連日イスラエルとハマスの戦争をテレビで見てると嫌になりますね。人道支援でガザに入った国連職員まで空爆の犠牲になって……。緊急事態ですから、日本政府が邦人救出に動くのは当たり前ですけど、手配したチャーター機に乗った8人(!)から、ひとり3万円ずつ徴収って、これはいったい何なんですかね。しかもチャーター機はドバイまでしか飛ばないそうで、その先、帰国したかったら、自分で何とかしろってことでしょうか。記者会見で、韓国は軍の輸送機をつかって日本人51人(!)を一緒に無償で乗せてくれてますけど、って言われた官房長官、「(政府の対応は)適切だ」とかコメントしていて、これにも仰天しました。こんなんなら「安保法制」のときに国民にきちんと説明しておくべきでした。邦人は救出しますよ、ただし有料ですけど。嫌ならよその国に頼めば、ってね。
チャーター機3万円負担は適切、松野官房長官が言及 イスラエルからの邦人退避巡り - 社会 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
さて、腹いせの次は本来の競馬の話です。今日は土曜の東京メイン富士Sを検討してみます。来月のマイルCSの前哨戦のひとつで、けっこう多彩なメンバーがそろった印象です。
富士ステークス【2023年10月21日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
富士ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月21日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
では、過去10年で3着以内に入った馬たちの傾向をおさえてみます。
1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇安田記念 5頭 (レッドモンレーヴ⑩6着 イルーシヴパンサー⑦10着 マテンロウオリオン⑮11着
シャンパンカラー⑪14着 ナミュール⑨16着)
〇京成杯AH 5頭 (※該当なし)
〇ヴィクトリアM 3頭 (※該当なし)
〇NHKマイルC 2頭 (ダノンタッチダウン⑥4着)
〇関屋記念 2頭 (※該当なし)
2)性齢
〇3歳 8頭 〇4歳 10頭 〇5歳 11頭 〇6歳 1頭 〇牝馬5頭
4・5歳馬が多い印象ですが、ここ3年は3歳馬が5/9頭=55%と高い確率で3着以内に入っています。今回はシャンパンカラーとダノンタッチダウンが出てきますが、2キロ差の55㌔で走れる後者の方が、57㌔の前者よりも有利は有利です。あと、6歳以上の年長馬は1頭ですので、7歳のユニコーンライオンには厳しいレースになりそうです。
3)血統
いつもながら父系はディープインパクトなどのサンデー系とロードカナロアなどのキンカメ系、母系ではノーザンダンサーの血脈が気になります。今回のメンバーも父サンデー系と父キンカメ系の二大勢力に大別されますが、母系(母父)にノーザンダンサーの血脈があるのは、
・シャンパンカラー:父ドゥラメンテ(キンカメ系)・母父Danzig(ノーザンダンサーの子)
・ダノンタッチダウン:父ロードカナロア(キンカメ系)・母父Dansili(ノーザンダンサーの曾孫)
・ユニコーンライオン:父No Ney Never(ノーザンダンサー系)・母父High Chaparal(ノーザンダンサーの孫)
*ノーザンダンサーのクロス:5×4×4
参考までに、母母にノーザンダンサーの血脈があるのは、イルーシヴパンサー、ソーヴァリアント、タイムトゥヘヴン、ナミュールの4頭です。
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析も見ておきます。挙げられているのは、①6歳以上の馬は不振、②前走GⅠ組が有力、③前走が東京、中山、新潟だった馬が好走、④先行馬は苦戦、などです。(データ分析:富士ステークス 今週の注目レース JRA)
前走が安田記念とNHKマイルCだった6頭は、一応これらの条件を満たしています。
5)宮田式バイオリズム◎
最後に、今回宮田式バイオリズムのよい馬を挙げておきます。
・エターナルタイム 4・1・1・1
・キラーアビリティ 3・1・0・7
・ステラヴェローチェ 3・2・2・4
・タイムトゥヘヴン 2・2・2・17
・ダノンタッチダウン 1・2・0・2
・ナミュール 3・2・1・5
・ユニコーンライオン 6・3・1・19
各条件に合致して浮上するのは、3歳のダノンタッチダウンでしょうか。皐月賞惨敗後のNHKマイルCは雨中でよく粘って4着。斤量55㌔なら、ここも上位に食い込めそうです。ただ、個人的な好みで言うと、追い込み馬ではないので、先に抜け出しても、最後に外から来た馬に差される心配はあります。また、NHKマイルを勝ったシャンパンカラーが安田記念で14着に敗れ、3歳世代と古馬の力量比較から、ここではやや疑問な感じはします。
安田記念の最先着がレッドモンレーヴの6着で、この馬が人気になるとすれば、距離を詰めてきたキラーアビリティや去年のシーマC以来となるステラヴェローチェなど、今までマイル路線とは別距離で活躍してきた馬たちが、このレースでは意外に走ってしまうかも知れません。
ということで、あとは追い切りや当日のオッズを眺めながら、ねらいを絞っていこうと思いますが、今日のところは太字の3頭に注目しておきます。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も晴れて、庭のキンモクセイが香っています。よい一日となりますように。