元日の地震に続き、昨日は羽田で航空機と海保機が衝突・炎上と、新年早々心穏やかではいられない出来事が続きます。能登の地震の方は、まだ被害の詳細がつかめていないようで心配です。
こんなときに何ですが、引き続きJRAの正月競馬の検討をしていきます。今日は日曜の中山メイン、フェアリーSです。まずは主要馬の持ち時計をざっと見ておきます。
フェアリーステークス【2024年1月7日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
フェアリーステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月7日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年は、雨中の年もありましたが、馬場はすべて良で施行されています。勝ち時計の平均は1分34秒9、上がり脚の平均は34.93秒ですので、マイルの持ち時計が1分34秒台、上がりが34秒台で走っていれば、「有資格者(馬)」と見てよいと思います(1400mならば、1分21秒台、上がりは同じく34秒台くらいでしょうか)。以下に時計上位の馬を並べてみます(〇数字は人気順)。
・キャットファイト 23/09/09中山 良 アスター賞 ④1着 1分33秒1 33.7
・イフェイオン 23/11/04京都 良 未勝利 ②1着 1分33秒3 34.3
・テリオスサラ 23/11/19東京 良 赤松賞 ③2着 1分33秒9 33.9
・スティールブルー 23/10/28東京 良 アルテミS ④3着 1分34秒0 33.8
・ニシノコイゴコロ 23/08/06新潟 良 未勝利 ③1着 1分34秒2 33.2
・ティンク 23/11/19東京 良 赤松賞 ④6着 1分34秒3 34.1
・ルクスノア 23/08/27新潟 良 新潟2歳S ⑦4着 1分34秒5 33.4
・ラヴスコール 23/10/28東京 良 アルテミS ⑤6着 1分34秒6 33.8
・エリカリーシャン 23/10/28東京 良 アルテミS ⑦7着 1分34秒6 33.7
・キャプテンネキ 23/11/04京都 良 ファンタS ⑧6着 1分20秒9 34.5
・マスクオールウィン 23/08/06新潟 良 ダリア賞 ④3着 1分21秒5 34.5
・ルクスノア 23/12/23阪神 良 万両賞 ②7着 1分21秒6 36.4
過去2年の3着以内馬の前走の時計も比較のために並べておきます(頭の□は着順です)。
<23年>
1⃣⑪キタウイング 23/12/11阪神 良 阪神JF ⑧14着 1分35秒0 37.7
2⃣⑦メイクアスナッチ 23/10/23東京 良 1勝クラス ②1着 1分22秒8 33.6
3⃣⑥スピードオブライト 23/11/05東京 良 京王杯2S ⑤3着 1分21秒1 34.6
<22年>
1⃣⑤ライラック 22/11/27京都 良 京都2歳S ④8着 2分04秒5 36.5
2⃣①スターズオンアース 22/11/21東京 良 赤松賞 ①3着 1分34秒3 33.8
3⃣⑦ビジュノワール 22/09/25中山 良 新馬 ①1着 1分35秒4 35.9
過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向は以下のとおりです。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇未勝利 8頭 (イフェイオン②1着 カイトグート⑥1着 カレンナオトメ④1着 ニシノティアモ②1着
メイショウヨゾラ③1着 メジャーデビュー③1着)
〇新馬 6頭 (ジークルーネ①1着 )
〇赤松賞 5頭 (テリオスサラ③2着 ティンク④6着)
ちなみに、レース間隔では中6週が抜けて多く(7/30頭=23.3%)、今回で言えば、赤松賞組が当たります。
3)血統
これは難解です。流行り廃りもあるようで、ここ3年は父キングカメハメハ系 が強い感じです。
〇父キングカメハメハ系
・スティールブルー:父ルーラーシップ(キンカメ子)/母父スマートファルコン(父ゴールドアリュール=サンデー系)
・ニシノティアモ:父ドゥラメンテ(キンカメ子)/母父コンデュイット(父Dalakhani=Mill Reef系)
・ラヴスコール:父ドゥラメンテ(キンカメ子)/母父Firebreak(Warning孫)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①関東馬中心
②前走との間隔中5週以上
③前走着順4着以上
④外枠苦戦
⑤キャリア1戦・6戦以上は勝ちきれず
④を除いて、上の条件に合致するのは、スティールブルー、テリオスサラ、ニシノティアモの3頭です。
5)結 論
去年は⑪⑦⑥人気で決着して大波乱となりました。過去10年に照らしても①人気馬が1勝、連絡み3度しかないレースですので、今年も波乱含みではありますが、データ的には人気が予想されるスティールブルーが最も合致しています。ルメールさんが騎乗予定でもあり、おそらく①番人気もこの馬でしょう。相手は阪神JFで④人気10着だったキャットファイトや、赤松賞でステレンボッシュ(阪神JF⑤2着)に0.1秒差2着だったテリオスサラでしょうが、去年のこのレースで3着だったスピードオブライトのように短距離性向の馬がぎりぎりもつと考えれば、前走黒松賞を勝ったマスクオールウィンも侮れません(ボンドガール、チェルヴィニアらが出走した6月東京の「伝説の新馬戦1600m」では4着で、6着のキャットファイトに先着しています)。あとは新潟2歳S4着のルクスノアとサフラン賞5着のラーンザロープスに、未勝利組からは関西馬のイフェイオンと、新潟のレースとはいえ、わりと上がり脚がよかったニシノコイゴコロあたりでしょうか。人気上位組が普通に走れば、下位人気馬にはあまり出番はないと見ているので、去年のような大波乱にはならないと思っています。
明日は3日間開催の最終日、京都のシンザン記念の検討をしてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。
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