残照亭の日日

残り少ない日々、自分の日常や古い話などを時々書きます。
故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書いてます。

2024-06-23 | 日記

20年ほど前にタクシー運転手に教えられた「中華そば店」

古い建物の小さなお店だったこともあり、いつも混んでいた

店主と奥さんと息子さん二人の、家族経営

麺は「手もみ縮れ麺」スープは「醤油系」

直ぐ近くに新しくお店を建て引っ越したのは、15年ほど前

メニューのどれもが「50円」の値上げになったが、いつも満席

それから3年して、ご主人が亡くなり息子が後を継いだ

今に至るも、行列は絶えず「スープ切れで終わりました」が常だ

有るとき、顔見知りになった奥さんが話してくれた

「夫が亡くなったときは、店が続けられるか、お客さんが来てくれるか心配だった」と

店の営業方針は亡くなった店主の言いつけを守っている、のだという

"品数は増やさない事。味は変えない事。営業時間を守ること"など、だと言う

引き継いだのは、頑なに守って来た方針なのだろう

いまも行列のできる"ラーメン屋"として、知る人の知る名店になっている