日曜日から秋のGⅠシリーズが再開します。3歳牝馬三冠をかけてリバティアイランドが出てきます。一夏越して3歳牝馬たちの勢力図はどう変わったのか。近年、トライアルを使わずに秋華賞直行というパターンが定着しつつあり、夏の上がり馬とオークス組との力関係が微妙に測りづらくなっていますが、今日は、通例の方式で、過去10年のレース・データをもとに、ねらい馬を絞ってみたいと思います。
秋華賞【2023年10月15日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
秋華賞の過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月15日京都11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
昨年と一昨年は阪神開催でした。この2年は「例外」と見て、京都競馬場で施行された2011~2020年の10年間で、3着以内に入った延べ30頭の傾向を見てみることにします。
1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇ローズS 15頭 (マスクトディーヴァ⑦1着 マラキナイア⑤3着 コンクシェル④12着 ラヴェル②14着)
〇紫苑S 6頭 (モリアーナ④1着 ヒップホップソウル②2着 シランケド⑨3着 キミノナハマリア⑥4着
ミシシッピテソーロ⑧5着 ミタマ⑩6着 エミュー⑤9着 グランベルナデット①10着
ソレイユヴィータ③12着)
〇オークス 3頭 (リバティアイランド①1着 ハーパー②2着 シンリョクカ⑦5着 コナコースト③7着
ドゥアイズ⑥9着)
〇夕月特別 2頭 (※該当なし)
2)トライアルの時計比較
◇ローズS
今年はレコード決着(R)となりましたが、1着馬の時計を過去と比べると(2020~22年は中京2000mなので比較から除外します)
今年 マスクトディーヴァ ⑦1着 R1分43秒0 (33.2)⇒秋華賞 ?
2019 ダノンファンタジー ①1着 R1分44秒4 (33.1)⇒秋華賞①8着
2018 カンターヴィレ ⑤1着 1分45秒7 (33.6)⇒秋華賞③3着
(※ ②2着のサラキアが秋華賞④4着)
2017 ラビットラン ⑧1着 1分45秒5 (33.5)⇒秋華賞⑥4着
(※ ③3着のリスグラシューが秋華賞④2着)
◇紫苑S
今年 モリアーナ ④1着 1分58秒0 (34.3)⇒秋華賞 ?
2022 スタニングローズ ①1着 1分59秒9 (35.0)⇒秋華賞③1着
2021 ファインルージュ ②1着 1分58秒2 (34.2)⇒秋華賞②2着
2020 マルターズディオサ ⑤1着 稍2分02秒1 (35.8)⇒秋華賞④7着
(※ ⑥4着のマジックキャッスルが秋華賞⑩2着)
◇オークス
今年 リバティアイランド ①1着 2分23秒1 (34.0)⇒秋華賞 ?
2022 スターズオンアース ③1着 2分23秒9 (33.7)⇒秋華賞①3着
(※ ⑩2着のスタニングローズが秋華賞③1着)
2021 ユーバーレーベン ③1着 2分24秒5 (34.4)⇒秋華賞②2着
(※ ②2着のアカイトリノムスメが秋華賞④1着)
2020 デアリングタクト ①1着 2分24秒4 (33.1)⇒秋華賞①1着
(※ ⑥4着のマジックキャッスルが秋華賞⑩2着)
3)血統
父系はディープインパクト(サンデー系)が主流で、母系がディープ(サンデー系)のキングカメハメハ系が「次点」といった傾向です。
◆父ディープインパクト系
・キタウィング(父ダノンバラード)
・グランベルナデット(父キズナ)
・コンクシェル(父キズナ)
・シンリョクカ(父サトノダイヤモンド)
・フェステスバント(父キズナ)
・ミシシッピテソーロ(父ダノンバラード)
◆父キングカメハメハ系(+母父サンデー系)
・ドゥアイズ(父ルーラーシップ +母父ディープインパクト)
・マスクトディーヴァ(父ルーラーシップ +母父ディープインパクト)
4)JRAホームページのデータ分析:オークス上位組に注目
JRAのホームページのデータ分析では、①オークス組と紫苑S組が活躍、②(人気薄でも)末脚に注目、③オークス上位馬に注目、の3点が強調されています。(データ分析:秋華賞 今週の注目レース JRA)
②の末脚はペースや展開にもよりますが、京都の良馬場・中距離戦で33秒台の上がり脚が使えそうな馬は、実際にローズSで33秒台を出したマスクトディーヴァ(33.2)、マラキナイア(33.4)の他では、リバティアイランドはもちろんのこと、
・ドゥーラ:オークスで上がり34.1(同レースでリバティアイランドが34.0)
・モリアーナ:紫苑Sで上がり34.3は最速。次位のシランケド35.0と0.7差)
あたりになるでしょうか。
5)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を挙げておきます。
・キミノナハマリア 2・1・2・4
・グランベルナデット 2・0・0・3
・コナコースト 1・3・0・1
・ドゥアイズ 1・3・1・2
・ハーパー 2・2・0・1
・フェアエールング 3・1・0・5
・フェステスバント 3・1・0・5
・マラキナイア 2・1・1・3
・ミシシッピテソーロ 3・0・0・8
・モリアーナ 3・0・1・3
リバティアイランドは別格ですが、もし、同馬がいないと仮定した場合は、モリアーナがいい感じです。母父ダイワメジャーなんで、血統的にマイラーかと思ったら、前走の紫苑Sでは見事な末脚を炸裂させて、距離不安を一掃したどころか、秋華賞の有力どころに躍り出た印象です。前走は展開がうまくハマった感じもありますが、リバティを脅かすとしたら、ブレイディヴェーグが出ないので、この馬くらいしか見当たりません。ただノリちゃん(横山典)の乗り方が極端だと、不発に終わる危険性はありますが……。
明日は、三冠確実と言われているリバティアイランドがゴール寸前で届かないという、よもやのシーンを想定してみたいと思います。オークスの時にも一回やって、同じ「結果」になる可能性大ですが、競馬に絶対はありませんので、懲りずに想像(妄想)をめぐらしてみます。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。昨日からの雨で朝からひんやりしています。連休明けの今日も一日がんばりましょう。