東大阪市加納 日蓮宗 妙政寺のブログ〜河内國妙見大菩薩、安立行菩薩、七面大天女、鬼子母神を祀るお寺!

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がたろうのこと

2016-11-18 23:23:12 | 河内國の昔話
こんばんは。

昨日のお話しの続きというか説明ですね。
昔話は時代の道徳観や倫理感を反映させている物が多いのです。また教訓であったりもします。

昨日の創作民話にもそうした内容を織り交ぜてみました。


《がたろうのこと》




河内では河童を「がたろ」と呼んだそうです。
つまり河内にも河童がいたわけです。
もちろん河童は想像上の生き物で、実在するわけではありません。
しかし岩手県遠野市の河童淵に立てば、なるほどそんな生き物がいるかも知れないと思えてきます。

環境ホルモンが騒がれて久しくなります。地球温暖化は様々な形で私たちの生活を脅かし始めました。

人間の行為によって、過去にない自然破壊が行われた結果、多くの生き物が住む場所を失い、絶滅していきました。日本の民話に語り継がれてきた様々な妖怪たち。彼ら想像上の生き物が、想像の世界の中でさえも棲む場所を失われてしまいました。彼らの悲しみや恨みを考えたとき、本当に祟りを為すのは、決して長いひげを生やし、白い服を着、杖をついた老人ではなく、こうした環境ホルモンや温暖化現象に伴う人災での事象、地震などの天災などに姿を変えて現れてくるのではないでしょうか。

環境はこころの鏡です。環境を見れば、そこに住む人の姿や心が見えてくる。そういうものです。




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