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レース展望と回顧、馬券術について

20250108(水) シンザン記念の展望

2025-01-08 | 展望
 昨日に引き続き3歳戦の検討です。月曜中京のシンザン記念は昨日検討したフェアリーSとダブルで登録している牝馬が目立つし、新馬・未勝利勝ちの馬も多く、異例の登録数の多さで、出走にこぎつけるだけでも大変ですが、戦歴の浅い馬たちの中にどんな素質馬が隠れているのか、楽しみもあります。今年は中京開催で過去データがあまりあてになりませんが、一応持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向を併せ見て、目星をつけてみたいと思います
 
 
1)持ち時計上位
 登録数が多いので、今回も注目馬だけに絞ります。過去5年の勝ち時計の平均は、いずれも良馬場で、全体時計1分34秒3、上がりが35.18秒で、中京で開催された3年間に限ると、同1分33秒734.9秒で、若干速くなっています。おととしの中京のレースで勝ったライトクオンタムの勝ち時計は1分33秒7(上がり34.6)でしたし、1ヶ月前の阪神JFと朝日杯FSの勝ち時計(1分33秒4/33.4、1分34秒1/33.6)と照らし合わせてみても、1分34秒0前後、上がり33秒台と、この時期の3歳馬としては高速の決着が見込まれます。これに近い持ち時計があれば、有力候補となりますが、該当しそうなのは以下の馬たちです(〇数字は単勝人気順)。
 
 シホリーン     09/08中山 新馬     ①2着 1分32秒9 33.2
 アルテヴェローチェ 10/05東京 サウジRC  ②1着 1分33秒0 34.5 稍
 タイセイカレント  10/05東京 サウジRC  ④2着 1分33秒1 34.3 稍
 マイネルチケット  10/05東京 サウジRC  ⑤3着 1分33秒2 35.2 稍
 レーヴブリリアント 11/24東京 ベゴニア賞  ③4着 1分33秒8 34.3
 マイエレメント   10/26東京 アルテミスS ④5着 1分34秒0 32.8
 メイショウツヨキ  08/11中京 未勝利    ③1着 1分34秒1 35.7 
 リラエンブレム   10/27京都 新馬     ①1着 1分34秒2 34.4
 エストゥペンダ   11/02東京 未勝利    ②1着 1分34秒5 34.5 稍  
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ノーブルロジャー  11/12東京 新馬     ①1着 1分36秒8 33.3 
2⃣エコロブルーム   11/11東京 未勝利    ①1着 1分34秒8 33.2 
3⃣ウォーターリヒト  12/16阪神 未勝利    ④1着 2分03秒7 36.0
 
 フェアリーSにも登録しているシホリーンは昨日述べたとおりですが、稍重の東京で1分33秒0を出したアルテヴェローチェを時計的に筆頭格と見るのが妥当でしょう。朝日杯で①人気で5着ですし、おそらく①人気になると思います。ただ、GⅠで人気になって、血統もいいのに、結果離されましたので、ツキというか、何となくこの馬の将来性に疑問を感じないでもありません。舞台が中京に替わって再起するのかも知れませんが、個人的には、フェアリーSを選ばずにこちらを選択した牝馬のマイエレメントの上がり脚を評価したい感じです。あとは、新馬勝ちのリラエンブレムと、しぶとさが身上のマイネルチケットあたりが気になります。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇新馬     6(※略
 〇未勝利    5頭(※略 
 〇朝日杯FS  4頭アルテヴェローチェ①5着 タイセイカレント⑦15着
 〇千両賞    4頭(※2019年まで実施
 〇デイリー2S 2頭(※該当なし)
 〇東スポ2歳S 2頭ジーティーマン⑥6着) 
 〇万両賞    2頭ポッドドンナー⑨5着)
 〇こうやまき賞 2頭(※該当なし) 
 
 前走との間隔では、一番多いのは中7週アクルクスジーティーマンが該当)で、ついで中1・2週グラフィティアートポッドドンナールージュミレネールが該当)です。全体的に3ヶ月以上の休みをはさんで臨む馬は劣勢です。統計上は、前走が小倉2歳SやアルテミスSの組はやや間隔があいている感じですが、果たしてどうでしょうか。
  
3)血統
 中京の3年に限れば、父系はサンデー系モーリス産駒、母系はミスプロ系ノーザンダンサー系です。これに合致するのは、以下の馬たちです。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
シホリーン     :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
タイセイカレント  :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父Galileo(Sadler's Wells)
ホウオウガイア   :父シルバーステート(ディープインパクト)/母父フレンチデピュティ(Vice Regent系)
リカントロポ    :父グレーターロンドン(ディープインパクト)/母父クロフネ(Vice Regent系)
リラエンブレム   :父キズナ(ディープインパクト)/母父Galileo(Sadler's Wells)
レーヴブリリアント :父スワーヴリチャード(ハーツクライ)/母父ロードカナロア(キングカメハメハ)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① ①人気が不振
  :過去10年で1勝のみ、複勝率も30%/むしろ②・④人気が好走
 ② 前走op組は過信禁物:複勝率23.7%/新馬勝ちか1勝クラス組が同等以上 
 ③ 前走芝マイル以上が優勢
 ④ 2018年以降の勝ち馬は、11頭以上の新馬戦で②人気2着以内
 
 前走op組の評価を下げるとすれば、浮上するのは、エリカエクスプレスホウオウガイアリラエンブレムレーヴブリリアントの4頭です。フェアリーSとブッキングしている馬も含まれます。
 
5)結 論  
 朝日杯5着の実績を考えると、アルテヴェローチェを中心視するのが妥当でしょうが、今年の場合、朝日杯を勝ったアドマイヤズームは未勝利馬でしたので、GⅠとはいえそれほどレベルの高いレースではなかったと考えれば、JRAのデータ分析どおり、新馬勝ちや1勝クラスの馬でも十分勝負になると思われます。ここは新馬勝ちから臨む好素質馬のリラエンブレムに期待してみようと思います。相手は前走アルテミスSで末脚のよかったマイエレメントを上にとり、その次くらいにアルテヴェローチェシホリーンなどの実力馬、あとは未勝利勝ちからグラフィティアート、東スポ杯6着のジーティーマン、フェアリーSにも登録のあるホウオウガイアに、タイセイカレントマイネルチケットなども相応に、というところだと思います。
 まとめると、
 
 リラエンブレム 〇マイエレメント ▲グラフィティアート △ホウオウガイア……
の三連勝負に妙味ありと思います。さて、どうなりますか。
 
 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。毎日寒いですが、今週もまだ半ばです。頑張っていきましょう。

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