塾長日誌 on the web

復活しました。

原稿

2010-11-21 07:35:23 | 奥田塾編(北大編)
今日は全体での朝練はありませんでした。
昼にエルゴを引きにいきました。
部員も結構いました。
その時の事を書いてもいいのですが、今日は書きたいことがあります。

これから載せる文章は北大ボート部のOB会である、茨水会(しすいかい)の会報用に書いた文章です。
結構長いですが、読んでもらえるとうれしいです。  


              私の夢    平成18年入学 奥田 恭平
今年は新勧も新トレが中心になって行ったのでそちらの反省から。
 2010年4月時点で2・3年の男子漕手が合わせて10人程度しかおらず、今年の新勧に失敗するとエイトで勝つどころか出漕すらできなくなってしまう状況だったので、死ぬ気で新勧をやった。目標は40人。去年・一昨年と20人弱しか入っていなかったので、例年の2倍であった。成功した3年前でも32~3人だったので、難しい目標ではあったが必ず出来ると信じていたし、やってやると思っていた。というかやらなければならなかった。40人入らなければ新トレ辞めると宣言して新勧に挑んだ。新トレチーフが辞めたらどうしようもなくなるので、もう40人入れるしかなかった。この原稿を書いているので新トレは辞めていない。目標の40人はなんとか(本当にギリギリ)入れることができた。この結果を踏まえて、なぜ今年の新勧がこのような結果になったのかを反省する。

 新トレチーフとして活動することは前々から決まっていたことだったが、新勧を中心になって引っ張る気はなかった。実のところ、新トレを引き受けた当初のモチベーションも他に自分のやる仕事もないからという消極的なものだった。ただ新トレは楽しいポジションなので、楽しくできればいいかなと思っていた程度だった。
 しかし、3月初旬にある本(人と言ってもいい)に出会い変わった。その人は私に「絶対にあきらめるな。必ずできる。」と力強く言ってくれた。その日から行動を変え、自分を変えた。消えかけていた闘志に火がついた。後述するが、今年の新人教育方針の柱となった。
 どうせやるなら、最高・最強の学年にしてやると思った。そのためには何と言っても人材が必要である。新トレの仕事は新勧から始まっている。これから先に新トレをやる人は、自分が受け持った学年を強い代にしたいと思っている筈。だったら新勧から新トレが中心になり引っ張る必要がある。現役選手より時間もあるし、新勧の経験もある。これから指導される人の方が勧誘もしやすい。さらに単純に新勧する人数が増える。いいことだらけである。過去に50人入れた年も新トレが新勧を引っ張っていたらしい。今後も新トレが引っ張った方がいいと思う。
 3月中は来たる新勧に向けて準備を進めていた。まずは他大の新トレに会いに行った。結果的には東北の新トレにしか会えなかったがとても良かった。特にまだ入って来ていない新人をこんな風に育てたいと話をするとワクワクしてたまらなかった。あちらの指導方針から得るものもあった。他の大学にも行くといいと思う。
 後は学内OBに援助を依頼した。学内OB全てに声をかけ新勧の特に第1週の期間を手伝ってもらうように頼んだ。正直あまり手伝ってはもらえなかったが今後も続けて新勧はOBが手伝うことを常識にすればいい。第1週は人が多ければ多いほどいいので。
 前述したが、3月31日の新勧直前のミーティングで40人入らなければ新トレ辞めると宣言して、新勧に挑んだ。宣言することで逃げ道をなくし、自分の覚悟をより強くする為に行った。現役に自分の本気の度合いを伝えるためでもあった。このお陰か数人の現役はかなり頑張ってくれた。

 4月になり新勧が始まった。これといって例年と大きく変えたことはなかった。変えたと思う数少ない所は情報整理をしっかりやったこと、最後の試乗会を新勧ボートレースなるものにしたこと。
 情報整理はかなり重要。現在新入生の連絡先を合計で何件ゲットしているか、明日の試乗会には何人来るかなどをしっかりやった。例年やっていたが適当だった。今年もまだまだ甘かったように思う。ここはさらに強化すべき。
 新勧ボートレースは最後の試乗会は人が集まらないので、既に入部した人を呼び上級生と一緒に乗りエイトでレースをするというものだった。もちろん未入部者も呼んだ。毎年5人も集まらない最後の試乗会が盛り上がったし、いつもの試乗会に飽きてきている部員にも丁度良かった。

 今年の最大の違いは新トレが新勧引っ張ったこと。健康診断・ウェルカムフェスタ(学生委員会主催の新入生歓迎行事)で連絡先をゲットしまくり、説明会につれてくる。そして試乗会に呼び、入部させる。方法は例年と全く変わらず。50人入れた時の新トレの方に、電話でどのように勧誘を行ったかを聞いたが今やっていることと何も変わらなかった。北大の新勧の方法は磨き抜かれている。考えるのをやめてはいけないが、成功させる一番のコツはどれだけ気合い入れて本気で新勧やったかに懸かっている。私も今までの3年間の新勧をちゃんとやってなかっただろと言われると少し腹が立つ。それでも一緒に新勧した人はわかると思うが、やはり今年は気合いが違ったとしか言いようがない。新勧の方法自体はしっかりと引き継ぎされているし、ここで書く必要もないと思う。

 成功したのは気合いが違ったからだと書いたが、気合いだけで成功すれば苦労はしない。それではあまり意味のある引き継ぎにならないので、部員に渡す引き継ぎには具体的にどうすれば良いか書いておいた。気合いを出す方法、目標を常に意識すること、目標達成のプロセスを事前にしっかり決めることなどである。人はやった方がいいとわかっていても実行しないことがよくある。当たりがわかっているくじで、はずれを引くようなものである。引き継ぎはしっかりと行う。後はこれから先の新トレがそれを実践するかどうかにかかっている。

新勧リーダーとして気をつけていたことは以下の点である。
1 試乗会で熱く語る
2 自分はOBだからという言い訳をしない
3 常に目標を意識して行動した
4 部員を信じて行動し続けた
 
 1は最も重要。今年の新勧が成功した一番のポイントだと思う。新勧第2週までは人海戦術で如何に連絡先を多くゲット出来るかが勝負。だから学内OBにも手伝ってもらった。ここの母体数が少ないと第3,4週に頑張ってもどうしようもない。例年のデータから40人入部させるには、アドレスゲット910人、イベントに182人連れて来なければならない。しかしアドレスゲットは目標の半分程度にしか達していなかった。母体数が少なかったのだが、目標は達成できた。つまり、入部する確率が例年に比べて非常に高かったのである。その最たるものが第2回の試乗会である。目標入部者数は8人なので、データからすると32人は呼ばなければならなかった。しかし、色々な手違いがあり来たのは24人。正直厳しいかと思われたが、なんと半分近い9人が入部した。この時の試乗会はすごかった。
 この入部高確率の理由が1である。試乗会は夕食の時の自己紹介(入部宣言)までに如何に説得するかが勝負。今年は新トレチーフである自分がかなり頑張った。試乗会の仕事は何もやらなくていいようにしてもらい、とにかく新入生に語り続けた。グループ分けをするのだがそれも関係なく、毎回全員に話しかけにいった。この時にランク付けをして話しかける優先順位を決めていた。部活に対する興味で振り分けていた。申し訳ないが既に入部した人は順位を最低に持って行った。
 少し話せばその人が部活に興味あるのか、入りそうなのかは大体わかる。興味ない人や、全然入る可能性のない人に時間を割くのは無駄である。それよりも入部しようと思っているが他の部を見てみたいという人をゴリ押しで説得する方がよい。他の部を見に行かれると、心変わりされる可能性が高い。体格のいい人はアメフト・ラグビーからの勧誘をものすごく受けるので尚更である。絶対に逃がさない!!という心構えで挑んだ。毎年他の部を見てから入部しに来る人(通称ブーメラン)が結構いるものだが、今年はほとんどいなかった。というのも、自分がゴリ押しでそういう人はほとんど入部させたからだ。

 2に関しては良く聞く「それは現役がやるものだ」という考えを捨てたということ。新勧は現役がやるものだという考えの人もいるだろうが、結果が示している。こちらの方が上手くいくと。もちろん現役部員が自主性を失い新トレに任せっきりになるのは絶対に良くないが、今年に関して言えば現役はとても良く頑張ってくれた。これから新トレが中心になるのが常識になった時に一番気をつけてほしい点だ。
自分はOBだから新勧の行事全てには参加しないという程度の気合いでは絶対に目標人数入れることは出来ない。私は全ての新勧イベントに参加したし、もちろん試乗会にも全て参加した。中でも特に気をつけたのが始まり・終わりのミーティングに必ず出席するようにした。リーダーだから当たり前なのだが、ここでOBだから最初からはいなくていいだろう・片付けはしなくてもいいだろうという甘えがよく生じると思う。何回も言うがその程度の気合いでは絶対に目標人数入れることは出来ない。
 試乗会の片づけは結構しんどい。夜も遅くなっているし疲れている。でも練習している部員はもっと疲れている。そう思い自分が誰よりも率先して片付けをやるようにした。こういうしんどいことをやらずにたまにミーティングに出てきて、「もっと新勧やれ。」と言われても誰も聞かないと思う。
 自分は留年していて暇だったから出来たというのもあった。出来れば新トレ全員が新勧を引っ張る気持ちでいてほしい。自分のように暇な人はそんなにいないので、新トレ何人かで負担を分担したほうがよい。実際私はかなり忙しかった。学校いきながらは厳しいと思う。

 3に関しては40人もそうだが、その日の説明会・試乗会の目標人数を常に意識してきてクリアし続けてきたこと。第1回目の試乗会が終わった時にある部員と話していたら「40人は無理ですよ。」と笑って言われた。こういう時に「いいや、絶対に出来る。やってみせる。」と言い続けた。こういうことは何回かあった。心で無理だと思っていたら絶対に出来ない。ここは絶対に引いてはいけない。全体の士気が下がることにつながる。始まりのミーティングでは毎回目標人数を部員にしっかり意識させた。

 4に関してはそのままである。40人という目標を本気にしている部員は最初あまりいなかったように思う。行動を見てればその人の新勧に懸ける気合いもわかる。4年生に関して言えば、自分自身が入部してきた人と一緒に活動することはほとんどないためモチベーションが上がらないのも仕方ない。それに新勧嫌いな人も中にはいる。それでもやはり現役の助けなくしては目標を達成することは不可能なので、言い続けた。「絶対40人入れよう。必ず出来る。あきらめるな。」2,3回言っただけでは効果ないとわかっていたので、変わるまで言い続けると先に心に決めておいた。こちらが全力でやっていれば必ず変わってくれると信じて新勧をやり続けた。第2週の試乗会が終わり、25人が入部した頃から現役の気持ちが変わっていったように感じる。





続いて新人教育方針について

 今年は奥田塾という、コンセプトで新人教育を行った。これは私の新トレである成田さんの成田塾の師弟塾である。団体にはまず理念が必要である。理念とはどういう団体にしたいか、どういう人を育てたいかという熱い思いである。我が塾の理念は「自立型人間を育て、日本一のチームをつくる」というものだった。自立型人間とは自分にとって価値ある目標を立て自分の力で目標を達成する人のことである。
 なんだか偉そうに書いているがこれは全て、ある人の受け売りである。前述した自分を変えてくれた人の言葉である。その人は公立中学校の先生で名前を原田隆史という。荒廃しきった中学校を「3年以内に陸上部を日本一にする。出来なければ教師をやめる。」と言って立て直した。つまり本当に日本一にしたのである。出来なければ新トレやめると宣言したのはこれを真似たもの。新勧もこの手法に乗っ取って行った。そして成功した。本気でやれば不可能はないんだと教えてくれた。これを絶対に新人達に教えたいと思い。新人期間はこの手法を教えることを最重点とした。簡単に言うと物の考え方を教えた。どうやって漕ぐかではなく、どうやって考えれば上手く行くのかを教えた。

 これから書くことは原著を読んだほうがわかりやすいし、説得力もある。是非読んだほうがいいと思う。この本を読まなければ、今年の新勧が成功することはなかっただろう。
具体的に今年取り組んだことをまとめる
・目標設定
・日誌指導
・情報発信

 目標設定はどこでもやると思うが教えたものは精度が全く違う。目標を書くだけでなく、どういったプロセスでその目標を達成するかというストーリーまでしっかりと描く。新勧時にこれを実行し、新勧が開始した時には40人入部までのプランが私の中にはあった。後はこれをしっかりと実行した。やはりガムシャラの気合い・頑張りでは結果は出せない。

 日誌指導は、新人に練習の反省をノートに書いてもらい、それを新トレ陣が添削するというものだった。狙いとしては練習記録を取り、その日の内に練習をしっかり反省するという癖をつけさせたかった。練習記録も取らず、反省もしないということは何も考えていないということである。これではいくら練習しても速くならない。(現役時の自分がそうだった)やはりスポーツは考え続けなければいけないと思う。やらされ練習程意味のないものはない。何も考えないで体だけ動かす、それは練習ではなく作業と呼ぶ。
 情報発信は新トレチーフである自分が毎日新人の練習の様子を伝えるブログを書いた。因みに現在(2010/11/18)も更新中。是非ご覧ください。

           http://blog.goo.ne.jp/jyukutyounissi-boat

 ブログをいつやろうと決めたのかは覚えていないのだが、新勧が始まったらブログを書こうと決めていた。主な理由は2つ。1つは情報発信のため。OBの方々はわかると思うのですが、部活を離れると全くといっていい程、情報が入ってこない。引退して1年のOBが言っているのだから、札幌から離れてしまった方や、現役に直接の知り合いがいなくなった方は本当に何も情報が入ってこないと思う。マネージャーにHPで部活の様子を伝えるようにして欲しかったが、何度か頼んでも動いてくれなかったので、自分でやることにした。2つめは、毎日の継続の見本を新人に見せるため。指導している時にとにかく毎日続けろと言い続けた。特に日誌に関しては本当に言い続けた。その毎日続けることの見本をみせるために行った。

 やはりOBの方々は部活の様子が気になっているようで、茨水会のメーリスでブログの宣伝をした次の日からアクセスが跳ね上がった。新人の保護者の方も結構みてくれていたようだった。これは後から気付いたことだが、保護者に様子を伝えるのはかなり良いと思う。親が許してくれない、お金がないと言って部活を辞めていってしまう人がよくいるが情報発信をして、こんな活動をしている・こんなに頑張っているということを伝えられれば保護者からの援助は受けやすいと思う。

 ブログはかなり好評だった。好みがあるかもしれないが、情報発信として続けていくといいと思う。知り合いのOBの人が一年生の名前をほとんど覚えていてくれた時には感動した。

 今年新トレをやっていて一番苦労というか嫌な気持ちになったのが上級生の態度だった。例年新人は上級生にほっとかれるのだが、今年はさらに酷かった気がする。自分が新トレやっていたせいかもしれないが、それにしても酷かった。

 北大には一年生から上級生に話しかけろ・ついて行けという文化がある。これはこれでいいと思う。自分も好きだ。しかし、上級生が新入生を避けるのは違う気がする。(ごっつぁんの時に照れ隠しで逃げるのとは訳が違う)ここ数年は水曜にクロストレーニングがあり、その後に新入生がご飯をおごってもらうという文化がある。まともに新入生とコミュニケーションをとる唯一の機会なのだが、上級生が来ない。練習をサボっている時点で話にならないのだが、来るのはいつも決まった人であった。
 火・金・土は一年生が朝練ある日で、練習後にエッセンを食べるときは数少ないコミュニケーションをとる機会である。しかし、この時も上級生は1つのテーブルにかたまり1年生と話そうとはしなかった。酷いものは、新人の周りの席は空いているのに、上級生のかたまっているテーブルが空いていないと和室でエッセンを食べていた。
 あまりこういう所で批判を書きたくないのだが、これはあまりにも酷かった。まるで別の団体として活動しているような感じを受けた。新人を部員全員で育てるという意識が欠如している。新トレに全てを任せっきりになってしまっている。部員は本当に知らん顔をしていた。

 これではなんのために新人を入れたのか全くわからない。2・3年生は一緒にインカレ出るんじゃないのか?部活を強くしようと思ったら1人でも多く部員がいたほうがいいのではないか?

 批判ばかり書いたが、やはり自分の責任である所が大きい。新人と上級生の接点の少なさは以前から問題になっていたので、ある程度予想はついていたが、正直ここまで酷いとは予想していなかったので特に対策も取らなかった。恐らく新トレになるとこの問題がさらに強く感じられるのだと思う。
 やはり新人教育に関して、上級生に責任を与えるべきであると思う。今は完全に新トレ任せの状態になっていて、上級生に責任感がない。指導上級生をつける等して、責任を持たせた方がよいと思う。

 長々と書いたが、これが今年の新勧・新人教育だった。新トレは大変だった。最初は人数が38人とかだったので、本当に大変だった。実は40人で活動したことは一度もなかった。だから本当にギリギリ40人だった。人数が多く大変な分、彼らはとても元気だった。新人期間中に極いミーティングを開かれるなどの大変な思いもした。自分が新人だった時はそんな考えてはいなかった。頼もしいと思う反面、ネガティブに考えすぎるところがあるのかと少し心配。
 新勧に関して言えば、部員は本当によく頑張ってくれた。彼らの頑張りなくしては、目標達成は絶対に不可能だった。自分自身も本気でやればできるんだなと、とても自信になった。
 現在において一年生は26人である。大分減ってしまった。彼らと新人期間の終わりの日に約束したことがある。それは2014年2月22日の追いコンで26人分の卒業証書を授与する、ということ。新人期間の最後に期末テストを行ったのだが、残念ながら全員不合格で留年決定。(実はこれは3月時点で決定していた)ということで塾を卒業した人は1人もいない。試合にも一度も出ていない、インカレにも出てない、新トレと乾杯したこともない、そんな状態で卒業認定が出るほど甘い塾ではない。卒業認定は現役最後のイベントである追いコンで自分と乾杯してから。もう既に26人分の証書は印刷してある。一枚も無駄にならず渡せることを願っている。辛いこと、大変なこともあるだろうが、仲間を思い、チームを思い頑張ってくれ。もちろんたくさんの結果をだして欲しいが、追いコンの時に全員に会えればこれほど嬉しいことはない。この約束の実現は私の一番の夢である。

 インカレエイトで優勝するには、何月までにこれくらいのタイム出して、冬練ではこれくらいエルゴ回して、……という様に遡っていってその源流にあるのが新人をたくさん入部させることだと思います。人がいなければどうしようもないですからね。40人入部させたのは、現役時代に競技成績を何一つ残せなかった自分が残せた唯一の結果だと思います。少しはボート部に恩返しが出来たかと思っております。
 私の無茶な行動や教育方針について来てくれた、同期の浅田・小林には本当に感謝しています。そして新トレを飛び入りで手伝って下さった後神さん、本当にありがとうございます。後神さんがいなければ練習出来なかったことが何回あったことでしょう。お手伝いに来てくれた学内OBの方々にも心からのお礼を申し上げます。
 最後になりましたが、OB・OGの皆さまこれからも北大ボート部の応援をよろしくお願いします。私の教え子が私の分までたくさんのすばらしい競技成績を残してくれるでしょう。見ていて下さい。

参考文献     原田隆史(2003) カリスマ体育教師の常勝教育.日経BP社


読んでくれてありがとうございます。
今日この原稿を載せたのには理由があります。
正直この原稿を書いている時は、「OB会報だから格好いいことを書こう」などと思って、夢という言葉を使いました。

しかし、先日こんなことがありました。
部活を辞めようとして練習後に退部を言いに来ようとした子達がいました。
少し前から休みがちで心配していました。

なんとか、すんでのところ(トレセンの玄関)で止めて話をしていました。
絶対に辞めて欲しくないと思い、話していました。
最後に「お前たちは俺の夢なんだ。一人も欠けずに追いコンに出てきてくれ。」と、言った時に僕は泣いてしまいました。
この時僕は「あ~、こいつらは本当に自分の夢なんだな。」と思いました。
人前で泣くなんて大学生活を振り返っても一回しかありません。

嬉しいことにその子達は頑張って部活を続けると言ってくれました。
その子達にはこれから僕が徹底指導をします。
絶対に辞めさせません。

この原稿を載せたのは、みんなにそれを伝えたかったから。
お前たちは俺の夢だ。一人も欠けずに追いコンに出てきてくれ。

練習は厳しいだろうが、これからも頑張っていこう!!