今日は土曜京都のGⅡデイリー杯2歳Sを見てみます。先週土曜、①⑧⑨人気で決着した東京の京王杯2歳Sに比べると、同じGⅡレースとはいえ、こちらは例年堅めの決着が続いています。今年も人気上位馬が強いのでしょうか。今年のメンバーに一昨年のセリフォス並みの実力馬は含まれていない気もしますが、過去のデータをたよりに、検討してみましょう。
デイリー杯2歳S【2023年11月11日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
デイリー杯2歳ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年11月11日京都11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
これも2歳戦ですので、持ち時計の確認から始めます。同じことをしながら、先週の京王杯2歳Sが見事な外れに終わったのは、良馬場での上がり脚のタイムに気をとられすぎたからでは、と反省しています。今日はもう少し、「総合的に」考えてみようと思います。
1)持ち時計
去年まで3年間は阪神開催でしたが、これも含めた過去10年で一応見てみます。馬場は2015年のみ稍重で、あとはすべて良馬場でレースが行われました。勝ち時計の平均は1分34秒57、上がり脚の平均は34.02秒です。去年勝ったオールパルフェの勝ち時計は1分33秒2(上がり34.2)(ちなみに半馬身差2着のダノンタッチダウンの上がりは33.1)、一昨年のセリフォスが1分35秒1(同33.4)です。道中のペースがばらばらで、全体時計は幅があって何とも言えませんが、スローペースならば、良馬場で上がり33秒台の脚が使えない馬は苦しい感じです。
今回の主な出走馬の持ち時計と上がり脚を並べてみます(〇数字は人気順)。
・エンヤラヴフェイス 23/08/27新潟 良 新潟2歳S ③7着 1分34秒7 33.7
・カンティアーモ 23/07/30新潟 良 新馬 ②1着 1分46秒4 34.6
・クリーンエア 23/08/27新潟 良 新潟2歳S ④3着 1分34秒1 33.6
・ジャンタルマンタル 23/10/08京都 良 新馬 ②1着 1分47秒4 34.6
・ジューンブレア 23/10/01中山 良 新馬 ①1着 1分11秒0 34.8
・ダノンキラウエア 23/07/29新潟 良 新馬 ①1着 1分37秒3 33.2
・ナムラエイハブ 23/09/24阪神 良 未勝利 ②1着 1分34秒7 33.6
・ナムラフッカー 23/10/14京都 良 紫菊賞 ②3着 1分47秒9 34.4
・フナデ 23/10/14京都 良 紫菊賞 ③2着 1分47秒8 34.0
・フルレゾン 23/09/18阪神 良 未勝利 ②1着 1分33秒3 34.1
・メイショウサチダケ 23/09/09阪神 良 新馬 ②1着 1分22秒9 34.4
過去2年の3着以内馬の前走の時計も並べてみます(頭の□は着順です)。
<22年>
1⃣③オールパルフェ 22/10/02中山 良 未勝利 ①1着 1分35秒6 34.8
2⃣①ダノンタッチダウン 22/10/01中京 良 新馬 ①1着 1分36秒4 33.6
3⃣④ショーモン 22/09/04札幌 良 未勝利 ①1着 1分30秒1 36.6
<21年>
1⃣①セリフォス 21/08/29新潟 良 新潟2歳S ③1着 1分33秒8 32.8
2⃣②ソネットフレーズ 21/08/28新潟 良 新馬 ①1着 1分34秒3 34.5
3⃣⑦カワキタレヴリー 21/10/17阪神 良 もみじS ⑥5着 1分24秒1 35.4
すべて良馬場ですので、先週の京王杯2歳SやファンタジーSに比べると、比較はしやすいのですが、距離が様々ですので、簡単ではありません。まず、新潟2歳S組の時計は、セリフォスの時計を見ると、それほど速いとは言えないので、人気になっても過信は禁物かも知れません。むしろ、紫菊賞2着のフナデの時計の方を評価すべきかも知れませんし、新馬勝ちのカンティアーモとジャンタルマンタル、未勝利勝ちのナムラエイハブやフルレゾンなどもマークしておくべきと思います。
2)血統
傾向的には、母系も含め、ディープインパクトとダイワメジャーの系統が強く、これにキングカメハメハの系統が迫るという印象です。今回のメンバーでこれに該当するのは(今回ダイワメジャー系は該当なし)以下のとおりです。これだけいると、どれかは来そうです(笑)。
〇ディープインパクト系
・エンヤラヴフェイス:父エイシンヒカリ(ディープインパクトの子)
・クリーンエア:父リアルインパクト(ディープインパクトの子)
・テイエムチュララン:父リアルインパクト(ディープインパクトの子)
・ナムラエイハブ:父リアルスティール(ディープインパクトの子)
・メイショウサチダケ:父アドミラブル(ディープインパクトの子)
・フナデ:母父ディープインパクト
〇キングカメハメハ系
・ダノンキラウエア:父ロードカナロア(キングカメハメハの子)
・ナムラフッカー:母父ルーラーシップがキングカメハメハの子
3)JRAホームページのデータ分析:距離実績
JRAのホームページのデータ分析では、①初勝利を上げたばかりの馬、②1600m勝ちの実績 の2点が強調されています。
(データ分析:デイリー杯2歳ステークス 今週の注目レース JRA)
新潟2歳S組は両頭ともマイル勝ちがありますが、紫菊賞組は2頭にその実績がないので、データどおりなら苦戦することになりそうですが、どうでしょう。
浮上してくるのは、ナムラエイハブでしょうか。馬体を増やして臨んだ前走の未勝利戦は、2着馬に3馬身半の差をつけての完勝でした。徐々にレース慣れして良さが出てきた感じがあり、新潟2歳S組や紫菊賞組に混ざっても十分やれそうです。ただ、メンバー全体としてそれほどレベルが高いこともないので、7月に新馬勝ちして久々のカンティアーモあたりにも勝機があるかもしれません。例年本命サイドで決着する傾向の強いレースですが、先週のファンタジーSほどにとは言わないまでも、今年は波乱になっても驚けない気がします。
ということで本日もお読みいただきありがとうございました。朝から強風が吹き荒れていますが、無事な一日でありますように。
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