縁あって私の元にやってきた歴史上の人物が持っていたという「お布団」。
何度か掲載しているので、皆さんもご存じのシャルル10世の次男であるベリー侯爵夫人「マリーカロリーヌ・ド・ブルボン」さんのピンクのお布団。
分不相応な私が持ってしまったゆえ、正直なところ管理が大変です。(--〆)
バーにひっかけて壁に掛けて楽しんでいたけれど、たまには休ませてあげようと思ってお布団を入れる為にガラスショーケースを買ってみたものの、リビングに射し込む太陽の光で色褪せてしまうのが心配でベットルームにガラス棚を買ってみたのですが、お布団を入れるにはサイズが合わず断念。
お布団をシルクの生地に包んで、しばし仕舞っておこうと久しぶりに広げてみたものの我が家にやってきた時から解けていたリボンが既にボロボロ・・・・・っと怪しい事になっている。そう・・・・・・朽ち始めているのです。
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とても繊細なシルクシフォンのフリルの部分が、ほんの少しだけダメージがある以外は100年以上も経過しているとは思えないほどのコンディションでした。
このお布団が本当にカロリーヌさんの物だとしたら、ブルボン家の末裔が光の当たらない箱の中に大切に保管していた事が想像出来ます。
なのに、私の所に来てしまったばかりに、リボンが朽ち始めて・・・・・・。泣
ご縁があって私が持ってしまったゆえ、これ以上劣化しないように管理しなければなりません。
「朽ちる」という自然な有様をそのままにしておいた方がいいのか、手を加えるべきか。可愛いお布団が、色褪せて朽ちゆく姿が何とも悲しくて・・・・・・。もう、このお布団を愛用していた主人は、とうの昔に灰となりこの夜にはいないのに・・・・・。
とっても素敵な物なのに、私なんかの前で朽ちゆくのがいたたまれないのです。
手を加えるべきではないのかもしれませんが、迷いに迷って手を加えてしまいました。リボンの裏側に、補強の為に接着芯を貼りました。
優しく持って結ぼうとするだけで破れてしまう弱々しい姿のピンクのリボン。
手を加えた事がよかったかどうか・・・・・・。
元と同じようには出来ませんが、何とかリボンを結びました。
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いつまでも、この可愛い姿で残っていられますように・・・・・。(^_^;)