人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

一切話題に上ってないのに視線をかっさらうカジサック

2019-11-01 00:45:10 | 日記

https://www.fnn.jp/posts/00048705HDK/201910272000_reporter_HDK

 ↑のサイトはジャンクスポーツにカジサックが出たときのもので、10代前後で第一線で活躍する少年少女アスリートの諸々をフォーカスしたものだ。この記事では共演した芸人についてほぼ全く触れられていないが、他の出演者が軒並みダークトーンの衣装の中で、ひとり真っ赤のジャージというのは、並んでいるのを見た瞬間に視線がそっちの方に向いてしまう。そしてバラエティ要素のある番組ならこれをいじらないはずがなく、軽く流して終わるようなこともしづらいだろう。「スキップ・ビート!」のラブミー部のようなものと同じ使われ方だ。
 陣内智則氏も一緒に写真に写っているが、この二人は普通に芸人同士として出演の機会もあり個人的にも交際のある仲だが、陣内氏はカジサックのYoutubeに出演したことがあるベテラン芸人の一人だ。その内容も陣内氏のテクニックとかコツを尋ねるようなものだが、前半はカジサックの、というより梶原氏の反骨心とか食ってかかる姿勢とかを諫めるような内容だった。奇しくもその後、中田敦彦氏のtwitterに対して何故か火に油を注ぐようなことをコメントしニュースサイトのおやつになってしまったものの、関係修復し中田敦彦氏のYoutube再進出のきっかけになった。この経緯がまさに陣内氏からの諫言そのものだったので多くの人に”クワガタになってる”と言われることになったし、中田氏との対談動画はカジサックの動画でトップクラスの視聴回数を誇ることにもなった。

 記事の事に言及しないのも変なので。

 中田氏がたかまつなな氏と対談した時に”(その界隈に興味を持たない人を取り込む為には)スターの存在が必要”ということを述べた。これはたかまつ氏が芸人としての活動と、政治についてのリテラシー活動をしていることから若者に興味を持ってもらう為にどうすればいいかと言うことに対して答えた物で、「フィギュアスケートのことを丁寧に説明しても知っている人は少ないが羽生結弦を知ってる人は多い」(意訳)を例にして説明した物だ。
 で、このジャンクスポーツに出演したアスリートの少年少女も、自分たちが次代を担った存在であることを自覚し、挫けた時も自分の立ち位置を自覚して再び戦うことを選んだという。それは自分たちが”大人顔負け”・”神童”と扱われていることを自覚して自分からそれを武器にしていることに他ならず、そしてそこに対するやっかみや嫉妬があることを知っている上で、その諸々(子供というハンデ、他人からの嫉妬、自分を利用しようとする他人、同年代が味わったことのないプレッシャーと失われた平凡な生活)を覚悟して挑んでいるという事実がある。そういう意味で彼ら彼女らは年端も満たない子供なのに、立場や精神性において大人なのだ。さらに並の大人ではなく、業界のフラッグシップとしての大人だ。誰もそこまで期待していない、と言うかも知れないが有名人の来歴というのは気になって調べるだろうし、そうでなくても取材によってメディアが広告する。そうした突出した子供から並の大人になっていく人たちがいる一方で、そのまま第一線を駆け抜けていく存在になっていく人たちがいるのも事実だ。そしてその犠牲にした時間や払ってきた代償のことを考えれば、並以下の人間が僻む権利などないのだ。だが心配することはない。”あなたにも彼らと同じ時間があったはずなのに、その間何をしていたんですか”と言われる恥を捨てればいいだけのことなのだから。それもまた大人になるということだ。


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