Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

1/ 3(水) フェアリーSの展望

2024-01-03 | 分析

 元日の地震に続き、昨日は羽田で航空機と海保機が衝突・炎上と、新年早々心穏やかではいられない出来事が続きます。能登の地震の方は、まだ被害の詳細がつかめていないようで心配です。

 こんなときに何ですが、引き続きJRAの正月競馬の検討をしていきます。今日は日曜の中山メイン、フェアリーSですまずは主要馬の持ち時計をざっと見ておきます。

フェアリーステークス【2024年1月7日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

フェアリーステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月7日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1)持ち時計

 過去10年は、雨中の年もありましたが、馬場はすべて良で施行されています。勝ち時計の平均は1分34秒9、上がり脚の平均は34.93ですので、マイルの持ち時計が1分34秒台、上がりが34秒台で走っていれば、「有資格者(馬)」と見てよいと思います(1400mならば、1分21秒台、上がりは同じく34秒台くらいでしょうか)。以下に時計上位の馬を並べてみます(〇数字は人気順)。 

 ・キャットファイト    23/09/09中山 良 アスター賞 ④1着 1分33秒1 33.7

 ・イフェイオン      23/11/04京都 良 未勝利   ②1着 1分33秒3 34.3

 ・テリオスサラ      23/11/19東京 良 赤松賞   ③2着 1分33秒9 33.9 

 ・スティールブルー    23/10/28東京 良 アルテミS ④3着 1分34秒0 33.8

 ・ニシノコイゴコロ    23/08/06新潟 良 未勝利   ③1着 1分34秒2 33.2

 ・ティンク        23/11/19東京 良 赤松賞   ④6着 1分34秒3 34.1 

 ・ルクスノア       23/08/27新潟 良 新潟2歳S ⑦4着 1分34秒5 33.4

 ・ラヴスコール      23/10/28東京 良 アルテミS ⑤6着 1分34秒6 33.8

 ・エリカリーシャン    23/10/28東京 良 アルテミS ⑦7着 1分34秒6 33.7

 


 ・キャプテンネキ     23/11/04京都 良 ファンタS ⑧6着 1分20秒9 34.5

 ・マスクオールウィン   23/08/06新潟 良 ダリア賞  ④3着 1分21秒5 34.5

 ・ルクスノア       23/12/23阪神 良 万両賞   ②7着 1分21秒6 36.4

 


 過去2年の3着以内馬の前走の時計も比較のために並べておきます(頭のは着順です)。

<23年>

 1⃣⑪キタウイング     23/12/11阪神 良 阪神JF  ⑧14着 1分35秒0 37.7

 2⃣⑦メイクアスナッチ   23/10/23東京 良 1勝クラス ②1着 1分22秒8 33.6

 3⃣⑥スピードオブライト  23/11/05東京 良 京王杯2S ⑤3着 1分21秒1 34.6

<22年>

 1⃣⑤ライラック      22/11/27京都 良 京都2歳S ④8着 2分04秒5 36.5

 2⃣①スターズオンアース  22/11/21東京 良 赤松賞   ①3着 1分34秒3 33.8

 3⃣⑦ビジュノワール    22/09/25中山 良 新馬    ①1着 1分35秒4 35.9

 

 過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向は以下のとおりです。

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇未勝利      8頭 (イフェイオン②1着 カイトグート⑥1着 カレンナオトメ④1着 ニシノティアモ②1着

                メイショウヨゾラ③1着 メジャーデビュー③1着)

 〇新馬       6 ジークルーネ①1着 

 〇赤松賞      5頭 (テリオスサラ③2着 ティンク④6着

 ちなみに、レース間隔では中6週が抜けて多く(7/30頭=23.3%)、今回で言えば、赤松賞組が当たります。

 

3)血統

 これは難解です。流行り廃りもあるようで、ここ3年は父キングカメハメハ系 が強い感じです。

父キングカメハメハ系 

スティールブルールーラーシップ(キンカメ子)/母父スマートファルコン(父ゴールドアリュール=サンデー系

ニシノティアモドゥラメンテ(キンカメ子)/母父コンデュイット(父Dalakhani=Mill Reef系

ラヴスコールドゥラメンテ(キンカメ子)/母父Firebreak(Warning孫

 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。

 ①関東馬中心

 ②前走との間隔中5週以上

 ③前走着順4着以上

 ④外枠苦戦

 ⑤キャリア1戦・6戦以上は勝ちきれず

 データ分析:フェアリーステークス 今週の注目レース JRA

 

 ④を除いて、上の条件に合致するのは、スティールブルーテリオスサラニシノティアモの3頭です。

 

5)結  論 

 去年は⑪⑦⑥人気で決着して大波乱となりました。過去10年に照らしても①人気馬が1勝、連絡み3度しかないレースですので、今年も波乱含みではありますが、データ的には人気が予想されるスティールブルーが最も合致しています。ルメールさんが騎乗予定でもあり、おそらく①番人気もこの馬でしょう。相手は阪神JFで④人気10着だったキャットファイトや、赤松賞でステレンボッシュ(阪神JF⑤2着)に0.1秒差2着だったテリオスサラでしょうが、去年のこのレースで3着だったスピードオブライトのように短距離性向の馬がぎりぎりもつと考えれば、前走黒松賞を勝ったマスクオールウィンも侮れません(ボンドガール、チェルヴィニアらが出走した6月東京の「伝説の新馬戦1600m」では4着で、6着のキャットファイトに先着しています)。あとは新潟2歳S4着のルクスノアとサフラン賞5着のラーンザロープスに、未勝利組からは関西馬のイフェイオンと、新潟のレースとはいえ、わりと上がり脚がよかったニシノコイゴコロあたりでしょうか。人気上位組が普通に走れば、下位人気馬にはあまり出番はないと見ているので、去年のような大波乱にはならないと思っています。

 明日は3日間開催の最終日、京都のシンザン記念の検討をしてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。


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