お盆休みも終わり、なまった体を仕事モードへゆっくり転換!・・・と行きたいところだが、既にフル回転状態。お盆休みの最終日、ゆっくり、のんびりさせたのが良かったらしい。
さて、以前にカキコした技術解説(MQ R1:MYTHIQUE R1)第2弾。前回は入力段(NF)について話した。今回は、AC/DC変換部だ。(>_<)
不要なノイズ成分が取り除かれた交流電圧は、ブリッジダイオードを利用した倍電圧整流回路にて、約280Vの直流電圧に変換される。通常のAMP等では、トランスの2次電圧がせいぜい数十Vだが、インバータでAC100V系の出力を得る場合、このような高い電圧が必要となる。危険が危ないぞ!実験の時は、手に汗握るんだ。(~_~;)コンデンサがパンクするときは凄いぞぉー。「ンパァーン!」て感じで、大爆音の一瞬前、無音になるんだ!皆に体験させてあげたいくらいだ。暫く耳鳴りが続くぞ。
オーディオの場合、ブリッジダイオードによくショットキーダイオード(順方向の電圧降下が少なく高速)が利用されるが、構造上、高耐圧品を造ることが難しく、MQ R1には通常のシリコンダイオードが使用されている。将来的には、SIファミリー(SITもその家族)に静電誘導型ダイオード:SIダイオードというものが有り、使ってみたいデバイスのひとつである。
平滑用(アルミ電解)コンデンサには、松下電器製のスイッチング電源用105℃高リプル対応品(DC200V 2200uF)を計6ヶ使用し、急激な入力変動や負荷変動(接続される機器の電流変化)に十分耐えられるものになっている。ちなみにDA-7100HGは、1000uFが8ヶ使用であるから、直流電圧の安定性は段違いである。
また、スイッチング方式の場合、平滑用コンデンサに高周波電流が流れるため、内部インピーダンスが通常のコンデンサ以上に小さく、発熱が抑えられるように造られている。実はインバータ電源の入力電源部も、AMP同様とっても重要なのである。
この入力電源部は、その重要性からラインインピーダンスを下げる必要があり、線材には定格電流以上の容量を持つ3.5SQ線を採用。同時に基板のパターン幅を広く取り、(パターンレイアウトはちょっと一ひねりしてあるんだぁ(^_^) やり方はナイショだよ!)インピーダンスの低減に努めている。
上記理由から、平滑コンデンサの選定は非常に重要で、音造りに大きく影響するアイテムのひとつである。コンデンサのパッケージ(外装)を叩いたとき、「コッコッ」とするような硬く、締まり、重量感がある、質感のいいものを選んでいる。→ここが貧弱だと腰抜け(フニャフニャ)になる・・・(*_*) スポーツもS○Xも腰は大事だ!そうだとも!_(._.)_ コンデンサの技術革新も日進月歩。こうしている間にも、更に高性能なものが製品化されていると思う。将来 儲かったら、オリジナルの電解コンデンサを造って使ってみたなぁ。(^^ゞ