今年もあと数日となりました。
今年を振り返る番組で、東北の震災の津波や原子力発電所の爆発の映像を見ると、
忘れかけていたあの時の気持ちが甦ってきます。
当たり前だと思っていた毎日は、震災で崩されました。
あちこちに拡散してしまった放射能を洗い流す役割があるかの如く降り続けた震災後の大雨。沢山の被害をもたらしましたが、被害をもたらずほどの大雨には意味があったようにも思えます。
そして震災後に、国民総幸福量96%のブータンの国王が来日された事は、震災で多くの人が亡くなり、沢山の物を失い、物に恵まれつつも自殺者が増加している日本が、今、考えるべき大きなメッセージがあるように思います。
もしも、飛んでいたハエがお茶の中に入ってしまったら、あなたはどう思いますか?
多分、「うぇ~、お茶が飲めなくなる!」っと大半の人は思うでしょう。
生徒さんから伺ったお話ですが、ブータンの人達はその時、日本人が思うようには感じないようです。さて、ブータンの人達はどう感じると思いますか?
考えてみて下さい・・・・・・。
ブータンの人は、こう思うのだそうです。「お茶の中に落ちてしまった「ハエ」、大丈夫かな?」って。私の思考回路の中では想像も出来ないような答えです。
きっと、ブータンの国民は、物事の捉え方が日本人の感覚とは全く異なるのだと感じました。だから、国民総幸福量が96%なのです。
物に恵まれ過ぎて物質的な部分に幸せを求める日本人が、今、震災を経験し、経済が衰退しつつある中で、日本人が考えるべき課題が、今年起きた事の中の全てに、その答えを見い出すメッセージがあるような気がしています。
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話は変わりますが、先日お話した父の今年の漢字一文字は、「喜(よろこび)」でした。
実は、昨年末にも同じ質問をしましたが、昨年の父の答えは「苦」でした。
父を取り巻く環境が、大きく変化したわけではありませんが、今年は「喜」。それは父が、「苦」の中から「喜び」を見出す事が出来たからだと娘は思うのです。「苦」の中から、確実に成長しつつある父を嬉しく思えばこそ、全てが自分に必要な事と痛感します。生きているから、心があるから、悲しい時には涙も出るし、腹が立てば頭にもくる、肉体があるから、怪我もするし、病気にもなる。
喜怒哀楽を感じる時、「ああこれが生きている事だ」っと思い、自分の成長を感じた時、「いい人生を過ごしているな」っと思えます。
震災以後、当たり前の毎日が、本当にありがたい幸せな毎日だと更に実感し、自分に起きるべき全ての事を今までとは見方を変えて、少しずつですが淡々と受け入れられるようになった自分。
それが、私の今年の成長です。
幸せも不幸も何も無い、自分に起きる事全てが自分に必要な事だと思えます。
・・・・やっぱり「人生無駄無し!」かもね。(^u^)
今年も一年、つたない私のブログにお付き合い下さいまして、心よりありがとうございました。