に早くなった。HandbrakeはタスクマネージャでCPUの使用率がミッチミチになっているので、Aviutlでは画像解像度で40%くらいしか使わないこともあって単純にソフトの問題なのかもしれない。動画が1920x1080とかなら70%くらい使うが600x800くらいでは40%しか使わなかった。ビットレートは同じく32Mbpsでも画像解像度でだいぶ変わるようだ。
 7zipを用いた圧縮・解凍などの単純にCPUパワーを使うものは瞬殺で、ネットの速度も速くなったし、ブラウザの挙動もはっきりと早くなった。
 なんでCPUクーラーからコードが3本出てるんだろうと思ったが、これはCPU備え付けのwraise coolerというやつがLEDでに点灯し、これを制御するためにもう一本繋げないといけないものだったのだ。差さなければ点かないものだと思っていたが逆で、「coolermaster Wraise Prism」によって消灯含めてCPUファンのLEDを制御するにはPMWの他にもう1本差さないといけなかったのだ。私の買ったケースはシャドウベイ重視なのでアクリルとかそういうのはないが、それでも排気口から漏れ出るが盆提灯のごとく光り輝き部屋を照らす(しかも色の移行や明滅があるので動きがあるぶん意識せざるを得ない)ので眩しくて夜に困る。マザボの方はBIOSで消えるもののCPUは別制御なので、配線を掻き分け差し直さないといけない難物だった。

 メモリの調達に失敗し、DDR4-25600(3200Mhz)でなくDDR4-21300(2666Mhz)を買ってしまったのは痛恨の極みだった。が購入したCrutialのメモリのamazonレビューではOC耐性が高いような報告があったので恐る恐るOCして3200Mhzにして、これが全く問題なく使えているのでガセでなかったのだと安心する。
 7時代は16GBで十分、ときどき仮想メモリを使うくらいで問題なかったのだが、10にして32GBと倍にしたはずなのに10GBくらい当たり前に使っていて困惑している。がメモリクリーナを使って圧縮をかける必要がなくなったのは気楽だ。そして7時代はファイルのコピーが「Fire File Copy」(FFC)というフリーソフト経由が最速で、XPの頃からこれが愛用だったのだが、10になりメモリに書き込みデータが2GBくらいバッファされるようになって、このソフトを使ったほうが却って遅くなるようになった。がこの膨らんだキャッシュのおかげでHDDの利用率は真緑(タスクマネージャだとHDD/SSDは緑色)となり、これのおかげで「Music Center」のデータのバックアップ復元の際にエラーを吐きまくって散々な目に遭った。長年愛用していたSeagateのBarracudaの、とりわけ最新モデルのST8000DM004との相性が最悪で、結局旧式のAS002に復元したドライブをDM004にクローニングするという手間をかけるしかなかったのは残念だった。
 ちなみにFFCでコピー/移動したデータは断片化がかなり少なく、普通にコピーしたものはデフラグソフトでは表示が真っ赤になっているので、普通のファイルコピーでは結果的にまだまだFFCのお世話になったほうが便利そうだ。
 メモリがDDR3からDDR4になったこと、容量が16GB→32GBになったことで、7zipの圧縮率を上げることができるようになったのは嬉しい。具体的には辞書サイズを96MBくらいには問題なくできるようになった(96MBだとメモリを11GBくらい使う)ので、それまでAVIを圧縮して1割くらいの圧縮に留まって容量削減としては無意味だったのが4割圧縮できるようになったので、AVIをh265にエンコードしたけど削除するにはまだ怖いなあ…と思ったときに圧縮して保存しておくという選択肢が取れるようになったのは大きい。以前はHDDを買うか泣く泣く削除するかしかなかった。今だったらHDD買ってもいいんだけども。

 ブートドライブをHDDからSSDに変えたことはひとつの大きな革新だった。それまでは、家に帰って電源を入れて着替えてうがいして落ち着いてもログイン画面に行けばいい方だった起動速度がはっきり早くなったのだから。SSDもかつて120GBが13000円だったのが525GBで15000円、そして今の1TBで18000円なのを思えばだいぶ値下がりした。がそれを言えば昔はHDDも1TBが10000円だったので(今は8TBで14000円)、技術の進歩はすごいなあと思う。
 そして今回OSドライブにするシリコンパワーのM.2のSSDは読み3200MB・書き2100MBというとんでもない速度なので、パソコン起動後のスタートアップが全部起動し終わるまでの速度も1分程度に収まる。ほんとうにとんでもない速度だ。この速度を利用して、デスクトップキャプチャのファイルをとりあえずデスクトップ(Cドライブ)に保存して、エンコード用にHDDにコピーするという処理をすることでコマ落ちを劇的に減らすことができる。キャプチャの保存先がHDDなのかSSDなのかが本当に生死を分けるレベルで違うので、コマ落ちに憤死しそうになりリテイクを繰り返すならテンポラリとしてSSDに保存した方がいい。
 ゲームをSSDに入れれば早くなるという話はもっともなことだが、実際デフラグがきちんとしていれば遜色ない程度までロード時間は似通う。アップデート後はデフラグ、と頻繁にデフラグすればゲームはHDDでもいい。デフラグはHDDの寿命を縮めるとは昔から言われていることだが、断片化ばかりのドライブをデフラグすればそれは負担でしょうよと。まめにデフラグすれば負担は減るんだし、どう足掻いてもHDDは繊細な部品だから寿命は真っ先に来ることを思えば、デフラグしない理由はない。SSDはデフラグにおいてほぼ無意味なのでしなくてもいいし、HDDもFATなら断片化がデフォなので無意味だろう。だがパソコンにつないだHDDは大抵NTFSでしょう?断片化しますよ。ほっといたらあっちこっちに読み込み行かないといけないからそれも負荷ですよ、と言いたい。

 まあwin7のprimePCを買ったときは6万円くらい、Acerの23インチモニタが14000円だったので安上がりだった。このパソコンを組んだ結果15万円だったことを考えればかなり高くついたが、まあそれでも向こう3年くらいは触らないでいいレベルのスペックにしたので、追加の出費を考えなくていいのは良い。特にタスクを5つも6つも開いても遅延らしい遅延がないのは感動的だ。頼むから早々に壊れないでくれ。

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Music Centerのデータ復元にさんざ手間取った話

2020-03-13 04:20:00 | パソコン

 結局のところ明確な原因は不明だが、「x-アプリ」がwin10で使えないことから「Music Center」という後発のソフトでデータの復元をしようとした。がこれがドツボで、水曜日から始めて金曜朝に終わる一大工事となってしまった。これに関してMusic Centerはあまり非がない。もしwin7からwin10への移行に際して、”Music Centerデータ復元ツール”が使えないというなら話は別だが。

 水曜日に新しく買ったHDD(ST8000DM004)をベースとしてデータの復元を始めた。がAcronis Drive Monitorには真っ赤なエラーがずらっと並んだ。曰く「遅延書き込みデータの損失」で、要は、書き込みによってシステムが遅くならないようにメインメモリに書き込みデータをプールしておいてまとめて書き込む、という遅延書き込みがエラーによって失敗し、データが損失したということだ。この状態で復元を進めるのは嫌だったのでやり直し、また復元するもエラーが出るということを3度くらい繰り返し、これが1日続いた。
 google検索で出てきた情報では「遅延書き込みデータの損失」が起きるのはHDDの故障が原因ということらしいが、サーフェステストではエラーが出なかったし買いたてのHDDがエラーが出てないのに謎の故障を起こすとは考え難かった。そこで思い当たったのが、

  1. ST8000DM004が長時間書き込みに向かない
  2. バックアップデータと復元先が同じHDD
  3. そもそもバックアップデータが断片化して酷い

 ということだ。①に関しては、いくらSMRという仕様ゆえにNASに向かない速度とはいえ、アーカイブ利用でも流石に長時間書き込みできませんはねえだろうということで除外した。時折カシンカシンと音がするが、普通のHDDはカチカチ音がなるのはプラッタが傷ついてやばい状態だが、ST8000DM004ST6000DM003などのSMR-4による、いわゆる無印barracudaは普通にこういう音が出る。なので②と③のいずれかが問題があったのだと思う。現在無事に復元が終わったのは、②と③の問題を解決したためだろう。
 つまり、
 ②バックアップデータと復元先が同じHDD 
→バックアップ(ST8000DM004)と復元先(ST8000AS002)に分け、その後minitool partition wizardでST8000DM004(本来復元する予定だった場所)にパーティションをコピーしドライブレターを変更することで移設。
 ③そもそもバックアップデータが断片化して酷い 
→バックアップしたデータは合計600GBを超える。登録された音楽データは2万曲近くあったので、そういう細かいファイルがさらにバックアップされたばかりで断片ばかりだったので、読み取りがうまくいかなかった可能性があった。デフラグを実行し断片化を潰したことで読み取りやすくなった。

 これらによってようやく、赤いエラーメッセージが出ることなく復元が成功した。HDDの寿命を縮めると言われるがデフラグはとても大事だということが改めて分かった。


 その後、普通のコピーでも赤警告(遅延書き込みデータの損失)が出てきた。ソフトによるバックアップでなかったので「fire file copy」という今では懐かしのコピー管理ソフトを使いムーブしたら警告は出なかった。違いがあるとすれば書き込みバッファが1~2GBから99MBに減ったことで、書き込み速度と書き込み予約のデータ量がほどよく釣り合って、データがプールしすぎなかったから書き込みがうまくいったということかもしれない。
 これはつまり、わざと書き込みを遅くしないとまたエラーを吐くということだ。どういうわけか旧式のAS002では警告が出なかったので、もうしばらくこっちでも頑張ってもらわないといけないようだ。

※単純なスペック比(どっちも8GB)
 ST8000DM004…5450rpm/SMR-4/キャッシュ256MB/普通のHDDとねじ位置一緒
 
ST8000AS002…5980rpm/SMR-2/キャッシュ128GB/横ねじ1か所のみ・下に4つ/熱い
 

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「自作PC 構成見積もり てすと」を盲信するのはあぶない

2020-03-04 02:17:20 | パソコン

 「自作PC 構成見積もり てすと」は自分がこういうパーツでパソコンを組みたいという見積もりを出す時にとても重宝する。
 参考までに http://niku.webcrow.jp/?MwkNTdbRMQmsqNAxCTPK1jEJCC4H8U3LdHSMywKCdIwNjb11TLKMq4BEdoaeoY6OIRjqwFmGekBQZgQA
 例えばグラボの増設・新型に移行とか、メモリの増設なんかはマザーボードの仕様をメーカーのサイトで確認して、電源に余裕がありそうならそのまま足せばいけるのでそれで済むが、文字通り自作でパソコンをパーツからすべて自分で組む場合は他のパーツ、HDDとかディスクドライブとかそういうもろもろを足した結果の消費電力に応じた電源ユニットとかの選定は手間だし、逆に手間を惜しんでひとつの所から全部部品を買った場合、よそがだいぶ安かった時の衝撃は大きい。どうしてもっと吟味しなかったのかと思うだろう。

 なのでパーツを選択・入力していくことで「価格.com」による最低価格の表示とそれら部品の消費電力が見られること、また最安値ではなく実際ここで買うだろうというサイトの価格もほぼ見られるこの「自作PC 構成見積もり てすと」はとても便利だ。

 しかし、これらは生の値というか、ずっと保存しておける物ではないらしく、在庫の変動以外でなにかの拍子に類似のパーツにすり替わっていることがある。これによって、自分は当初グラボを「Palit Microsystems NE51650S06G1-1170F (GeForce GTX1650 STORMX OC 4GB) [PCIExp 4GB] ドスパラWeb限定モデル」にしていたのが、いつの間にか「MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC [PCIExp 4GB]」に変わっていたし、メモリも「crucial CT2K16G4DFD832A [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組]」にしていたのが「crucial CT2K16G4DFD8266 [DDR4 PC4-21300 16GB 2枚組]」に変わっていた。
 グラボに関して言えば、自分が当初希望していたpalitのgtx1650は補助電源が必要なので、PCIからの給電でなんとかしたいなあと思っていたことから補助電源のない「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 OC ZT-T16500F-10L [PCIExp 4GB]」に変更した。これはそもそもドスパラ限定モデルという表記が無くなっていたので変更点に気が付きやすかったが、メモリのcrutialの方は全く気づかず買ってしまった。pc4-21300とpc4-25600は帯域幅が10GB/sくらい違うので処理速度が段違いだ。ポジティブに考えるなら21300の方がSS(シングルスレッド。片面にメモリがついてる)ならメモリを4枚刺せるが、DS(デュアルスレッド。裏表にメモリがついてる)なら2枚以上マザボが認識しないので4枚刺してメモリを64GBにするならこっちの方がいいのかもしれない。が、そもそも開けて確かめてないので21300の方がDSだったら増設もないのでどうなのか…

 いずれにしても保存しておいて後日そこから備忘録として参照するのは危険だと思う。ゆえに使うなら今買おうと考えていてスペック比べをしてそのまま買うというときの見積もりとしてなら良いのではないかと思う。日を置いた場合、パーツが変わっていることに自分が気づかなければしくじることがあるだろう。

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UNITIAが3/31にサービス終了するそうだ。

2020-03-02 15:15:03 | ゲーム

↑このタイトル画面がくせ者で、サービス開始当初はリロードしても全く進まずそもそも入れないこともあった。

 「UNITIA」はDMM GAMESをポータルとしたテクロス(「神姫プロジェクト」「あやかしランブル!」の提供者)のゲームだ。サービス開始は「宝石姫」「Rebless」が出る前くらいだった。この頃はHTML5に移行するしないで今後どうするのかと艦これなどの色々なブラウザゲーの進退が議論されていたが、「UNITIA」に関しては最初からWebGLでの挙動だったのでそこの問題はなかった。根本的に重すぎるという問題を除いては。検索したら2018年8月からの運営だったので、だいたい1年半の寿命だったということになる。この「UNITIA」については「テクロスのゲームについてつらつら述べる 2 UNITIA」で触れたがもうちょっと述べたいと思う。

 サービス当初のUNITIAには戦闘の早送りが>>までしかなく、>>>の再生速度が設けられるまで戦闘が根本的に長かった。というのもこの>2と3の大きな違いは実質奥義である2アビの演出が簡略(2)なのか省略(3)というところで、どれだけ早送りしても根本的にバッサリカットされているのに比べれば冗長に感じる。無論そこが演出の肝煎りな部分であることは承知しているが、何回か同じ物を見れば流石に見慣れて飽きてくるし、そもそもど派手な演出でそこそこのダメージ(攻撃力の130%など)というのは名状しがたい心地になってくる。
 これによって経験値アイテム稼ぎの戦闘でも5分くらいかかるのはざらで、苦戦ではなく単純に演出が長引いて手間がかかっているというだけのことなのでウィンドウ横で別の物を見ながら遊ぶのが適当と感じる程だった。

 ロードが長いというのもサービス開始からずっと付きまとってきた問題で、ChromeのGPUプロセスとタブで併せて4GBメモリを喰うことは今となってはそこまで珍しい物ではないが、当時は2GB越えないくらいのものが多かったのでインパクトは大きかった。これがソフトならグラボの力を使えば軽くなることが期待できたが、UNITIAはブラウザゲーゆえにGPUを使ってくれと思ってもカバーしきれない。アプリ版は多少ダイレクトにマシンパワーを使ってくれるようになったものの全年齢版ゆえにXの方の機能は使えず方手落ちだった。
 このロードが長いというのがどこに行っても引っかかるので、例えば ”キャラの強化アイテムを稼ぐ戦闘を選ぶ→プリセット編成を呼び出す→戦闘~戦闘終了~リザルト画面→選択画面” という、この→がだいたい15秒くらいはロードとして使われる。終わりがけに関してはまだしも、始める前のロードが長いというのがとてもかったるく、また育成素材、とりわけキャラクターの☆を上げる(進化)ための素材集めでは毎度これがあるのでとにかく時間がかかった。また周回の概念がないので、他のゲームであるスキップチケットや特定の状況(”スタミナが切れる”など)まで巡回するシステムがなく素材集めは毎回クリックして進めなければならない、というのがいちいち手間だった。

 一方戦闘キャラクターの頭身が5頭身というのも、最近のゲームがだいたい2~3頭身なことがトレンドなことを考えればアドバンテージだ。さすがに動きはFLASHぽいというか関節で動いてる感があるが、そこまで品質追求してもそこが魅力ですと言って売らなければ無駄な投資だろう。中国メーカーの「ソウル戦記」も頭身が大きめなゲームだがやはり重い。とはいえこれはキャラの描写がJPEGのアニメなので例外的だろう。F12の要素の検証で70枚くらいの連番のJPGが出てきたのは驚異的だ。戦闘キャラクターとエフェクトの大きさがロード時間に与える影響を考えればゲームデザインとして仕方ないことなのかもしれない。いやしかし普通の画面の移行も遅いんだよな…

 キャラのレア度が入手レア度に関わらず☆7まで強化できるということは、愛着があるキャラがレア度が低くても同じ階級まで育てることが出来るというモチベーションにつながるし、低レアのキャラは当然入手難易度が低いので、最大5段階のステータス基礎値の強化(限界突破)が容易に出来るというメリットがある。それゆえ入手☆5の凸なしより入手☆3の3凸くらいなら☆3の方がステータス的には強い。しかし技性能は入手☆が高い方が優れているので結果的に入手☆が高い方が強いというゲームシステムはバランスがよく、ガチャを回すという課金要素に上手くつながっていたのではないかと思う。

 UNITIAは装備品の概念があるが、神姫プロジェクトのようにパーティ全体の装備ではなくキャラ個別の装備となる。その装備が兜・武器・鎧・具足の4種類なので、単純にキャラの4倍の装備枠が必要になる。
 この装備品の強化値に関しては何とも言い難く、HPが増える兜に関してはダイレクトに影響があるものの、武器攻撃力は上がって+200くらいなので、基礎攻撃力がだいたい2000くらいとすると、技ダメージがだいたい120%~150%なあたりからしてせいぜい300くらいダメージが増えるくらいしか強みを感じない。鎧の防御力にしても、防御力によるダメージ計算がいまいち不明瞭なのでありがたみを感じにくい。具足は素早さが上がるので、FF10のような素早さ基準にしたターン制の戦闘であるUNITIAにおいては重要になりそうなのは分かるが、最大強化して素早さ+15くらいでキャラクターの素早さがだいたい50くらいなので、装備後70いかないくらいの強化によって大幅に有利が取れるかというとそこまででもない。
 つまり装備はあれば強いだろうがそこまで強くなった感じがしない、装備専用ガチャというものがあっても投資に見合ったリターンが見込めないところが残念だ。装備品には反撃率+○○%などという追加効果があるものの、そもそもキャラクターのそういう性能はマスクデータで、上がったことでどこまで強化されたのかわからないところもまた突っ込みづらさを感じた。ましてUNITIAは装備の上限解放がないためLV上限は50止まり。これによって装備による強化はHP+1000・攻撃+200・防御+200・敏捷+15くらいに収束するのは確定となる。結果的にステータスの1割程度強化するくらいに留まった装備品のありがたみはプラシーボ的だった。

 キャラクターデザインは高品質で統一されており、色遣いもまた独特の物があるが故に個性的なゲームであることを存分に感じさせた。剣と魔法の世界と科学の世界というふたつの世界を繋ぐ設定に基づいたキャラクターバリエーションは、ともすれば何でもありになりそうなところを上手くまとめていたように思えるし、また育成システムによって低レアで魅力的なキャラがいるが上限を上げる余地がなく死蔵してしまうというReblessのような死にキャラ発生装置にはならなかったと思う。☆7の5凸まで強化すれば十分戦えるからだ。しかしその強化が実質時間がかかりすぎるというところで面倒くさいところではあった。

 物足りないところをつらつら上げたが、これらはゲームデザイン、仕様といえばそうと言えるようなものでもある。キャラの性能は同キャラを使って上限解放するのが一番上がりますよ装備はおまけくらいだけど強くなりますよという作りになっていると言えば分からなくもない。ゆえにこのゲームの難点はひとつ、重いこと。たったそれだけのことが全てに悪影響をもたらした。

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