夕方帰宅したらいい香りがしてきます。10月中旬ですから、そろそろ庭のキンモクセイが咲き始めたのでしょう。でも、近づいてみると、枝葉の中で雀たちが何やら喧しく鳴いています。今夜の寝床にでもするつもりで集まってきたのでしょうか。まあ、それでもいいんだけど、他にも適当なところはあるでしょうに……と思って、ちょっと興ざめしてしまいました。昨晩は『徒然草』をめくりながら布団に入ったのですが、兼好ならこんなシーンをどう思うか。含み笑いでも浮かべてそうです。
さて、金曜の今日は、GⅠ秋華賞に出走する各馬の追い切り情報を集め、寸評をつけてみます。先週も評価のよかった馬たちが重賞レースで好成績をおさめましたので、今回もネットに関連情報を上げているみなさんの「判断」をたよりに、レース予想をしてみたいと思っています。
日曜 京都11R 秋華賞 3歳GⅠ 追い切り情報 まとめ
・エミュー:木曜、坂路で追われたが、トーンは上がらず。土日の雨で馬場が重くなるのは歓迎。
・キタウイング:木曜、坂路追い。出来はまあまあ。重賞2勝だが、入着まで届くかどうか。
・グランベルナデット:南W稍52.7-37.9-11.3。1勝古馬と併せ先着。前走よりは着実に上向き。
・コナコースト:坂路51.2-37.0-24.2-12.1。テンションは高いが、確実に成長。伏兵的におもしろい。
・コンクシェル:CW37.7-11.6。時計はまあまあだが、併走馬に手応え劣勢で、やや疑問符。
・ソレイユヴィータ:坂路54.7-39.1-25.2-12.3。手応えは悪くなく、そこそこやれそうな出来。
・ドゥアイズ:CWで単走、終い11秒台前半。オークス以来だが、出来は良好。穴的存在。
・ドゥーラ:坂路55.4-40.3-24.9-12.0。終いだけ軽く追う。手応えよく好調。気分屋をどう御すか。
・ハーパー:CW単走38.5-11.6。オークス以来。反応にやや不満はあるが、水準の出来にはもってこれた。
・ヒップホップソウル:南Wで終い11秒台後半。併せたプレサージュリフトにひけをとらず、上々の出来。
・ピピオラ:CWで意欲的に追われたが、3連勝中の勢いからは間隔もあいて、現状今ひとつか。
・フェステスバント:CWで追われ、時計自己ベスト。力の出せる仕上がりも、このメンバーでどこまで。
・マスクトデーヴァ:坂路54.5-39.8-25.4-12.1。前走同様の脚さばきで、好調持続。ここも好勝負可能。
・マラキナイア:坂路で軽めだが、併せ馬に先着。出来落ちはないが、前走以上が望まれるここではどうか。
・ミシシッピテソーロ:南Wでしまい11秒台半ば。手前替えが今ひとつだが状態は悪くない。
・モリアーナ:南Wでしまい11秒台前半。気合い乗り抜群で、鋭い脚さばき。あとは輸送のみ。
・ラヴェル:坂路54.0-38.5-24.7-12.0。前走の急仕上げに比べ、格段に上昇。先行力があり楽しみ。
・リバティアイランド:CW52.2-37.2-23.3-11.7。併走馬を問題にせず、手応えも余裕たっぷり。万全。
どの評者からもA評価を受けていた2頭だけを太字にしましたが、その他も含め、全体的な印象を★5つ満点で並べると、以下のようです。
★★★★★ 5.0+α リバティアイランド
★★★★ 4.0 ヒップホップソウル
☆★★★ 3.5 ラヴェル モリアーナ ドゥアイズ コナコースト
★★★ 3.0 マスクトディーヴァ ミシシッピテソーロ グランベルナデット
調教具合からは、オークス以来久々でも、リバティアイランドの優位は動きません。あとは、前走紫苑Sで先行馬がつぶれる中、2着に粘り込んだヒップホップソウルが差のある二番手評価です。三番手の4頭では、個人的にドゥアイズとコナコーストの2頭が、人気薄なら、穴的存在としておもしろいのでは、と思っています。オークス2着のハーパーも実力馬で、ルメールさん騎乗で軽視禁物ですが、5月以来久々だけに、正直なところ叩いてからの方がよかった印象です。
今週の重賞レースは土曜の府中牝馬Sもありますが、調教評価は明日の当日予想に組み入れることにします。本日もお読みいただきありがとうございました。よい週末をお迎えください。